毎日の食事で野菜がなかなか食べられないときに便利なのが「野菜ジュース」。でもなんとなく、生の野菜を食べたほうが栄養が摂れるのにな…と思っていませんか?じつは、野菜ジュースの方が吸収しやすい栄養もあるんです!今回は、野菜ジュースから摂れる栄養について、深堀り解説します。野菜を食べたいときにぴったりのメインおかずレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
“野菜ジュース”の方が吸収しやすい栄養がある!?「生の野菜がいいと思ってた!」「さっそく飲みたくなった」
「野菜ジュースの方が吸収率が高い栄養素」とは…?
「野菜ジュース」と聞くと、生の野菜を加工して作っているため、失われてしまう栄養素が多いような気がしますよね。確かに、野菜をジュースにする過程で、どうしても減少してしまう栄養素もあります。しかし、かえって野菜ジュースの方が吸収率が高くなる栄養素もあるんです!その理由は、野菜ジュースの製造工程をよく見ていくとわかります。
野菜をジュースにする際、加熱したり水分をしぼりとったりする工程が発生します。その過程で、野菜の固い細胞壁が破壊されることにより、吸収率が高まる栄養素がいくつかあります。例えばトマトのリコピンは、ジュースにすると生のままのおよそ3.8倍、にんじんのβカロテンはおよそ1.5倍の吸収率になるという研究結果が報告されているんですよ!
ジュースでは摂れない栄養素もある
その一方で、もちろん野菜ジュースでは摂れない栄養素もあります。先ほど確認した通り、野菜ジュースを作る際には加熱したり水分をしぼりとったりするため、生野菜が本来持っていた不溶性食物繊維やビタミンCなどはどうしても減少してしまいます。こういった栄養素を摂りたい場合には、野菜ジュースだけでなく生の野菜を積極的に食べたほうがよさそうですね。
手軽で便利な「野菜ジュース」。野菜そのものを食べるよりも摂取しやすくなる栄養素もある一方で、野菜ジュースだけでは摂りづらい栄養素もあります。日々の食事の補助として野菜ジュースを取り入れつつ、バランスのよい食事をするのがベストといえそうですね!
野菜を食べたい日におすすめのメインおかずレシピをご紹介!
野菜ジュースの栄養素について詳しくわかったところで、ここからは野菜を食べたい日にぴったりのメインおかずレシピをご紹介します。さっぱり食べられるナスの和風ロール餃子や、ホッとする味わいのロールキャベツなど、ボリュームたっぷりでメインにもなるおかずレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
1.たくさん食べたい!さっぱりナスの和風ロール餃子
さっぱりとした口当たりで箸が進む、ナスの和風ロール餃子のレシピをご紹介します。いつもの皮の代わりに薄切りにしたナスを使ったアイデア餃子です。肉だねに混ぜ込んだ大葉のさわやかな香りがアクセントになって、いくらでも食べられそうなおいしさですよ。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね!
