【意外な正体】もちもち「ニョッキ」は実は”アレ”でできていた!

【意外な正体】もちもち「ニョッキ」は実は”アレ”でできていた!

「ニョッキ」とはどんな料理かご存じですか?ジャガイモや小麦粉から作られた、モチモチとした食感が魅力のショートパスタの一種です。この記事ではニョッキの特徴や合うソース、どこの国が発祥の食材・料理かなどについて詳しく解説します。記事の後半では、おすすめのニョッキのレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

  • 目次
  • ニョッキとは?
  • ニョッキの歴史・発祥
  • ニョッキの由来
  • ニョッキの特徴
  • ニョッキとパスタとの違い
  • ニョッキの楽しみ方
  • ニョッキのレシピをご紹介
  • モチモチとした食感がたまらない!ニョッキを作ってみよう

ニョッキとは?

「ニョッキ」とは、ジャガイモと小麦粉を材料として作った団子状のショートパスタのこと。

味や食感など特徴についてご説明する前に、まずはニョッキの歴史や名前の由来について見てみましょう。

ニョッキの歴史・発祥

ニョッキはイタリアで古くから親しまれている伝統的な料理です。

先ほども少し触れたように、ニョッキはジャガイモと小麦粉から作るのが一般的ですが、もともとはジャガイモは使わず小麦粉で作られていました。

16世紀後半に、南米からヨーロッパにジャガイモが持ち込まれ、イタリアでも栽培されるようになると、ジャガイモも使われるようになり、現在のようなニョッキに近づいていったと考えられています。

イタリアでは、ローマ時代の頃から曜日ごとに肉や魚、リゾットなど決まった食材や料理を食べる習慣があり、その名残として、木曜日はニョッキを食べる日となっています。これはキリスト教のカトリックの教えのひとつで、金曜は肉を食べない日となっているので、その前日に腹持ちのよいニョッキを食べるようになったのだとか。

ニョッキの由来

ニョッキ(Gnocchi)という名前には、イタリア語で「塊」や「団子」という意味があります。

ゲルマン語派のロンゴバルド語で「木の節目」を意味する「knokka(ノッカ)」や、それから派生した「指の節目」を意味する「nocca(ノッカ)」が名前のルーツとなっているそうです。

ニョッキは、表面にフォークなどで溝をつけるので、その形状が由来となっていることがわかりますね。

ニョッキの特徴

ニョッキの歴史などについてわかったところで、ニョッキの特徴を詳しく見てみましょう。

ニョッキは、団子状に丸めて作るパスタです。デンプン質の多いジャガイモを主原料としているので一般的なパスタのように細長く伸ばしたり薄くしたりすると崩れやすいため、このような形になったと考えられています。

ニョッキの最大の特徴は、モチモチとした弾力のある食感です。ジャガイモと小麦粉が主な材料なので、ジャガイモのほのかな甘みはありながらクセがなく、どんなソースにも合いやすいのが魅力。茹でたニョッキの表面はつるんとしていますが、表面に数本の溝があるのでソースが絡みやすくなっています。

ニョッキとパスタとの違い

ニョッキはパスタの一種だとご説明しましたが、一般的なパスタとはどう違うのでしょうか。以下の表にそれぞれの特徴をまとめたので、確認してみましょう。

項目 ニョッキ              パスタ
主な材料

ジャガイモ+小麦粉+卵

小麦粉+水

形状

小さな団子状

細長い麺状(スパゲッティ、フェットチーネなど)からペンネ、シェル、カールなど形はさまざま

製法

成形して茹でる

専用の器具で押し出し成形
(乾麺はその後乾燥させる)

食感

やわらかくモチモチしている

しっかりした歯ごたえ、ツルツル

形状

先ほどもご説明しましたが、ニョッキは小さな団子状のパスタです。

パスタにはショートパスタからロングパスタまでさまざまな形のものがあり、よく知られているものだと細めの麺のスパゲティや、平たい麺のフィットチーネ・タリアッテレ、円筒状のペンネ、貝殻の形のシェルなど、その種類は500以上になるそうです。

その中で、ニョッキはショートパスタの一種に分類されます。

材料や製法

ニョッキはジャガイモを使うのが特徴です。茹でて潰したジャガイモに小麦粉や卵を加え、よく捏ねてから成形します。

一方パスタは、小麦粉に水を加えて捏ねたものを穴の開いた専用の器具に入れて圧力をかけ押し出し成型し、乾燥させます。ちなみにニョッキには乾燥パスタはなく、生か冷凍の状態のものが販売されています。

食感

ニョッキはふわっとやわらかく、モチモチとした食感です。使う小麦粉を強力粉にすると弾力のある食感、薄力粉にすると弾力は控えめのよりやわらかな食感に仕上がりますよ。

それに対してパスタは、つるんとなめらかな口当たりと、コシのあるしっかりとした食感が特徴です。少し芯を残した「アルデンテ」という茹で具合がおいしいといわれていて、歯でプツッと噛み切る食感を楽しむことができます。

ニョッキの楽しみ方

続いて、ニョッキのおいしい食べ方について解説します。

ニョッキに合うソース

ニョッキは淡白な味わいなのでいろいろなソースに合いますが、クリームソースやゴルゴンゾーラソース、トマトソースを使うのが定番です。

シンプルにバターとパルメザンチーズをかけるだけでもおいしく食べられますよ。

材料をアレンジ

ニョッキの材料はジャガイモや小麦粉が基本ですが、パスタ生地にほうれん草やリコッタチーズ、かぼちゃ、さつまいもなどの材料を混ぜて作ることもできます。

少し違う味わいを楽しみたいときにおすすめです。

調理法をアレンジ

ニョッキは茹でてから食べるのが一般的ですが、揚げて調理することもできます。

表面は香ばしくサクサクとした食感、中はふんわりもっちりとした食感でクセになるおいしさですよ。

ニョッキのレシピをご紹介

さてここからは、ニョッキのおすすめレシピをご紹介します。マスカルポーネチーズを使ったクリームソースのニョッキや、風味豊かなジェノベーゼニョッキなど、絶品レシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

トマトソースのニョッキ

モチモチ食感のニョッキを手作りしてみましょう。潰したりこねたり丸めたりと手順は多いですが、簡単な作業が多いので子どもと一緒に挑戦するのもおすすめですよ。トマトソースも、トマト缶やツナ缶、玉ねぎなどを使って手軽に作ることができます。ぜひお試しくださいね。

マスカルポーネで濃厚 クリームニョッキ

濃厚な味わいのクリームニョッキをご紹介します。マスカルポーネチーズと生クリーム、コンソメ顆粒を使って簡単に作れるクリームソースですが、クリーミーでコクのある味わいが口の中に広がり、とてもおいしいですよ。ぜひ作ってみてくださいね。

リコッタチーズのニョッキレモンバターソース

リコッタチーズを使ったニョッキはいかがでしょうか。クリーミーでやさしい味わいのニョッキに、コクのあるバターとレモンのさわやかな風味が相性抜群!一般的なジャガイモのニョッキと比べると生地がやわらかいので、茹でるときは手で丸めるのではなくスプーンを2本使ってお湯に落とすようにすると作りやすいですよ。

タコとミニトマトのジェノベーゼニョッキ

豊かな風味がクセになる、タコとミニトマトのジェノベーゼニョッキをご紹介します。旨味たっぷりのタコと甘酸っぱいミニトマトに、バジルやニンニクの香りがよく合い、とてもおいしいですよ。ニョッキのモチモチとした食感とタコのプリプリとした食感の対比も楽しめますよ。

かぼちゃクリームニョッキ

かぼちゃの甘みがたまらない、かぼちゃクリームニョッキを作ってみましょう。かぼちゃはそのまま残っても具材として楽しめるので、ざっくりと潰すだけでも十分ですよ。甘いソースをパンにつけて食べるのもおすすめです。

モチモチとした食感がたまらない!ニョッキを作ってみよう

今回は、ニョッキの特徴や歴史、パスタとの違いについて解説し、おいしい食べ方やおすすめレシピをご紹介しました。モチモチとした食感が魅力で、合わせるソースによって異なるおいしさを楽しめるニョッキ。ご紹介したレシピも参考に、ぜひおうちでも作ってみてくださいね。

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