2022.8.26

夏の時期、炊飯器の「保温」は衛生的に問題ない?管理栄養士に聞いた!

スイッチを入れるだけで、おいしいごはんが食べられる便利な炊飯器。しかし、気温が高い時期の炊飯器の使用について、ごはんが腐敗しないのか、どれくらい保温が可能なのかなど疑問に思う方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、管理栄養士の辻本なみさんに夏場での炊飯器の使用について詳しく聞いてみました!

Q.気温が高い夏の時期において、炊飯器の「保温」機能は安全面や衛生面などに問題はないのでしょうか?

基本的に炊飯器の保温機能は腐敗しにくい温度で保たれているため、夏場であっても保温機能を使用して問題はありません。しかし、電源を切った炊飯器内でごはんを長時間保存することは避けましょう。保温機能を切り長時間放置すると、温度が下がりごはんが腐敗する恐れがあります。

Q.炊飯器の「保温」はどれくらいまでなら問題ないのでしょうか?

炊飯器の保温可能時間は一般的には12~24時間です。保温時間は炊飯器の種類によって異なるため、メーカーの取扱説明書をチェックしましょう。また、保温時間内であっても時間が経つにつれてごはんのおいしさは減少します。長時間保温すると、ごはんの水分が抜けたり、黄ばんだりする恐れがあるため、実際の保温時間は5~6時間がおすすめです。

特に炊飯器内に残っているごはんの量が少ない場合、水分が飛んで乾燥しやすいため、炊飯器から早めに取り出し、冷凍庫で保存するのがおすすめです。

Q.「予約炊飯」はいかがでしょうか?

「予約炊飯」の機能を使って寝る前やお出かけ前などにセットしておけば、好きな時間にごはんが炊けるのでとっても便利ですよね。けれど、夏場の使用には注意が必要です。気温が高いと炊飯器内の水の温度が上がり、お米が発酵してしまったり、環境によっては細菌が繁殖したりする恐れもあります。8時間以上の長時間、炊飯器内でお米を水に浸すのは避けましょう。

朝にごはんを食べたい場合、ボウルを使って冷蔵庫でお米を浸水させて、朝に早炊きモードを活用し炊飯するのもおすすめです。

※冷蔵庫に入れることにより低温になっているため、炊飯時間が通常より伸びる可能性があります。

また、具や調味料を入れた炊き込みごはんなどの予約炊飯は避けましょう。白ごはんよりさらに腐敗する危険が高まります。

Q.夏場において、炊飯器の使用について注意点や気をつけるポイントなどあれば教えてください

夏場は高温多湿であるため食中毒が起こりやすい季節です。炊飯器の保温機能を使用していても、炊飯器の開閉時に菌が混入したり、増殖したりする可能性があります。炊いたごはんが食べきれない場合は、長時間炊飯器に入れておくのは避け、小分けにして冷凍保存するのがおすすめです。

また、しゃもじを炊飯器内に入れたままにしていると、しゃもじについていた菌が炊飯器内で繁殖する可能性があります。しゃもじは使ったら炊飯器から取り出しておきましょう。

一度炊飯器から取り出した、冷めたごはんを炊飯器に戻すことも避けましょう。炊飯器内の温度が下がったり、菌が混入したりする原因になります。

Q.炊き込みごはんと白ごはんで気をつけるポイントは変わりますか?

「夏場だから」ではなく、多くの炊飯器で炊き込みごはんの保温は推奨されていません。炊き込みごはんには調味料が使用されているので、長時間炊飯器で保管すると炊飯器内に臭いがうつる可能性があります。また塩分などで炊飯器の部品が傷んでしまうこともあります。 炊き込みごはんは、炊けたら炊飯器から取り出して別の容器に移し、冷蔵や冷凍で保存しましょう。

Q.炊飯器の気になる臭いの原因とは? 臭いを取る方法はありますか?

炊飯器で炊いたごはんの気になる臭いの原因の一つが菌の繁殖です。ごはんにはバチルス菌が存在しており、高温でも死滅しません。また炊飯器内は温かく、水分、栄養分が豊富なのでバチルス菌が繁殖しやすい環境です。ごはんをおいしく食べるためにも、各炊飯器が推奨している保温時間を超えて保温しないようにしましょう。

また、炊飯器のお手入れも大切です。汚れが残っていると菌が繁殖したり、臭いが炊き上がったごはんにつくことがあります。炊飯器の内釜だけ洗うのではなく、内蓋やパッキンなど取り外せる部品はきれいに洗います。取り外せない部分が汚れた場合は、濡れ布巾できれいに拭きましょう。炊飯直後は高温なので冷めてから行ってくださいね。

近年、炊飯器調理が流行っており、ごはんを炊く以外に、煮込み料理やスイーツなどを作るのにも炊飯器が使われることがありますよね。いろいろな料理が炊飯器で作れてとっても便利ですが、長時間炊飯器内に放置していると臭いがうつることがあります。調理後は炊飯器から取り出し、ほかの容器に移し替えるようにしましょう。

炊飯器レシピをご紹介!

ここからは、炊飯器を使ったおすすめレシピをご紹介します。今回はおかずが少なくても満足できる、まいたけとサバの炊き込みご飯をピックアップしました。毎日の食卓にもぴったりな簡単レシピなので、ぜひチェックしてみてくださいね。

まいたけとサバの炊き込みご飯

※画像タップでレシピ動画ページに移動します。
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今夜の食卓に、まいたけとサバの炊き込みご飯はいかがでしょうか。まいたけとサバの水煮缶の旨味がごはんにしっかり染みこんだ、お箸が進む一品です。炊飯器に具材と調味料を入れて炊くだけなので、手軽にお作りいただけますよ。まいたけはお好きなきのこで代用してもおいしく召し上がれます。ぜひお試しくださいね。

材料(4人前)

  • 米・・・2合
  • まいたけ・・・100g
  • サバの水煮缶・・・120g
  • 水・・・適量
  • (A)白だし・・・大さじ2
  • (A)みりん・・・大さじ2
  • (A)しょうゆ・・・大さじ1
  • (A)白いりごま・・・小さじ2

-----トッピング-----

  • 小ねぎ (小口切り)・・・適量

作り方

準備.米は洗い、30分以上浸水させ、水気をよく切っておきます。サバの水煮缶は汁気を切っておきます。 まいたけは石づきを切り落としておきます。
1.まいたけは手で割きます。
2.炊飯釜に米、(A)を入れて、水を2合の目盛りまで注ぎ、混ぜます。
3.1とサバの水煮缶を入れて軽く混ぜ、通常炊飯します。
4.炊き上がったら、サバの水煮缶をほぐすように混ぜます。お茶碗によそい、小ねぎをのせて完成です。

正しい使用方法をマスターしよう!

今回は、夏場での炊飯器の使用について詳しく解説しました。正しい使用方法を知っておくことで、夏場でも安心して炊飯器を使うことができますよ。今回ご紹介したレシピとあわせて、ぜひ炊飯器を上手に活用してみてくださいね。

監修:辻本なみさん 管理栄養士。二児の母。 クラシルやInstagramでは子どもやママのことを考えたシンプルえいようレシピを配信。 米粉・おから・オートミールを使った簡単おやつやごはんが得意。 仕事ではレシピ開発、コラム執筆等を行う。 管理栄養士namiのレシピブログ運営。

辻本なみさんのプロフィール

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