材料(2人前)
- ナス・・・2本
- 塩・・・ふたつまみ
- 牛豚合びき肉・・・100g
- 大葉・・・5枚
- ニラ・・・20g
- (A)すりおろしニンニク・・・小さじ1/2
- (A)すりおろし生姜・・・小さじ1
- (A)しょうゆ・・・小さじ1
- 薄力粉・・・大さじ1
- ごま油・・・大さじ1
添え物
- 大葉・・・3枚
- しょうゆ・・・大さじ1
作り方
準備.ナスはヘタを切り落としておきます。 大葉は軸を切り落としておきます。
1.大葉、ニラはみじん切りにします。
2.ナスを縦に薄切りにして、塩をふって5分ほど置きます。
3.ボウルに1、牛豚合びき肉、(A)を入れてよくこねます。
4.2の水気を拭き取り、薄力粉をふりかけ、3をのせて巻きます。
5.フライパンにごま油をひいて中火で熱し、4の巻き終わりを下にして焼きます。焼き色がついたら裏返し、蓋をして蒸し焼きにします。
6.中まで火が通ったら火から下ろし、大葉を敷いた器に盛り付け、しょうゆを添えて完成です。
2.簡単おいしい!肉野菜炒め
いろいろな野菜を食べたいときにおすすめなのが、こちらの肉野菜炒めです。旨みたっぷりの豚こま切れ肉とシャキシャキ感を残して炒めた野菜がよく合い、モリモリ食べられますよ。オイスターソースでコクのある味つけにしているので、ごはんが進みます。お肉や野菜はお好みのものでアレンジできるので、ぜひお試しくださいね。
材料(2人前)
- 豚こま切れ肉・・・150g
- 薄力粉・・・小さじ1
- 塩こしょう・・・ひとつまみ
- にんじん・・・1/3本
- キャベツ・・・200g
- もやし・・・100g
- ピーマン・・・2個
- (A)料理酒・・・大さじ1
- (A)しょうゆ・・・大さじ1/2
- (A)オイスターソース・・・大さじ1/2
- (A)鶏ガラスープの素・・・小さじ1
- サラダ油・・・大さじ1/2
作り方
準備.にんじんは皮をむきます。ピーマンはヘタと種を取り除いておきます。
1.にんじんは短冊切りにします。
2.キャベツは一口大に切ります。ピーマンは1cm幅に切ります。
3.ボウルに(A)を入れて混ぜ合わせます。
4.豚こま切れ肉に薄力粉をまぶします。
5.中火で熱したフライパンにサラダ油をひき、4を入れて炒めます。色が変わったら塩こしょうをふり、さっと炒めて一度取り出します。
6.同じフライパンを強火で熱し、1を入れて炒めます。
7.にんじんに火が通ったら2ともやしを入れて強火で炒めます。
8.キャベツがしんなりしたら5と3を入れて強火のまま炒めます。
9.全体に味がなじんだら火から下ろし、器に盛り付けて完成です。
3.基本のロールキャベツ
ホッとする味わいを楽しめる、基本のロールキャベツのレシピをご紹介します。スープが染みこんでとろとろになったキャベツに包まれた肉だねは、ジューシーで旨みたっぷり。キャベツの葉が小さいときは2枚重ねて使用し、煮崩れしないようにきつめにしっかり巻くと上手に作れます。一度マスターしてしまえば献立の人気おかずになること間違いなしなので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
材料(2人前)
- キャベツ (計200g)・・・4枚
- お湯 (ゆで用)・・・適量
- 薄力粉・・・大さじ1
肉だね
- 豚ひき肉・・・200g
- 玉ねぎ・・・50g
- 卵 (Mサイズ)・・・1個
- パン粉・・・大さじ2
- 塩こしょう・・・ひとつまみ
- ナツメグ・・・ひとつまみ
スープ
- 薄切りロングベーコン・・・1枚
- 水・・・300ml
- コンソメ顆粒・・・小さじ2
- ケチャップ・・・大さじ2
- ローリエ・・・1枚
作り方
準備.玉ねぎはみじん切りにしておきます。
1.鍋にお湯を沸騰させ、キャベツを入れて2分ゆでたら取り出し、粗熱を取り、芯を削ぎ落とします。
2.ボウルに肉だねの材料を入れて粘りが出るまで捏ね、4等分にし俵型に成形します。
3.1の内側に茶こしで薄力粉をふりかけます。
4.手前に2をのせてひと巻きし、左右の葉を内側に折りこみ、奥まで巻いたら巻き終わりの2cmほどを内側に折りこみ、爪楊枝で留めます。
5.鍋に4の巻き終わりを下にして入れ、スープの材料を加えて中火で煮ます。煮立ったら弱火にして、蓋をして30分ほど煮ます。アクが出てきたら都度取り除きます。
6.中まで火が通り、キャベツがやわらかくなったら火から下ろします。爪楊枝を外し、ローリエを取り除き、器に盛り付けて完成です。
毎日のごはんはバランスよく!
いかがでしたか?今回は意外と知らない「野菜ジュース」の栄養素の秘密についてと、野菜を食べたい日にぴったりのメインおかずレシピをご紹介しました。野菜ジュースも適度に取り入れながら、毎日のごはんをバランスよく、おいしく召し上がってくださいね!