タルトや漬物作りに！【重石】を使う理由と便利な代用方法

タルトや漬物を作る際に使われる「重石」。形をきれいに整えたり、味を染みこませるためには欠かせないですよね。しかし、頻繁に使うものではないため、持っていないご家庭も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、重石がない時に使える代用アイテムをご紹介します。これまで使ったことがなかったという方も、ぜひ挑戦してみてくださいね。

重石は、食材を押さえるために使われるものです。タルトやパイを作る際、そのまま焼いてしまうと生地が膨らみすぎてしまったり、形が崩れてしまいます。そこで活躍するのが今回ご紹介する「重石」です。重石をのせて焼くことで、必要以上に膨らむのを防ぎ、形を整えたまま焼き上げることができます。

また、漬物を作る際は、重石をのせることで味の浸透が早くなり、よりしっかりと漬けることができます。

重石は、タルトやパイの形だけでなく、味にも大きく影響する重要なアイテムなんですね。

お菓子作りに使われる重石はアルミニウムで出来た「タルトストーン」を使うのが一般的です。しかし、なかなかご家庭にある道具ではないですよね。以下で、タルトストーンがないときに役立つ代用方法をチェックしてみましょう。

■お米

生地の上にクッキングシートを敷き、その上に生米を敷き詰めます。多くのご家庭に常備されているだけでなく、量の調整もしやすいので一番手軽な代用方法です。そのままオーブンで焼くため、お米は乾燥してしまいますが、水を多めに加えてリゾットやおかゆにして食べることができますよ。

■乾燥小豆

生米と同様に、クッキングシートを敷いた生地に敷き詰めて、タルトストーンの代わりに使います。使い終わった小豆は食べることもできますが、かなり乾燥してしまっているため、戻すのに時間がかかります。

■アルミホイル

生地にバターや油を塗り、アルミホイルをぴったりとくっつけます。重みはありませんが、きれいな形を作ることができますよ。膨らんでくるのをおさえるため、焼いている途中でへらなどを使い、へこませるようにしましょう。

■耐熱皿

ご家庭に、ちょうどよいサイズの耐熱皿があれば、重石の代わりとして使うことができます。クッキングシートの上に置くだけと手軽ですが、耐熱皿の跡が生地についてしまう可能性がありますので、その場合はデコレーションする際にクリームやフルーツを飾るなどして、カモフラージュするのがおすすめです。

漬物を作る際に必要な重石の代用方法はあるのでしょうか？下記でチェックしてみましょう。

■ポリ袋＋水

少量の漬物を作る場合は、水を入れたポリ袋で代用しましょう。袋の大きさや水の量で重石の調整ができるため便利ですよ。

■ペットボトルまたは鍋＋水

漬物をたくさん作る場合は、大きめのペットボトルまたは鍋に水を入れて重石代わりにしましょう。均等に味を染みこませるため、平にしてからのせるのがポイントです。

重石の役割や使い方、代用方法が分かったところで、重石を使ったレシピをチェックしましょう。

基本となるタルト生地の作り方です。少し手間はかかりますが、生地から手作りしたタルトのおいしさは格別ですよ！基本の生地をマスターすれば、チョコレートタルトやいちごタルトなど、豊富なアレンジをお楽しみいただけます。

ドーム型のパイでかわいらしく仕上げたアップルパイのレシピです。甘酸っぱいアップルフィリングを入れるだけなのでとても簡単にお作りいただけます。見た目が華やかなので、ホームパーティーなどにも喜ばれること間違いなしです。形が崩れないよう重石をのせて焼いてくださいねに。

塩こうじを使って味付けした、キャベツの浅漬けです。さっぱりとした味わいで、脂の多い肉料理の付け合わせにも最適ですよ。重石をのせて、素早く、しっかりと味を浸透させましょう。

今回は、重石の役割や代用方法についてご紹介しました。食材や調味料に焦点を当ててしまいがちな料理ですが、おいしく美しい仕上がりにするためには、重石のようなアイテムも欠かせません。これまで使ったことがなかった方や、ご家庭にない方も、上手に代用してぜひ挑戦してみてくださいね。
クラシルでは、この他にも重石を使って作るレシピを掲載していますので、参考にしていただき、日々の料理にお役立てください。