みなさんは魚を買ってきたとき、洗ってから調理していますか?野菜などの食材は洗うけれど、魚はどうするのが正解なのかわからない…という方もいらっしゃるかもしれませんね。そこで今回は、「丸ごと一尾」「切り身」「干物」など、パターン別の「下処理の仕方」についてそれぞれご紹介していきます。記事の後半では魚を使ったおすすめレシピもご紹介するので、ぜひ最後までお楽しみくださいね!
“魚”は洗うべき?それとも洗わない方がよい?意外と迷う問題に「そうだったんだ!」

パターンその①:丸ごと一尾
丸ごと一尾の状態で売られている魚を買ったときには、調理前に全体を流水でよく洗うことが大切です。
魚介類を扱うときに、気をつけたいことのひとつが「食中毒」。丸ごと一尾の魚や殻つきの貝などには、「腸炎ビブリオ」という、食中毒を引き起こす細菌がついている可能性があります。
この「腸炎ビブリオ」は塩分を好む細菌で、海水中に広く生息していますが、真水の中では生きられないという性質があります。そのため、水道水でよく洗うことで、この細菌を死滅させることができるのです。
パターンその②:切り身
切り身の魚は、基本的に洗わないほうがよいと言われています。水洗いをすると、魚の旨みが流れ出てしまい、身がくずれる原因にもなりえます。魚のにおいが気になるときは塩をふってしばらくおき、魚から出た水分をキッチンペーパーなどでふき取るのがおすすめです。
パターンその③:干物
干物の場合も、水洗いは不要です。干物は、魚を開いて塩漬けにし、細菌が繁殖しにくい加工を施してあるため、購入後に再び洗う必要はありません。
干物に使われることがある「ph調節剤」や「酸化防止剤」などが気になる…という方もいらっしゃるかもしれませんが、これらの添加物は塩水に漬け込む段階で入れられているため、水洗いでは落ちません。また、どちらも口にしても問題のない食品添加物です。
どうしても干物の表面の汚れなどが気になる場合は、料理酒などをしみ込ませたキッチンペーパーで魚を軽く拭うようにしましょう。
いかがでしたか?同じ「魚」でも、買ってきたときの状態によって下処理の方法はさまざま!ぜひそれぞれの特徴を覚えて、おいしい魚料理をお楽しみくださいね。
魚を使ったおすすめレシピをご紹介!
魚の適切な下処理の方法がわかると、魚料理のハードルがぐっと下がりますよね。ここからは、魚を使ったおすすめレシピをご紹介します。さくさくのアジフライや、ふっくらおいしいサバの塩焼き、鮭のムニエルなど、日々のおかずにぴったりなレシピを集めました!ぜひチェックしてみてくださいね。
定番 さくふわアジフライ
さくさくふわふわな、絶品アジフライをおうちで作ってみませんか?下味は塩こしょうのみとシンプルですが、衣をつけて揚げたあつあつのアジフライは、魚の旨みがぎゅっとつまった悶絶級の一品!付け合わせにキャベツやトマトを添えたり、中濃ソースの代わりにタルタルソースをつけたりすると、味のバリエーションを楽しめますよ。献立のレパートリーにぜひ加えてみてくださいね!
材料(2人前)
- アジ (開き)・・・2尾
- (A)塩・・・ひとつまみ
- (A)黒こしょう・・・ひとつまみ
- 薄力粉・・・大さじ3
- 溶き卵 (Mサイズ)・・・1/2個分
- パン粉・・・40g
- 揚げ油・・・適量
- キャベツ・・・50g
- トマト・・・1/2個
- パセリ (生)・・・適量
- 中濃ソース・・・大さじ1
作り方
準備.トマトはヘタを取り除いておきます。
1.キャベツは千切りにします。トマトはくし切りにします。
2.バットにアジを置き、(A)をふります。薄力粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけます。
3.フライパンの底から2cm程の高さまで揚げ油を注ぎ、170℃に熱します。2を入れ、中まで火が通り両面きつね色になるまで5分程揚げ、油を切ります。
4.1、パセリをのせたお皿に盛り付け、中濃ソースをかけたら完成です。
簡単ふっくら サバの塩焼き
パリッとした皮からジューシーな旨みあふれる、サバの塩焼きはいかがでしょうか?下処理の仕方にちょっぴりコツが要りそうなサバですが、料理酒をかけて焼くだけで風味よく仕上がりますよ。濃厚な旨みのあるサバは、さっぱりとした大根おろしと相性ぴったり!オーブントースターやフライパンで手軽に作れるので、ぜひ試してみてくださいね。
材料(1人前)
- サバ (200g)・・・1切れ
- 料理酒・・・大さじ2
- 塩・・・少々
- 大葉・・・1枚
- 大根おろし・・・適量
作り方
1.サバは半分に切ります。1切れは十字に切り込みを入れ、残りは斜めに2本の切り込みを入れます。
2.料理酒をかけて5分ほど置き、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。
3.アルミホイルを敷いた天板に皮目を上にしてのせ、塩をふり、オーブントースターで10分ほど加熱します。
4.焼き目が付き、中まで火が通ったら、大葉を敷いたお皿に盛り付け、大根おろしを添えて完成です。
※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W220℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。
鮭のムニエル バター醤油ソースがけ
風味豊かな特製ソースをかけて仕上げる、鮭のムニエルに挑戦してみませんか?鮭の旨みを活かして作るバターしょうゆ味のソースは、ふっくらとした鮭にまとわせると絶品のおいしさ!口いっぱいに広がるバターの香りやコク深いしょうゆの風味は、ごはんとも相性抜群です。お好みでレモンを絞ったり、オリーブオイルをバターで代用したりすることで、さまざまな味わいを楽しめます。
材料(2人前)
- 鮭・・・2切れ
- 塩こしょう・・・小さじ1/4
- 薄力粉・・・大さじ2
ソース
- 有塩バター・・・20g
- しょうゆ・・・大さじ1
- オリーブオイル・・・大さじ1
付け合せ
- レタス・・・2枚
- ミニトマト・・・2個
- レモン (くし切り)・・・2切れ
作り方
1.鮭の両面に塩こしょうをふり、5分ほど置きます。
2.キッチンペーパーで余分な水分を拭き取り、両面に薄力粉を薄くまぶします。
3.フライパンにオリーブオイルをひいて中火で熱し、2を皮目から入れて焼きます。
4.皮目に焼き色が付いたら裏返し、中に火が通るまで中火で焼いて取り出します。
5.同じフライパンにソースの材料を入れて混ぜ合わせ、中火でひと煮立ちさせたら火から下ろします。
6.付け合せの材料をのせたお皿に4を盛り付け、5をかけて完成です。
下処理の仕方をマスターして魚をおいしく味わおう!
いかがでしたか?今回は魚の下処理についてのパターン別解説と、魚を使ったおすすめレシピをご紹介しました。ちょっとした下処理のコツを知っておくと、調理後の魚の風味がよくなり、よりおいしく魚料理を召し上がれますよ。今回ご紹介したレシピも、ぜひ参考にしてみてくださいね。