おにぎりやお弁当などに大活躍の「梅干し」。長期保存できるイメージがあり、常備しておくと何かと便利ですよね。でも、「実際のところいつまで食べられるの…?」と疑問に思ったことのある方も多いはず。ときおり表面に白い粉のようなものがついていることもあり、食べていいのか不安になることも…。そこで今回は、梅干しの賞味期限と、気になる「白い粉」の正体について徹底解説!梅干しで作るさっぱりレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
"梅干し"に白い粉…これはカビ!?食べない方がいい?「気になってた!」「そういうことだったのか」

梅干しの賞味期限は?
梅干しとひと口に言っても、その賞味期限は種類によって異なります。ポイントは「塩分濃度」!少し詳しく見ていきましょう。
一般的に、塩分濃度が高い梅干しの方が長期保存に向いており、塩分濃度が低くなるにつれて保存可能期間が短くなります。塩のみで梅を漬けるという昔ながらの製法で作られ、塩分濃度が高く賞味期限がない「白干梅」のなかには、賞味期限がないものもあるんですよ。
普段食べ慣れている市販の梅干しの多くは、塩以外にもはちみつや昆布だし、かつお節といった食材で調味されているため「調味梅干」と呼ばれています。調味梅干は塩分濃度がそれほど高くないことが多いため、賞味期限はおおむね3~6ヶ月程度に設定されています。
最近は塩分を抑えて作られた梅干しも多いので、賞味期限や保存方法はパッケージの表記をしっかりと確認してくださいね。
白い粉の正体は?
梅干しに、白い斑点のようなものがついているのを見たことはありませんか?「もしや、カビなのでは…?」と思ってしまうかもしれませんが、じつはこれ、カビではなく食塩や梅の成分から作られた結晶の可能性もあるんです!梅干し由来の成分ならば、安心して食べることができますよね。
ただ、白い粉の見た目や感触がフワフワしていたら食塩などではなくカビである可能性が高いため、食べないようにしましょう。
白い粉がついた梅干しをお湯につけ、白い粉が溶ければ食塩、溶けなければカビ、というように見分ける方法もあるそう。ただし、これはあくまでも参考程度に。「開封後は賞味期限にかかわらず早めに食べ切ること」、「カビが疑われる場合は食べないこと」が大切です。
日本人の食卓に古くからある「梅干し」。そのまま食べるだけでなく、調味料として使っても抜群の存在感です!ぜひいろいろな料理に使ってみてくださいね。
梅干しで作るさっぱりレシピをご紹介!
さてここからは、梅干しを使った絶品レシピをご紹介します。ごま油の風味があとを引くささみとオクラの梅おかか和えや、ごはんに梅干しや釜揚げしらすをのせたお茶漬けなどをピックアップしました。どれも手軽に作れるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
1.梅キュウ さっぱり冷奴
暑い日に食べたい、梅キュウのさっぱり冷奴のご紹介です。酸味のある梅干しとみずみずしいきゅうりは黄金コンビ!やわらかい豆腐ときゅうりのシャキシャキとした食感のコントラストも楽しく、箸が止まらなくなるおいしさですよ。とても簡単に作れるので、もう一品ほしいときにもうってつけです。ぜひお試しくださいね。
材料(2人前)
- 絹ごし豆腐・・・100g
- きゅうり・・・30g
- 梅干し (15g)・・・1個
- (A)ポン酢・・・大さじ1
- (A)ごま油・・・小さじ1
- 白いりごま・・・適量
作り方
準備.梅干しは種を取り除いておきます。 きゅうりはヘタを切り落としておきます。
1.きゅうりは薄い半月切りにします。
2.梅干しは包丁でたたいて粗いペースト状にします。
3.ボウルに(A)の材料を入れて混ぜ、1と2を加えて混ぜます。
4.器に絹ごし豆腐を盛り付け、3をのせ、白いりごまをふって完成です。
2.ささみとオクラの梅おかか和え
サッと和えればできあがり!火を使わずに作れるささみとオクラの梅おかか和えはいかがでしょうか。淡白なささみとネバネバのオクラ、梅干しの組み合わせは相性抜群!一口食べればかつお節の香りがふわっと広がる、箸休めにもってこいの一品です。シンプルな材料で作れるので、ぜひ献立に取り入れてみてくださいね。
材料(2人前)
- 鶏ささみ (計120g)・・・2本
- オクラ (計20g)・・・2本
- 塩 (板ずり用)・・・小さじ1/3
- 梅干し・・・1個
- かつお節・・・2g
- (A)みりん・・・小さじ2
- (A)めんつゆ (2倍濃縮)・・・小さじ1
- (A)ごま油・・・小さじ1
作り方
準備.鶏ささみは筋を取り除いておきます。 オクラは爪楊枝で数ヶ所に穴をあけておきます。 みりんは加熱を行い、アルコールを飛ばして粗熱を取っておきます。
1.オクラは塩をふり、板ずりをして流水で洗い、水気を拭き取ります。
2.耐熱ボウルに入れてラップをかけ、600Wの電子レンジで1分加熱します。粗熱が取れたら、ヘタを切り落とし、1.5cm幅に切ります。
3.梅干しは種を取り除き、ペースト状になるまで包丁でたたきます。
4.別の耐熱ボウルに鶏ささみを入れてラップをかけ、火が通るまで600Wの電子レンジで2分加熱します。粗熱が取れたら手で一口大に割きます。
5.ボウルに2、4、3、かつお節、(A)を入れてよく和えます。
6.器に盛り付けて完成です。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。様子を確認しながら加熱時間を調整してください。必要に応じて食材に完全に火が通るまで加熱してください。
3.釜揚げしらすと梅干しのお茶漬け
サラサラと食べやすい、釜揚げしらすと梅干しのお茶漬けのレシピをご紹介します。釜揚げしらすの塩気と爽やかな大葉の風味が食欲をそそりますよ。だしを冷やして冷やし茶漬けにするのもおすすめ!あっという間に作れるので、時間がないときや夜食にも重宝しますよ。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
材料(1人前)
- ごはん・・・200g
- 釜揚げしらす・・・30g
- 大葉・・・2枚
- 梅干し・・・1個
- のり (刻み)・・・適量
- 水・・・200ml
- (A)顆粒和風だし・・・小さじ1
- (A)しょうゆ・・・小さじ1
- (A)塩・・・ふたつまみ
作り方
準備.梅干しの種は取り除いておきます。
1.大葉は軸を切り落とし、みじん切りにします。
2.鍋に水と(A)を入れて強火でひと煮立ちさせ、火から下ろします。
3.器にごはんをよそい、1、釜揚げしらす、のり、梅干しをのせ、2をかけて完成です。
梅干しでさっぱりおいしいメニューを作ろう!
いかがでしたか?梅干しの賞味期限や白い粉についての解説と、梅干しで作るおいしいレシピをご紹介しました。夏本番、暑さに負けないためにも、ごはんはしっかりと食べたいもの。梅干しを使えば、簡単にさっぱり食べられる一品が作れますよ。ぜひ今回ご紹介したレシピを参考にしてみてくださいね。