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非常食について知ろう!特徴や種類、保存方法についてもご紹介

非常食について知ろう!特徴や種類、保存方法についてもご紹介

地震や自然災害への備えとして必要不可欠な「非常食」。家庭でできる対策として、日頃から意識されている方も多いですよね。今回は、これから非常食をそろえたい方はもちろん、すでに用意している方にも有益な、ローリングストックを活用した非常食の保存方法、さらに非常食の種類や災害時に本当に役立つ非常食の特徴などをご紹介します。

  • 目次
  • 非常食とは
  • 非常食の必要性
  • 非常時に本当に役立つ非常食の特徴
  • 用意する非常食の目安はどれくらい?
  • もしもの時に役立つレシピをご紹介!
  • 知っていたらきっと役立つ実用的裏技レシピもご紹介!
  • 備えあれば憂いなし!正しく非常食を準備しよう!

非常食とは

まずは、あらためて非常食とは何かを考えてみましょう。非常食とは、災害が発生してからの一定期間、食料の調達が困難になった際のために、平常時から準備しておく食料のことです。すべてがそろっている平常時とは異なり、非常時は調理の範囲や使用できる道具も限定されてしまうため、それらを考慮したうえで非常食を揃える必要があります。ちなみに食事だけでなく、飲料水も非常食に含まれます。

非常食の必要性

非常時には食料や物資の支援があるだろう…などと安易に考えてはいけません。ライフラインの復旧に時間がかかること、また、支援物資の到着やスーパーやコンビニなどで必要なものを手に入れるまでには1週間以上を要することが過去の事例からも明らかになっています。その間の空腹をしのぎ、自分の身は自分で守るためにも、非常食の準備は必要不可欠なのです。

各家庭で用意しておかなければならない非常食の必要量は、最低でも3日分と言われています。そしてできることなら、1週間分の用意があると安心です。農林水産省の「災害時に備えた食品ストックガイド」でも、1週間分の非常食の準備が推奨されています。すでに冷蔵庫などに普段の食事としてストックしている食品なども合わせて考えれば、1週間分の非常食を準備しやすくなりますよ。

非常時に本当に役立つ非常食の特徴

普段の食事とは別に非常食を準備しておいたのに、災害時にいざ食べようと思ったら、賞味期限が切れていたり、上手く調理することができなかった、なんてことにはなりたくないですよね。非常食を準備するにあたり、このような事態に陥らないようにするためには、どのように非常食を用意したらよいのでしょうか。以下で、非常時に本当に役立つ非常食の条件を3つ確認してみましょう。

長期保存が可能な食品とローリングストック法を活用する

まず1つ目は、保存期間が長い食品を選ぶこと。非常時に食べようと思っても、賞味期限が切れていたら、せっかく用意しておいた意味がありません。非常食や飲料水などは、長期保存が可能なものだと頻繁に入れ替える必要がなく管理が楽になります。

また、最近では長期保存が可能な食品だけを「非常食」として用意するのではなく、日常食に上手く取り入れながら保管する「ローリングストック」も推奨されています。「食べたら買い足す」を繰り返して、常に賞味期限の新しい非常食を備蓄しておく循環型の備え方です。この方法なら、普段から食べているものを災害時にも食卓に並べることができるので、非常時の食事にストレスを感じにくくなります。そういった点もローリングストックのメリットと言えるでしょう。非常食というと特別なものという意識がありますが、日々の食事に取り入れることで、より生活に即した形で備えられます。実践しやすい方法の一つなので、ぜひ覚えておいてくださいね。

調理をできる限り必要としないものを選ぶ

2つ目は、調理に手間がかからないこと、です。非常時には限られた調理しかできません。災害時は、水も十分になく、カセットコンロなどがなければ火も使えません。そのような状況下でも作れる食料を、非常食として準備しておくことが大切です。缶詰やシリアルなど、そのままで食べられるものがあると重宝しますよ。

後片付けが楽なものを選ぶ

3つ目は、後片付けが楽なものを選ぶことです。洗い物をするための水もムダにすることはできない災害時。片付けのことまでしっかり考えた非常食の準備が、完璧な備えにつながります。食器などは洗わなくて済むよう、食品をのせる前にラップを敷くなどの工夫をするのもおすすめです。非常食を用意しておくだけでなく、どのように食べるか、食べるシーンも想像しながら選ぶとよいでしょう。

用意する非常食の目安はどれくらい?

