【秋のフルーツ】あけびの食べ方とは?旬や特徴、種類についても解説!

【秋のフルーツ】あけびの食べ方とは?旬や特徴、種類についても解説!

秋の味覚「あけび」。どんな味か知っていますか?スーパーなどでもあまり見かけないフルーツなので食べる機会が少なく、どのように食べるのかわからない方も多いかもしれません。そこで今回は、あけびの特徴や旬の時期、産地について解説します!あけびの食べ方やおすすめレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

  • 目次
  • あけびとは?
  • あけびの特徴
  • あけびという名前の由来
  • あけびの食べ方
  • あけびの旬や産地
  • あけびの種類
  • あけびのレシピをご紹介
  • 珍しい秋の味覚!あけびを食べてみよう

あけびとは?

あけび」は、日本で古くから親しまれてきた果物の一つ。まずは、そんなあけびの特徴についてチェックしてみましょう。

あけびの特徴

あけびは、日本の低山地に自生しているアケビ科アケビ属の植物です。ツルを伸ばして木に巻きつきながら成長し、実をつけます。

あけびの実は全長10cmほどのサイズで、外皮は一見するとさつまいものような紫色をしています。果肉は乳白色でゼリー状になっているのが特徴で、バナナや柿のように酸味がなく、素朴な甘みを楽しめるのが魅力です。また、あけびは皮も食べられる果物で、ほんのりとした苦みがあります。後ほど食べ方のところでもご紹介しますが、天ぷらにしたり具材を詰めて焼くなど、加熱調理していただくことが多いようです。

あけびという名前の由来

あけびという名前の由来にはいくつかの説があるようです。一つは、あけびは熟すと実が縦に裂け、パカッと口を開いたようになることから「開け実(あけみ)」と呼ばれ、それがなまったという説。また、赤い実をつけることから「赤実/朱実(あかみ)」と呼ばれ、これもなまってあけびとなったという説があります。そのほかにも、実が熟して口を開けた様子があくびをしているようだったことから「あくび」、それがなまってあけびとなったという説があるようです。いずれにしても、見た目が名前の由来になっていることがわかりますね。

また、あけびは漢字で書くといくつかの表し方があるようです。よく知られているのは「木通」で、これは「あけびはツルの中が空洞になっていて空気が通る」ことが由来なのだとか。同じ理由で「通草」という漢字も使われたり、「丁翁」や「山女」という漢字があてられることもあります。ちなみにあけびのつる性の茎を乾燥させたものは漢方としても使われていて、漢方名では「木通(もくつう)」と呼ばれているんですよ。

あけびの食べ方

次に、あけびの食べ方についてご説明します。

先ほど名前の由来の中でも少し触れたように、あけびは熟すと外皮が縦に裂け、ぱっくりと開きます。その開いているところから、中にある乳白色の果肉をスプーンなどですくって食べるのが一般的な食べ方です。果肉に包まれるようにして小さな黒い種も入っていますが、種は食べられません。口に含んでから種だけを出すようにして果肉を食べましょう。

皮がまだ割れていない場合は、後に割れる部分が線状に白っぽくなっているので、その周辺を指で軽く押して割るか、包丁でカットします。

皮には苦味があるため生では食べれられませんが、アク抜きなどの下処理をすれば、天ぷらや佃煮、炒め物などにして食べることも可能です。

あけびの旬や産地

続いて、あけびの旬の時期や産地もチェックしてみましょう。

あけびの旬の時期

あけびの旬の時期は、8月下旬から10月中旬頃までといわれています。先ほどあけびは熟すとパカッと割れるとご説明しましたが、割れてしまうと商品としての価値が下がってしまうのだとか。そのため、十分に熟していて、かつ割れていないタイミングで収穫することが重要となるので、最盛期には朝、夕と一日に二度、収穫作業を行うこともあるそうです。

あけびの産地

あけびは全国各地で自生していますが、一部の地域では栽培もされています。全国の生産量の大部分を占めているのは山形県。なかでも天童市や朝日市などが主要な産地で、山形県の秋の味覚の一つとして親しまれているのだそうです。

あけびの種類

あけびと聞いたら、多くの方がこれまでもご紹介してきたような紫色の果皮のものを想像するかと思いますが、実はあけびにはいくつかの種類があります。以下で、それぞれの特徴をご説明するので、チェックしてみましょう。

あけび

あけびは、楕円形の小さな葉が5枚ついているのが見分けるポイント。また、葉の縁はなめらかで、花のがくは淡紫色です。日本では、東北地方の低地から九州にかけて、比較的暖かい気候で育ちます。

ミツバアケビ

ミツバアケビは名前の通り、葉が3枚あり、葉の縁はギザギザとしていて、花のがくは濃紫色をしています。実はあけびより大きいものが多く、果皮の紫色もより鮮やかなのも特徴。見た目がよいので、農家などで栽培されているのはこのミツバアケビの場合が多いようです。

ゴヨウアケビ

ゴヨウアケビは、あけびとミツバアケビを交配した品種です。両方の特徴が発現していて、実は薄茶色や薄紫色のものがあり、葉は3枚のものもあれば5枚のものもあります。種は多いですが果肉はねっとりとした食感で、最も甘みが強い品種だともいわれています。

ムベ(トキワアケビ)

ムベは、別名トキワアケビという名前がありますが、アケビ科ムベ属に属していて、あけびとは異なる種類の植物です。赤紫色の果実をつけ、白っぽい色をしたゼリー状の果肉もあけびによく似ています。アケビとムベの大きな違いは、特性です。アケビは落葉性のため熟すと果皮が割れますが、ムベは常緑性のため、熟してもあけびのようにパカッと割れることはありません。そのため、ムベは包丁などでカットして中の果肉を食べます。

白あけび

白あけびはバナナアケビとも呼ばれ、園芸用に改良された品種です。果皮が淡黄色で一房に複数個の実がつくこともあります。あけびと同じく、熟すと皮がパカッと割れます。食べ方もあけびと同じです。

あけびのレシピをご紹介

さてここからは、あけびを使ったおすすめレシピをご紹介します。ごはんのおかずにぴったりの、煮物と炒め物の絶品レシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

あけびの肉詰め煮

あけびの皮を使った肉詰め煮のレシピです。水につけてアク抜きをしたあけびの皮に肉だねを詰め、めんつゆを使って煮ました。ひき肉の旨味とあけびのほろ苦さがマッチして、クセになるおいしさですよ。ぜひお試しくださいね。

あけびとエリンギのめんつゆバター炒め

もう一つ、めんつゆを使った簡単レシピをご紹介します。あけびとエリンギに、めんつゆバターとニンニクの香りがよく染み、食欲をそそる味わい!ごはんのおかずにはもちろん、お酒のおつまみにもぴったりの一品ですよ。

珍しい秋の味覚!あけびを食べてみよう

今回は、あけびの特徴やおいしい食べ方、おすすめレシピをご紹介しました。あけびは日本で昔から親しまれてきた果物ですが、スーパーなどではなかなか見かけないため、食べたことがない方も多いかもしれません。通販や道の駅などで販売していることもあるので、見かけたらぜひ手にとって、秋の味覚を楽しんでみてくださいね。

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