小麦粉高騰で米粉での代用に注目集まる！気になる小麦粉との「違い」はどこ？

近年注目を集めている「米粉」。パンや洋菓子、麺類などさまざまな用途に使われており、スーパーやコンビニでも米粉を使った商品を見る機会が多くなりました。そこで今回は、人気が高まっている米粉の魅力をご紹介します。米粉で作るスイーツレシピも必見ですよ。ぜひ最後までご覧くださいね。

米粉とは、米を砕いて粉状にしたものです。いわゆる「米粉」は最近見かけるようになったものですが、和菓子などに使う「上新粉」や「白玉粉」も同じく米から作られる粉の一種で、これらは奈良時代から使われてきました。

近年、製粉の技術が発達して粒子をより細かくできるようになり、「米粉」としてパンや洋菓子、パスタなど幅広い用途で使われています。

技術の発達により小麦粉のようにパンやお菓子に使えるようになった米粉。気になるのは小麦粉との違いですよね。

今回は5つのポイントに注目して解説します！

米粉の最大の特徴はもちもちとした食感です。また、小麦粉にくらべて水を吸収しやすいため、しっとりとした仕上がりになります。

小麦粉には「グルテン」というたんぱく質が含まれていて、それによってパンのもっちりとした弾力や膨らみが生まれます。一方、米粉には基本的にグルテンは含まれていません。そのため米粉にグルテンを加えた製パン用の米粉も作られています。

米粉は小麦粉にくらべて油の吸収率が低いため、揚げ物に使うと余分な油を吸いにくく、サクッと軽い食感に仕上がります。

米粉と小麦粉はカロリーや炭水化物、たんぱく質などに大きな差はありません。しかし、米粉には「必須アミノ酸」が小麦粉よりもバランスよく含まれています。

最後に、もうひとつ気になるのは値段の違いですよね。米粉は小麦粉に比べて生産量が少ないことから、今は小麦粉よりも高い値段で売られていることがほとんど。
しかし、最近の輸入小麦粉の高騰によって、その差は徐々に縮まってきているといわれています。国産で作られる米粉は価格が安定しやすく、今後ますます活躍しそうです。

米粉の特徴や小麦粉との違いがわかったところで、ここからはおうちでできる米粉の活用アイデアをご紹介します。幅広い使い方があるので、ぜひ気になった方法を試してみてくださいね。

米粉ならではのもちもち食感を楽しむなら、パンケーキや蒸しパン、マフィンなどがおすすめです。クッキーやスコーンはサクッとした軽い食感に仕上がりますよ。

油の吸収率が低い米粉は、揚げ物にぴったりです！冷めてもべちゃっとなりにくいのもうれしいポイント。天ぷらや唐揚げなどの衣に向いています。

もちもち食感が好きな方は、たこ焼きやお好み焼き、チヂミなどの粉もの料理に使うのもおすすめ。外はサクッ、中はもちっとしたふたつの食感が楽しめます。

じつは米粉はとろみづけにも使うことができるんです！カレーやシチューはルーを使わずに、米粉でとろりとおいしく仕上げることができますよ。米粉でホワイトソースを作って、グラタンにするのもいいですね。

米粉の魅力がわかったところで、さっそくスイーツ作りにトライしてみませんか？ここからは、米粉を使った絶品スイーツ「米粉のパウンドケーキ」のレシピをご紹介します。しっとりとやさしい味わいのケーキをぜひ味わってみてくださいね。

材料を混ぜて焼くだけ！米粉で作るパウンドケーキです。バターをたっぷり加えることで、風味よく、濃厚な味わいが楽しめる一品に。外側のサクサク感と、もっちりフワフワな内側のバランスがよく、シンプルながらやみつきになるおいしさですよ。コツいらずでとっても簡単なので、料理初心者の方にもおすすめです。

材料(1台分(14.5cm×5.5×4.5cm パウンド型使用))

粉類

• 米粉・・・100g
• ベーキングパウダー・・・4g

• 無塩バター・・・100g
• グラニュー糖・・・100g
• 溶き卵 (Mサイズ)・・・2個分
• バニラオイル・・・3滴

作り方

準備.無塩バター、溶き卵は常温に戻しておきます。 型にクッキングシートを敷いておきます。 オーブンは170℃に予熱しておきます。
1.ボウルに無塩バターを加えハンドミキサーでほぐしたら、グラニュー糖を加え白っぽくなるまで混ぜ合わせます。
2.溶き卵を3回に分けて入れ、都度よく混ぜ合わせ、バニラオイルを加えて混ぜ合わせます。
3.粉類をふるい入れてゴムベラで混ぜ合わせます。
4.型に流し込み、170℃のオーブンで30分焼きます。竹串を刺して生地が付かなければ焼き上がりです。粗熱が取れたら型から外して完成です。

今回は米粉の魅力をたっぷりとご紹介しましたが、いかがでしたか？米粉をまだ使ったことがない方にも、魅力を知っていただけたのではないでしょうか。この記事を参考に、ぜひ米粉を料理に活用してみてくださいね。