レシピでよく見かける「煮立てる」という調理工程。鍋を火にかける際におこなう工程ですが、その方法をご存知ですか?
【煮立てる】ってどんな意味?煮詰めるとの違いと絶品煮物レシピ3選

- 目次
- 煮立てるのにはどんな理由が?
- 「煮立てる」の意味とは?
- 「煮立てる」と「煮詰める」の違いは?
- 煮立たせてはいけないものもある
- 煮立てるのがポイント!簡単レシピ3選
- お出汁まで美味しい!かぼちゃの煮物
- 生姜の香りが爽やか!豚バラ肉と大根の生姜煮
- サバのごま味噌煮
煮立てるのにはどんな理由が?
今回は、そんな「煮立てる」の意味と理由、そのポイントをご紹介します。さらに、「煮詰める」との違いや特徴も解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
「煮立てる」の意味とは?
「煮立てる」とは、水や煮汁を入れた鍋を沸騰させ、グラグラと上面が泡立つほどに加熱することです。 煮汁などを煮立たせると、風味が飛ばずまろやかな口当たりに仕上がります。食材の甘みを引き出したり、食感を良くする効果もありますよ。また、煮立てた煮汁に魚を加えることで、魚の生臭さが他の食材にうつらくなります。
ただし、スープや煮物の場合はそのまま煮てしまうとふきこぼれたり、水分が飛びすぎてしまう恐れがあります。一度煮立ったら、火加減を調整するようにしましょう。
「煮立てる」と「煮詰める」の違いは?
煮立てると似た言葉に「煮詰める」という工程があります。これもまたレシピで見る機会が多いですよね。
「煮詰める」とは、火にかけることで水や煮汁の水分を飛ばすことです。水分が飛ぶととろみが出て、味をぎゅっと濃くすることができます。ソースの仕上げなどでよく使われる調理工程です。
言葉が似ていても、効果や役割が違うんですね。
煮立たせてはいけないものもある
煮立たせることで食材の臭みなどを料理にうつさないといった効果がある一方で、煮立たせてはいけないものもあります。
それは「みそ汁」です。
みそ汁は、煮立たせるとみその香りや風味が飛び、味が落ちてしまいます。鍋がグラグラする前に火を弱めましょう。
煮立てるのがポイント!簡単レシピ3選
ここからは、煮立てることでグッとおいしくなる煮物レシピをご紹介します。ほっこりおいしいかぼちゃの煮物やサバの味噌煮など、定番おかずレシピをピックアップしているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
お出汁まで美味しい!かぼちゃの煮物
和食の定番メニュー、かぼちゃの煮物です。かぼちゃをじっくりと煮立たせるのがポイント。ホクホクの食感になり、甘みをひき出すことができます。かぼちゃに染み込んだだしの優しい味わいに、どこか懐かしさを感じる一品です。
生姜の香りが爽やか!豚バラ肉と大根の生姜煮
生姜の爽やかな風味が効いた、豚バラと大根の生姜煮です。食材を煮る前に炒めることで、ごま油の風味が引き立ちます。煮立ててしっかり味を染みこませた豚バラと大根は、ごはんのおかずにはもちろん、お酒のおつまみにもぴったり!ぜひ作ってみてくださいね。
サバのごま味噌煮
定番のサバの味噌煮に、白すりごまを加えて仕上げました。サバにごまの風味が効いた甘辛い味噌だれがよく絡み、ごはんが進みます。こちらのレシピは、煮汁を煮立ててからサバを加えることで、生臭さが煮汁にうつるのを防いでいます。
火加減を見極めて、食材のよさを引き出そう!
今回は、煮物のレシピなどでよく見かける「煮立てる」という調理工程についてご紹介しました。ただ煮るだけでなく、火加減を調整することで食材のうまみが引き立ちます。火加減は、食材のうまみや水分量に大きな影響を与えるため、上手に調整していきましょう。
クラシルでは、このほかにも煮立てて作るレシピを多数掲載しています。ぜひ、参考にしてくださいね。