最終更新日 2024.3.18

たけのこの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

たけのこの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

春の味覚の代表格「たけのこ」。炊き込みごはんや煮物にしていただくことが多いですが、どのような栄養素が含まれているのか気になりますよね。そこで今回は、たけのこに含まれる栄養素とおいしいたけのこの選び方についてご紹介します。たけのこの種類やアク抜きの仕方などもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • 主な栄養素はこちら
  • たけのこは食物繊維が豊富に含まれている野菜
  • たんぱく質
  • カリウム
  • 食物繊維
  • 選び方のポイント:鮮度が命!
  • ずっしり重みがあるか
  • 皮は乾いていないか

主な栄養素はこちら

まずは栄養素について確認してみましょう。

たけのこ(生)100gに含まれる主な栄養素は以下の通りです。

  • エネルギー 27kcal
  • 水分 90.8g
  • たんぱく質 3.6g
  • 脂質 0.2g
  • 炭水化物 4.3g
  • マグネシウム 13mg
  • カリウム 520mg
  • ビタミンC 10mg
  • 葉酸 63μg
  • 食物繊維 2.8g
※参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

たけのこは食物繊維が豊富に含まれている野菜

水分の多いたけのこですが、栄養素もしっかりと含んでいるんですよ。今回はその中でも注目したい3つの栄養素をご紹介します。

たんぱく質

たけのこには、たんぱく質が100gあたり3.6g含まれています。野菜の中では珍しく、たんぱく質が多く含まれています。 たんぱく質とは、糖質、脂質と並ぶ「三大栄養素」の一つであり、筋肉や臓器、皮膚、髪の毛などのからだの構成成分になる重要な栄養素です。また、血液やホルモン、消化や吸収に関わる酵素などの材料にもなります。

このように人間にとってなくてはならない栄養素ですが、体に取り込まれたたんぱく質は合成と分解を繰り返し、いずれは体外に排出されてしまうので、肉や魚以外からの食材からも日々補給していく必要があります。

カリウム

たけのこは、100gあたり約520mgのカリウムを含んでいます。カリウムは、血圧の調整に働きかけ、高血圧の予防に効果があります。また、塩分を体内から外へ排泄する働きもあり、むくみの改善に役立ちます。

※こちらの情報は厚生労働省のpdfを参照しています

食物繊維

たけのこは、不溶性食物繊維のセルロースを多く含んでおり、便秘の予防・解消に効果があります。また、コレステロールを下げたり血糖値の上昇を抑制したりする働きもあります。

選び方のポイント:鮮度が命!

たけのこを選ぶ際のポイントは4つです。新鮮なものほどみずみずしくておいしいので、皮や切り口の様子をしっかりと見て選ぶとよいでしょう。

ずっしり重みがあるか

手に持った時にずっしりとしているものが良いでしょう。穂先は伸びすぎていないもの、先端までしっかり巻いているものを選びましょう。

皮は乾いていないか

皮の部分はしっとりとしていて、乾いていないものを選びましょう。また、皮の色が黒っぽくなっているものはアクが強いため、淡い黄色のような、薄い色合いのものがおすすめです。

根の部分のブツブツは白いか

たけのこの根の部分はブツブツとしています。ブツブツの色が赤黒くなっているものはかたく、アクが強い傾向があるので、その部分は白いものを選んでみてくださいね。

切り口はみずみずしいか

たけのこと買うときは、切り口も確認しましょう。切り口が白くてみずみずしいものは新鮮な証拠です。

たけのこには色々な種類がある!

「たけのこ」と一言にいっても種類はさまざまです。一般的によく使われるたけのこから少し珍しいものまで、6つの種類をご紹介します。

孟宗竹(もうそうちく)

一般的に市場で見られるたけのこです。直径は15cmほどと大きく、ずっしりとしています。また、長い産毛があることも特徴的です。食感はやわらかく、煮物や炊き込みご飯としてよく使われます。

淡竹(はちく)

孟宗竹と比べて細く、産毛がありません。表面は赤みのある薄茶色で、成長すると灰緑色に変化します。

真竹(まだけ)

日本原産のたけのこです。孟宗竹と似ていますが、産毛はありません。皮が薄くて通気性がよく、抗菌性もあることから、ちまきやおにぎりを包むのにも使われています。

四方竹(しほうちく)

名前の通り、茎が四角になっています。アクが強く、皮を剥いてゆでると茎の緑色が紫色に炎色します。

姫竹(ひめたけ)/根曲がり竹

淡竹のように細く、中が白いのが特徴です。肉厚でありながらアクが少ないため、さまざまな調理が楽しめます。

大名たけのこ

鹿児島県三島村で採れる、高級たけのこです。アクが少なくクセがない味わいで、刺身でもおいしくいただけます。

このようにたけのこは、種類によって大きさや食感だけでなく、アクの強さやえぐみも異なります。調理方法に合わせて、お好みのたけのこを使用してみてくださいね。

おいしく食べるポイントは「アク抜き」

たけのこには、渋みなどの食味を妨げる「アク」が含まれています。シュウ酸と呼ばれる有機酸の一種が、たけのこのアクの主成分です。シュウ酸は、栄養吸収の妨げや結石の原因になるといわれています。そのため、たけのこを調理する際は、アク抜きが欠かせません。

以下の動画でアク抜き方法をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

重曹で!タケノコの下処理とあく抜き

春になるとスーパーにもたけのこが並びますよね。近くに米糠が置かれていることもありますが、もし米糠がなかったときは手に入りやすい食品用の「重曹」を使ったアク抜きがおすすめです。えぐみが取れたたけのこを使ってたけのこご飯や土佐煮など、たけのこを思いっきり楽しめる料理を作ってみてくださいね!

たけのこのおいしさを味わおう!

煮る、炊く、焼くなど、さまざまな調理法が楽しめるたけのこ。また食べるだけで季節を感じることができる素敵な食材ですね。選び方のポイントをおさえて、より新鮮でおいしいたけのこを楽しみましょう!

一見手間がかかりそうなアク抜きも、すぐに覚えることができます。きちんと下処理を済ませ、おいしいたけのこ料理を作ってみてくださいね。

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