韓国の鍋料理「プデチゲ」とは?作り方や意味、スンドゥブとの違いも解説

韓国の鍋料理「プデチゲ」とは?作り方や意味、スンドゥブとの違いも解説

プデチゲ」という韓国料理を知っていますか?キムチや唐辛子を使った、韓国料理らしい赤いスープが特徴の辛い鍋のこと。この記事では、プデチゲの特徴や名前の意味、スンドゥブとの違いなどについて解説します。記事の後半では、おうちで作れるプデチゲのおすすめレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

  • 目次
  • プデチゲとは?意味や入ってる具材を解説
  • スンドゥブやキムチチゲとは何が違う?
  • 意外と簡単!プデチゲの作り方
  • プデチゲのおいしい食べ方をご紹介
  • やみつき必至のプデチゲレシピをご紹介
  • おうちでプデチゲを作ってみよう!

プデチゲとは?意味や入ってる具材を解説

「プデチゲ」は、韓国で定番の鍋料理の一つです。唐辛子しょうゆみりんなどを使った甘辛いスープに、キムチ野菜ソーセージスパム、そしてインスタントラーメンを入れて作ります。肉の脂や旨味が溶け出したコクのあるピリ辛スープと、食べごたえのあるボリューム感が特徴となっていますよ。

プデチゲの「プデ」には「部隊」、「チゲ」には「鍋」という意味があり、名前の由来にはプデチゲが作られるようになった背景が関係していると言われているのです。

1950年代に起こった朝鮮戦争のために駐屯していた米軍の部隊によって、ソーセージやハム、ベーコンといった加工食品が韓国にもたらされました。これらの食品を辛い味つけで煮込んで食べたのが、プデチゲの始まりだったのです。

戦争のために苦しい生活をしていた当時の人々は、米軍の部隊が多かった義政府(ウィジョンブ)周辺で、プデチゲを食べて飢えをしのいだのだとか。そしてプデチゲのおいしさはたちまち人気となり、この地域のお店では競ってプデチゲを出すようになったのです。現在ではプデチゲを提供するお店が連なる「義政府プデチゲ通り」があるほどなんですよ。

※『スパム』は「ホーメル・フーズ社」の登録商標です。

スンドゥブやキムチチゲとは何が違う?

韓国の辛い鍋料理といえば、スンドゥブやキムチチゲもよく知られていますよね。これらはプデチゲとはどう違うのでしょうか。以下で、スンドゥブやキムチチゲの特徴を確認してみましょう。

スンドゥブの特徴

スンドゥブは、漢字で書くと「純豆腐」と表します。「スン」には「やわらかい」、「ドゥブ(トゥブ)」には「豆腐」という意味があり、韓国のやわらかい豆腐のことを指します。日本では、このやわらかい豆腐を使った鍋料理をスンドゥブと略して呼ぶことも多いのですが、正式には「スンドゥブチゲ」と言います。

スンドゥブの特徴は、豆腐を使うことと唐辛子を使った辛い味つけをすること。定番の具材としてよく使われるのが魚介類で、なかでもアサリを用いることが多く、アサリの旨味が溶け出した辛いスープが、とろけるようなやわらかい食感の豆腐に絡むのが魅力となっています。

また、生卵が一緒に提供されることもあり、グツグツと煮えた赤いスープの中に生卵を割り入れ、まろやかさをプラスして楽しむこともできます。

キムチチゲの特徴

キムチチゲとは名前の通り、キムチを使った鍋料理のことで、韓国の家庭料理の定番中の定番として親しまれています。キムチチゲにおいて、キムチは具材であり調味料。使われるキムチは、浅漬けのものより、よく漬かってものが適しているそうです。発酵が進んだキムチの酸味や辛味を活かして作るので、シンプルな味つけでも深みのある味わいに仕上がります。

具材はキムチのほかにはねぎや豆腐、豚肉がよく使われます。野菜や魚介類など、入れる具材によってさまざまな味が楽しめるのも魅力です。

意外と簡単!プデチゲの作り方

プデチゲの特徴がわかったところで、プデチゲの作り方もチェックしてみましょう!熱々のプデチゲをぜひ寒い日の晩ごはんに取り入れてみてはいかがでしょうか。

プデチゲの材料(2人前)

  • インスタントラーメン・・・1袋
  • キムチ・・・100g
  • ポークランチョンミート・・・50g
  • ウインナー・・・4本
  • 長ねぎ・・・1/3本
  • 玉ねぎ (50g)・・・1/4個
  • ニラ・・・30g
  • えのき・・・20g
  • 水・・・600ml
  • (A)付属のスープ (辛みそ味)・・・1袋
  • (A)コチュジャン・・・大さじ1
  • (A)みそ・・・大さじ1
  • (A)オイスターソース・・・大さじ1
  • (A)すりおろしニンニク・・・小さじ1
  • ごま油・・・大さじ1
  • ピザ用チーズ・・・50g
  • 卵黄 (Mサイズ)・・・2個

