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「カルローズ米」とは?日本米との違いや、おいしい炊き方についても解説!

「カルローズ米」とは?日本米との違いや、おいしい炊き方についても解説!

「カルローズ米」とはどんなお米か知っていますか?カリフォルニア産の中粒種で、日本米との違いや味、値段が気になるという方も多いかもしれません。この記事では、カルローズ米の特徴や値段、おいしい炊き方について解説します。記事の後半では、カルローズ米を楽しめるおすすめレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

  • 目次
  • カルローズ米とは
  • 生産地
  • 分類・形状
  • 食感
  • カリフォルニア米と日本米の違い
  • 【炊飯器】カルローズ米の炊き方
  • 【鍋・フライパン】カルローズ米の調理方法
  • カルローズ米を楽しめるレシピをご紹介
  • カルローズ米を食べてみよう!

カルローズ米とは

最近、店頭でのお米の販売が品薄になったり、お米の価格が高騰したりするなかで、カルローズ米というお米を見かけるようになりました。カルローズ米とは、どのようなお米なのでしょうか。

生産地

カルローズ米は、アメリカ・カリフォルニア州で開発されたお米です。カリフォルニア州は、昼夜の寒暖差が大きい地中海性気候で、お米がよく育つ環境が整っています。さらに、山から流れる清らかな水や、水持ちのよい土壌を活かした栽培が行われており、高品質なお米が安定して生産されています。

現在、カルローズは州全体の米生産量の約90%を占める主力品種となっており、世界120ヵ国以上に輸出されるグローバルなお米です。日本では、「カリフォルニア米」という名前で見かけることもあります。カルローズ」という名前には「カリフォルニアのバラ」という意味があるのだとか。

分類・形状

お米の分類は大きく「ジャポニカ米」「インディカ米」「ジャバニカ米」に分かれ、さらに粒の形状で「短粒種」「中粒種」「長粒種」に分類されます。カルローズ米は「中粒種のジャポニカ米」に属します。短粒種よりやや長く、長粒種より太く丸みがあるため、日本米とタイ米の中間のあたるお米です。

食感

日本の短粒種米のような粘りは控えめで、粒感がしっかり残るため、軽くてアルデンテのような食感が特徴です。サラダやピラフ、リゾット、スープなど、幅広い料理に活用できます。

カリフォルニア米と日本米の違い

カリフォルニアで生産されるカリフォルニア米と日本米では、どのような違いがあるのでしょうか。以下で確認してみましょう。

項目 カリフォルニア米 日本米
種類 中粒種(ジャポニカ系) 短粒種(ジャポニカ系)
粒の形状 やや長くて大きめ 丸みがあり小さめ
炊きあがりの見た目 ツヤやふっくら感は控えめ ツヤツヤ、ふっくら
味わい 粘り・甘みは少なく
クセのない香り
自然な甘み
米の風味がしっかり
向いている料理 チャーハン、ピラフ
カレー、リゾットなど
ごはん、寿司、おにぎりなど
食感 パラッと軽め
やや歯ごたえあり
もっちり
やわらか
値段の傾向 日本米より比較的安い カリフォルニア米より
高いことが多い

種類

先ほども少しご説明しましたが、お米には粒の形によって短粒種と中粒種、長粒種があります。カリフォルニア米は中粒種、日本米は短粒種です。

粒の大きさや形状

中粒種であるカリフォルニア米は、タイ米などの長粒種よりは短めですが、短粒種の日本米に比べるとやや長くて大きめです。

炊きあがりの見た目

日本米は、炊くとふっくらツヤツヤとした見た目になるのが特徴。それに比べると、カリフォルニア米はふっくら感やツヤは少ないようです。

味わい

日本米は、炊くと自然な甘みが出て、米本来の風味を感じられます。一方、カリフォルニア米は粘りや甘味は少なく、香りにクセもありません。

向いている料理

もっちりとした食感の日本米は、ごはんそのもののおいしさを楽しむためにそのまま食べるのに向いています。また、冷めてもおいしいので、おにぎりやお弁当にもぴったりです。

カリフォルニア米は、炊きあがりがパラッとした食感であるのに加え、ソースやオイルなどの味や香りを吸いやすいという特徴も。そのため、チャーハンやピラフ、カレーといったしっかりした味わいの料理に適しています。また、アルデンテと表現されることもあるように、ほどよい歯ごたえがあるので、リゾットにも向いています。

値段

時期やお店によって価格は異なりますが、一般的に日本米に比べてカリフォルニア米の方が価格は安い傾向にあるようです。

【炊飯器】カルローズ米の炊き方

カルローズ米の魅力についてわかってきましたが、実際に炊くとなるといつも通りの炊き方でよいのか迷ってしまいますよね。カルローズ米にはいくつかの調理方法がありますが、まずは手軽にできる、炊飯器を使った炊飯方法を見てみましょう。

