ほうれん草をゆでるとき、なぜお湯に塩を入れるのかご存知ですか?また、根元まで火を通そうとしたら葉がべちゃっとしてしまった、反対に、葉にはちょうどよく火が通ったけど、根元が硬かったなんてことありませんか?
「なぜ塩を入れて茹でるの?」いまさら聞けない基本のほうれん草のゆで方

今回はほうれん草をゆでるときに塩を入れる理由と、ほうれん草の基本のゆで方をくわしく解説します。根元と葉でゆでムラがある?えぐみがある?緑色が冴えない?そんな悩みを解決する、ゆで方の基本です。ほうれん草を使った、おいしいレシピもご紹介しますよ。
おいしさアップ!ほうれん草のゆで方
シャキシャキ食感とほのかな甘みがおいしい、色鮮やかなほうれん草。ご紹介するステップで叶います。
塩を入れるのはなぜ?
たっぷりのお湯でゆでるのは、アクをぬくためですね。では、塩を加える理由を知っていますか?ほうれん草の緑色はクロロフィルという色素で、熱に弱い成分です。ゆでるときに塩を加えると、塩が色素を安定させて退色を防いでくれるんです。
根元に切り込みを入れる
ほうれん草は、水っぽくならないように根元をつけたまま、切らずにゆでるのが基本です。深く切り込みを入れ過ぎないように気をつけながら、ほうれん草の根元に切り込みを入れます。中に入り込んだ土を洗い流しやすくなりますし、硬い根元に火が通りやすくなりますよ。
根元からゆでる
さらに気をつけたいのは、ゆでムラです。ほうれん草は茎が硬く、葉の方がやわらかいですよね。根元からお湯に入れて、葉のゆで時間と差をつけると均一にゆでられます。
よく冷やしてギュッと絞る
ゆであがったら、すぐに冷水にさらすのが肝心です。余熱で火が通りすぎないので、シャキシャキ食感を残せます。すぐに冷やすことは色止めにもなり、きれいな緑色を保つことができますよ。
冷水でよく冷ましたら、ギュッと力を込めて水気を絞りましょう。和え物やお浸しにするときや、炒め物にするときでも、よく水気をきることが大事です。料理が水っぽくならずに、ほうれん草をおいしく召し上がれます。
材料(2人前)
- ほうれん草・・・200g
- お湯・・・1000ml
- 塩・・・小さじ1
作り方
1.ほうれん草の根元を少し切り取り、ほうれん草の根元を上にして持ち、包丁で茎の中心に1cm程度の深さで十文字に切り込みを入れます。
2.たっぷり水が入ったボウルの中で、根元を手で擦りながらふり洗いし、水を取り替え、反対側の葉も洗い、全体の汚れを落として水気を切ります。
3.沸騰したお湯に塩を入れます。
4.ほうれん草の葉の部分を手で持ち、茎の部分だけ30秒ほど茹でます。
5.全体をお湯の中に入れ、30秒ほど茹でます。途中箸で上下を一度ひっくり返します。
6.氷水に入れ、冷まします。
7.しっかり絞り、水気を切り、4等分に切り分けます。
上手にゆでたら次はコレで決まり!
1.ほうれん草とちくわのごま和え
定番おかず、ほうれん草のごま和えをアレンジしてみませんか?いつものごま和えにちくわを入れて、魚介の旨味と食感をプラスしました。めんつゆだけで味が決まり、シャキシャキのほうれん草が手軽に味わえます。ごはんにも、お酒のおつまみにも合うので、毎日の献立に重宝しますよ。
材料(2人前)
- ほうれん草・・・200g
- お湯 (ゆで用)・・・適量
- ちくわ (計80g)・・・4本
- (A)めんつゆ (2倍濃縮)・・・大さじ2
- (A)黒すりごま・・・大さじ1
作り方
1.鍋にお湯を沸かし、ほうれん草を根元の方から入れ、火が通るまで中火で2分ほどゆで、湯切りをし、流水で冷やし、しっかりと水気を絞ります。
2.根元を切り落とし、3cm幅に切ります。
3.ちくわは1cm幅の斜め切りにします。
4.ボウルに2、3、(A)を入れ、味がなじむまで和えます。
5.器に盛り付け完成です。
2.豚バラとほうれん草のみそマヨ炒め
豚バラ肉とほうれん草を合わせた炒め物はいかがでしょうか。味つけに使うのはみそとマヨネーズ!意外な組み合わせですが、ほうれん草と相性抜群なんです。濃厚な味わいの豚バラ肉とみそ、マヨネーズの組み合わせに、ほうれん草のさわやかな風味がよく合います。副菜になりがちなほうれん草が、主菜で楽しめますよ。
材料(2人前)
- ほうれん草・・・200g
- お湯 (下ゆで用)・・・2000ml
- 塩 (下ゆで用)・・・小さじ2
- 冷水・・・適量
- 豚バラ肉 (スライス)・・・200g
- (A)みそ・・・大さじ1
- (A)マヨネーズ・・・大さじ1
作り方
1.鍋にお湯を沸騰させ、塩を入れてほうれん草を茎から入れ、30秒ほどゆでたら冷水にとり、水気を絞ります。
2.根元を切り落とし、5cm幅に切ります。
3.豚バラ肉は5cm幅に切ります。
4.ボウルに(A)を入れ混ぜ合わせます。
5.フライパンを中火に熱し、3を炒めます。色が変わってきたら2を加えてさらに炒めます。
6.豚バラ肉に火が通ったら弱火にして4を加え、全体に味がなじんだら火から下ろします。
7.器に盛り付け、完成です。
色鮮やかでシャキシャキ食感のほうれん草を楽しむ!
ほうれん草のゆで方をご紹介しました。和え物やお浸しだけでなく、炒め物やスープに入れるときにも下ゆでをすると、味わいがぐっとアップしますよ。ご紹介したレシピもお試しいただき、シャキシャキおいしいほうれん草を楽しんでくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。