プデチゲの作り方

それでは、プデチゲの作り方を見てみましょう。

①まずは具材を切ります。長ねぎは1cm幅の斜め切り、玉ねぎは薄切り、ニラは5cmの長さに切りそろえ、えのきの石づきを切り落としてほぐす。

②ポークランチョンミートは1cm幅に切り、ウインナーは半分に斜め切りにする。

③鍋を中火にかけて熱し、ごま油をひいてから1分ほどキムチを炒める。

④③に、①と②、水を入れ、中火のまま加熱する。

⑤ひと煮立ちしたら、弱火で5分ほど加熱する。

⑥玉ねぎに火が通って透き通ってきたら、(A)とインスタントラーメンを入れて加熱する。加熱時間はパッケージの表記より1分ほど短くする。

⑦麺がほぐれたら、ピザ用チーズと卵黄を入れ、1分ほど加熱したらできあがり。

【ポイント】  

・豚肉やハム、しいたけ、もやしなど、お好みの具材を使ってお作りいただけます。  
・キムチを炒めてから使うことで、よりコクや旨味のある仕上がりになります。  
・具材の並べ方は自由ですが、本場韓国ではラーメンを中心に、ほかの具材を鍋のふちに並べることが多いです。

プデチゲのおいしい食べ方をご紹介

プデチゲは、大鍋で作って何人かで囲んで取り分けながら食べるのが主流です。麺も入っていて食べごたえもあるので、そのまま食べてもおいしいですが、さまざまな食べ方でアレンジしながら楽しむこともできるのです。以下で、プデチゲのおいしい食べ方をご紹介します。

ごはんと一緒に

旨味たっぷりでピリ辛味のプデチゲは、ごはんがモリモリ進む味わい!野菜や肉はもちろん、麺をおかずにごはんを食べるのは、なんだかやみつきになりそうなおいしいさですよ。

雑炊

鍋のしめとしておなじみの雑炊は、プデチゲにもぴったりの食べ方です。ごはんに具材の旨味が溶け出したスープが染み、余すところなく食べることができます。ごはんを入れて煮るだけでもおいしいですが、卵でとじるとまろやかさが加わりますよ。

ポックンパプ(チャーハン)

ポックンパプとは、ごはんを炒めたチャーハンのこと。韓国では、チゲのしめとしてポックンパプを作るのが人気なのだそうです。チゲのスープとごはんを香ばしく炒めたポックンパプは、スープをわざわざ残してでも作りたくなるおいしさですよ。韓国のりをトッピングしてほどよい塩気と香ばしさをプラスするのもおすすめです。

チーズをのせる

ピリ辛味のプデチゲには、チーズが相性抜群!とろけたチーズを具材に絡めながら食べると、チーズのコクとクリーミーな味わいがプラスされ、箸がどんどん進むおいしさに。チーズは仕上げにたっぷり入れるようにしましょう。

卵を入れる

卵を入れるのも、人気のアレンジ方法です。麺を入れたあとに、生卵を割り入れ、少し加熱します。半熟の卵が麺や具材に絡むと、辛さがまろやかになります。

やみつき必至のプデチゲレシピをご紹介

さてここからは、プデチゲのおすすめレシピをご紹介します。本格的な味わいのプデチゲや、フライパンで手軽に作れるプデチゲ風ラーメンのレシピなどをピックアップしました。どれもやみつきになる味わいなので、ぜひチェックしてみてくださいね。

韓国風ピリ辛プデチゲ

ピリ辛味がやみつき!プデチゲのレシピのご紹介です。甘辛いスープに、ポークランチョンミートやウインナーの旨味が溶け出し、ごはんが進む味わいの一品。卵やチーズのまろやかさもプラスされ、とてもおいしいですよ。

フライパンで作る プデチゲ風ラーメン

フライパンで手軽に作れるプデチゲ風ラーメンはいかがでしょうか。厚揚げやしいたけ、切り餅も具材に使った食べごたえのある一品。ガッツリ食べたいときにもおすすめなので、ぜひ作ってみてくださいね。

プデチゲうどん

プデチゲのスープには、モチモチとした食感のうどんもよく合いますよ。ウインナーの旨味やキムチのシャキシャキとした食感もクセになるおいしさ!心も体も温まるプデチゲうどんは、寒い夜にもぴったりですよ。

おうちでプデチゲを作ってみよう!

今回は、プデチゲの特徴や作り方、おいしい食べ方について解説し、おすすめレシピをご紹介しました。ピリ辛でコクのある味わいのプデチゲは、具材や食べ方をアレンジしてさまざまな楽しみ方ができます。今回ご紹介したレシピも参考に、ぜひおうちでプデチゲを作ってみてくださいね。

人気のカテゴリ