仕上がりの特徴 ポイント 研ぎ方 水加減 炊き方
粘り少なめ
(基本)
軽い食感を
活かしたいとき
普通に研ぐ 通常の水加減 そのまま
炊く
粘りあり
(もっちり系)
粘りが
ほしいとき
数回軽く水洗い 通常の水加減 低温で
浸水してから炊く
サラッと
(パラっと系)
パラッと
したいとき
サッと水洗い 水は少なめ 浸水せず
すぐ炊く

粘り少なめに仕上げる方法

炊飯器を使って、いつもと同じ炊飯方法で炊くと、カルローズ米らしい軽い食感に炊き上がります。

粘りのある食感に仕上げる方法

米を数回軽く水洗いし、通常の水加減に調整します。低温でじっくり浸水させてから炊飯器で炊くと、粘りを引き出すことができますよ。

サラッとした食感に仕上げる方法

米をサッと水洗いし、いつもより少なめの水加減にします。炊飯器の内釜に「かため」や「すし飯」用の水加減の目安があれば活用してみましょう。浸水させずにそのまま炊くと、パラッとしたごはんに炊き上がります。

【鍋・フライパン】カルローズ米の調理方法

カルローズ米は、炊飯器で炊くだけでなく、茹でたり炒め煮にしたりといった調理方法にも向いています。実はその方がカルローズ米の特徴を活かすことができ、パエリアやリゾットなどにしたり、スープにかけたりするのにより合うんです。

ここでは、鍋やフライパンを使ったカルローズ米の調理方法をご説明します。

調理法 特徴 向いている料理
茹でる
(鍋)
パスタのように手軽
ベタつかずサラッと仕上がる
サラダ・スープ
カレーの添えなど
炒め煮る
(フライパン)
リゾットやパエリアなど
風味のある仕上がり
リゾット
パエリアなど

茹でる

カルローズ米を、パスタのように茹でる方法をご紹介します。

茹でるときは、米を水洗いする必要はありません。沸騰したたっぷりのお湯にお好みで塩を加え、かき混ぜながら茹でます。茹であがったらサッと水洗いし、ザルにあげて水を切ります。

炊飯器で炊いたものと違い、ベタつきの少ないサラッとした食感に仕上がります。スープに入れたりスープをかけて食べたいときは、水洗いせずにお湯を切るだけで食べられますよ。

炒め煮る

フライパンを使ってカルローズ米を炒め煮る方法です。お好みの味つけで、リゾットなどを作ることができますよ。

まずは、油を熱したフライパンで、サッと水洗いしたカルローズ米とお好みの具材を炒めます。スープなどを注ぎ入れ、蓋をして煮込み、蒸らしたらできあがりです。

カルローズ米を楽しめるレシピをご紹介

さてここからは、カルローズ米を使っておいしく作れるおすすめレシピをご紹介します。手軽に作れるトマトリゾットや、カニ缶を使った贅沢な味わいのピラフなど、カルローズ米のおいしさを活かせるレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

パプリカのイタリアンライスサラダ

カラフルでおしゃれなイタリアンライスサラダを作ってみましょう。香りにクセのないカルローズ米はドレッシングと相性がよく、オリーブオイルやバジルのきいた風味豊かな味わいを楽しめます。ぜひ作ってみてくださいね。

米から炊く簡単トマトリゾット

手軽に作れるトマトリゾットのご紹介です。具材やお米をオリーブオイルで炒め、トマト缶や固形ブイヨンなどを加えて煮込むだけととっても簡単!おうちにある材料でパパッと作れるので、時間がない日にもおすすめですよ。

チーズとろーり 牛キムチチャーハン

とろけるチーズがたまらない、牛キムチチャーハンはいかがでしょうか。ピリ辛キムチと牛肉の旨味で、食欲をそそる味わいに。とろけるチーズを絡めながら食べるとコクが加わりとてもおいしいですよ。

カニ缶ピラフ風

ちょっと贅沢な味わいの、カニ缶ピラフ風をご紹介します。カルローズ米を使うことで簡単にパラッと仕上がり、カニの風味もごはんによくなじみますよ。彩りもよく、食卓がパッと明るくなる一品なので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

簡単 一人前のマヨコーンドリア

包丁いらずの一人ごはん!マヨコーンドリアを作ってみましょう。あっさりとしたカルローズ米に、やさしい甘みのコーンとまろやかなマヨネーズが相性抜群!手間が少なく簡単に作れるので、ぜひお試しくださいね。

カルローズ米を食べてみよう!

今回は、カルローズ米の特徴や調理方法について解説し、カルローズ米でも楽しめるおすすめレシピをご紹介しました。日本米とはまた違った魅力のあるカルローズ米。手ごろな価格で手に入りやすいのもうれしいポイントですよね。今回ご紹介したレシピも参考に、ぜひカルローズ米を使った料理を作ってみてくださいね。

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