ここでは、農林水産省のガイドを参考に、非常食の目安をご紹介します。電気やガス、水道といったライフラインの停止に備えて、水は1人につき1日3リットルを用意します。食事は、カセットコンロがあることを前提として、1週間分を用意します。大人1人につきお米2kg、乾麺2袋、カップ麺とパックごはん各3個、そしてシリアルなどそのままでも手軽に食べられるものを主食として用意しておきます。主菜としては、パスタソースやカレーなどのレトルト食品を12個ほど、缶詰は9缶ほど好みのものを。そのほか、日持ちする野菜を多めにストックしておいたり、海苔や切干大根などの乾物、インスタント食品なども常備しておきましょう。野菜不足になりがちな災害時の食事においては、野菜ジュースや果汁ジュースなども栄養面での助けになります。非常食としては忘れられがちなお菓子類も、実は大切な非常食。保存が利くことに加えて、過酷な環境下でも食事を楽しむきっかけになりますよ。

もしもの時に役立つレシピをご紹介!

災害時でも工夫することで調理を楽しむことができます。単調になりがちな食事メニューにもバリエーションが生まれるので、ぜひ頭の片隅に入れておいてくださいね。

もしもの時に パン粉でパン粥

パンがなくても、保存性の高いパン粉があればパン粥を作ることができます。小さなお子様やご高齢の方などは、一般的な非常食が食べられないことも。そんなときにはこのような咀嚼しやすい食事を覚えておくと慌てずに用意してあげることができますよ。

水戻しパスタで ツナコーンスパゲティ

パスタを加熱調理するのに、できるだけ火を使わずに作る「水戻しパスタ」。2~3時間を目安に乾麺のパスタを水に浸しておくことで、その後の加熱時間を短縮することができます。具材に使用するのは、ツナやコーンなどの長期保存が可能な缶詰を。こうした調理法を覚えておくと、非常時でも平常時と大きく変わることなく食事を楽しむことができます。

柔らかくして食べやすい ミルク乾パン

非常食の定番である乾パン。保存がきくので重宝する食品ですが、口の中の水分を持っていかれがちです。そんな乾パンは、牛乳に浸してやわらかくすることでぐっと食べやすくなりますよ。レシピ内では、電子レンジを使用していますが、非常時は浸しておくだけでも食べやすくなるので、そのままでは食べにくさを感じるときに試してみてくださいね。

※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。

もしもの時に 手作り経口補水液

いつ来るかわからない非常時。暑い時期の場合もあるかもしれません。そんなときに効率よく水分を摂取できるよう、覚えておきたいのが保存の利く材料で作れる経口補水液のレシピです。材料は水のほか、砂糖、塩、レモン汁があれば作れることができます。

知っていたらきっと役立つ実用的裏技レシピもご紹介!

家庭用塩素漂白剤を使った消毒方法

非常時は限られたものを活用して、衛生面にも気を付けたいですよね。家庭に常備していることの多い塩素漂白剤を使用すれば、汚染されてしまったものを消毒することができます。もしものときの知恵として覚えておきましょう。

備えあれば憂いなし!正しく非常食を準備しよう!

普段とはまったく異なる状況で食べることになる非常食。非常食についてしっかりと理解して、平常時から正しく準備しておくことの大切さを改めて感じることができました。こちらでご紹介した非常食の知識を参考に、ご自宅に常備している非常食を見直してみるきっかけになれば幸いです。

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