独特の香りとネバネバとした口当たりが特徴の「モロヘイヤ」。栄養価が高いことでメディアに取り上げられる機会も増え、近年注目を集めている夏野菜です。
モロヘイヤの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

今回は、モロヘイヤの栄養素や、おいしいモロヘイヤの選び方についてご紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね!
- 目次
- 知っておきたい!モロヘイヤには毒があるって本当?
- 主要な栄養素はこちら
- 「野菜の王様」は伊達じゃない!栄養豊富なモロヘイヤ
- おいしいモロヘイヤの選び方
- おいしいモロヘイヤを選んで味わおう!
知っておきたい!モロヘイヤには毒があるって本当?
結論から言うと、モロヘイヤには毒性があります。ただし、毒を持っているのは種子、さや、未熟な若葉です。もちろん、可食部である葉と茎の大部分に毒性はありません。
毒の正体は「ストロファンチジン」と呼ばれるもので、体内に入り込むとめまいや動悸、吐き気を引き起こします。最悪の場合は死に至ることもあるので、決して口にしないように注意が必要です。
家庭菜園でモロヘイヤを育てている方は、種子、さや、未熟な若葉の取り扱いには十分に気をつけましょう。スーパーなどで販売されているモロヘイヤは、毒性があるところはあらかじめ取り除かれているので安心してくださいね。
主要な栄養素はこちら
モロヘイヤ100gに含まれる主な栄養素は以下の通りです。
・エネルギー 36kcal
・水分 86.1g
・たんぱく質 4.8g
・脂質 0.5g
・炭水化物 6.3g
・食物繊維 5.9g
・カリウム 530mg
・カルシウム 260mg
・リン 110mg
・βカロテン当量 10,000μg
・ビタミンK 640μg
・ビタミンC 65mg
「野菜の王様」は伊達じゃない!栄養豊富なモロヘイヤ
モロヘイヤは、食物繊維やカルシウム、ビタミンなどをバランスよく含んでいます。特にβカロテンの含有量は、数ある野菜の中でもトップクラス!栄養価が高いことから「野菜の王様」とも呼ばれているんですよ。
■カリウム
カリウムはミネラルの一種で、細胞内液の浸透圧を調節するはたらきがあります。体液のpHバランスを整えたり、余分なナトリウムを体外に排出したりする役割も担っている栄養素です。むくみの改善や予防に効果が期待できます。
■カルシウム
カルシウムは、丈夫な骨や歯の形成に欠かせない栄養素です。骨密度を高めることで、内臓を保護したり骨折を予防したりする効果があると言われています。また、筋肉や神経、血液のはたらきを助けて、健康な体づくりをサポートする役割もあるんですよ。
■βカロテン
βカロテンは、老化の原因と言われている活性酸素が体内で作られるのを阻止する作用があります。また、発生した活性酸素を取り除く働きもあるので、動脈硬化やがんの予防、アンチエイジングなどに効果的と考えられています。
■ビタミンK
ビタミンKには、血液の凝固を促すはたらきがあります。不足すると血が止まりにくくなったり、傷の治りが遅くなったりする可能性が高くなるので要注意です!そのほか、骨や血管を健康に保つ効果もありますよ。
おいしいモロヘイヤの選び方
新鮮でおいしいモロヘイヤを選ぶポイントは以下の3つです。
■葉にハリがあり、鮮やかな緑色をしている
まずはモロヘイヤの葉に注目してみましょう。葉にハリがあって活き活きとしているもの、葉が濃い緑色をしているものが新鮮です。葉がしおれていたり、変色していたりするモロヘイヤは鮮度が落ちているので避けてくださいね。
■切り口が新しく、みずみずしい
収穫されてから時間が経つと、茎の断面が乾いて黒ずんできます。切り口がきれいな白~黄緑色をしていて、みずみずしいものを選びましょう。
■茎が太すぎず、柔らかい
茎が太いモロヘイヤは筋張っていて、加熱してもなかなか柔らかくなりません。食べたときに口の中に繊維が残ってしまうので、茎が細くてしなやかなものを選ぶようにしましょう。
おいしいモロヘイヤを選んで味わおう!
モロヘイヤに含まれる栄養素と、おいしいモロヘイヤの選び方についてご紹介しました。栄養たっぷりなモロヘイヤは、普段の献立に積極的に取り入れたい食材ですよね。旬の時期になったら、手に取ってみてはいかがでしょうか?
※ご家庭で育てられたモロヘイヤには、種子、さや、未熟な若葉が含まれる可能性があります。これらには毒性が含まれるため、モロヘイヤは、スーパーでお買い求めいただいたモロヘイヤのご使用をおすすめいたします。
クラシルでは、モロヘイヤの保存方法もご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね!