米の高騰を抑えるために、2025年5月29日から政府による備蓄米の引き渡しが始まりました。その中で「古古古米(こここまい)」というものが注目されています。一体これはどのようなお米なのでしょうか。この記事では古古古米の意味や備蓄する理由を解説!さらに備蓄米で作るレシピをご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
話題の「古古古米」とは?なぜ備蓄米が存在するの?おすすめのレシピもご紹介
- 目次
- 古古古米とは?
- そもそも古米とは?
- お米に消費期限はないの?
- 古古古米の味や食感は?
- 米を備蓄する理由
- 備蓄米を使ったおすすめレシピ
- ちょっとの工夫でおいしく食べられる!
古古古米とは?
去年から米の価格が高騰し、ニュースでも毎日話題となっていますよね。同時に備蓄米というワードも頻繁に目にするようになりましたが、なかでも「古古古米」と呼ばれるお米が注目されています。読み方は「こここまい」です。この「古古古米」とはどういうものなのか、確認してみましょう。
そもそも古米とは?
そもそも古米というのは、新米ではないお米を指します。新米は収穫された翌年の10月31日までのものと決まっていて、翌日11月1日には古米に変わるのです。
| 収穫年 | |
|---|---|
| 新米 | 2024年 |
| 古米 | 2023年 |
| 古古米 | 2022年 |
| 古古古米 | 2021年 |
| 古古古古米 | 2020年 |
古米と呼べるのも1年のみで、この表にもあるように1年経つごとに「古」の文字が増えていきます。
2025年5月29日から一部で2022年産の備蓄米である「古古米」の予約販売が開始され、5月30日からはスーパーやお米屋さんなどを対象に2021年産の備蓄米である「古古古米」の契約が開始されました。
お米に消費期限はないの?
お米のパッケージには、「精米年月日」または「精米年月旬」(上旬・中旬・下旬など)は記載されていますが、消費期限や賞味期限は記載がないですよね。これには理由があり、お米は野菜や果物と同じく「生鮮食品」として扱われているためなのです。
現行の食品表示法により、生鮮食品にはもやしなどの一部食材を除き、賞味期限や消費期限の表示義務はありません。ただし、お米に関しては上記の通り「精米年月日」や「精米年月旬」の表示が義務付けられています。
古古古米の味や食感は?
古古米や古古古米を食べた方によると、同じように炊いても新米よりかたく炊きあがることが多いという意見が多く見られます。やはり新米と比べるとどうしても味が落ちていたり、多少においが気になったりすることもあるようです。ただ、古くなったお米もおいしく食べられる方法はいくつか存在します。
例えば、お米を炊くときに水の量をいつもより1割ほど多く加えて炊いたり、日本酒や料理酒を少し加えたりするとツヤのあるごはんが炊きあがるようです。
また、日本酒を加えるとにおいも抑えられるというメリットがあるのだとか。古くなったお米を食べる際は、ぜひこうした工夫を試してみてくださいね。
米を備蓄する理由
そもそも備蓄米というのは災害や天候不良などでお米が凶作になるなど、予期せぬ事態が発生した際の供給不足に対応するために、政府が一定量を保管しているお米のことです。およそ100万トン程度を目安に保管されています。これは、10年に1度の不作にも耐えられるほどの量ともいわれているんですよ。
災害時などはもちろん、米の価格を安定させたり、安全な食生活を確保したりする目的で管理されています。
💡ワンポイント豆知識
ちなみに備蓄米になるお米は、政府が毎年20万トンほど入札や契約によって農家から買い取っており、保管期間は5年程度とされています。買い取ったお米は専用の倉庫やサイロなどに保管され、だいたい3〜5年程度で定期的に米の入れ替えが行われているようです。
備蓄米を使ったおすすめレシピ
ここからは備蓄米を使ったおすすめレシピをご紹介します。具材を工夫したり、浸水時間を長めにするなどおいしく食べるための工夫をしているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
備蓄米で!塩昆布ときのこの炊き込みごはん
炊き込みご飯のレシピは覚えておいて損はありません!このレシピでは具材に塩昆布やきのこを使い、旨みたっぷりに仕上げました。お米は1時間ほど浸水させるとふんわりと炊きあがりますよ。また、油揚げを加えることでお米がコーティングされツヤが出ます。ぜひ作ってみてくださいね。
備蓄米で!レンジで簡単 生米から作る本格チーズリゾット
お米をやわらかくしたいときはリゾットにするのがおすすめ!しかもこのレシピなら電子レンジで簡単に作れます。チーズやベーコンのコクとニンニクの風味で、リッチな味わいに仕上がりますよ。
備蓄米で!ワンパントマトチキンパエリア
フライパンひとつで簡単に作れるトマトチキンパエリアはいかがでしょうか。リゾットと同じく、オリーブオイルを使うことでツヤとコクが生まれます。加える水の量をいつもより多めにすれば、ふっくらおいしく炊きあがりますよ!ぜひ試してみてくださいね。
ちょっとの工夫でおいしく食べられる!
今回は、話題の古古古米や備蓄米について、また備蓄米を使っておいしく作れるレシピをご紹介しました。具材や浸水時間など、ちょっとした工夫で備蓄米もおいしく食べられます。
ただ、日本人にとってお米は大切な主食です。備蓄米はありがたいものではありますが、一刻も早くお米の供給と価格が安定することを願うばかりですね。
