どんな料理にも使えて常温保存できる「じゃがいも」。常備しているご家庭も多いですよね。しかし、気温が高くなる夏は芽が出るのが早く傷みやすいので、常温保存は注意が必要!この記事では、じゃがいもの夏場の保存方法について、冷蔵保存、冷凍保存するときのポイントを詳しく解説します。じゃがいもを使ったレシピもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
夏場の【じゃがいも】はどう保存する?注意点や冷蔵・冷凍のポイントをご紹介
- 目次
- 夏場にじゃがいもを保存するうえでの注意点
- 新聞紙やキッチンペーパーで包む
- 必ず冷蔵庫の野菜室で保存
- 丸ごとやカットして冷凍保存は△
- 【冷蔵保存】光や冷気から守ることが大切!
- 【冷蔵保存】カットしたじゃがいもは水に浸けて保存
- 【冷凍保存】どうしても冷凍したいならマッシュして保存
- 傷んでいるじゃがいもの特徴
- じゃがいもを使い切るおいしいレシピ
- じゃがいもを正しく保管しておいしく食べよう
夏場にじゃがいもを保存するうえでの注意点
じゃがいもは、基本的には常温保存が適している野菜です。ただし湿気と高温に弱いため、室温が高い夏場は冷蔵庫で保存することを推奨しています。
以下で、夏場のじゃがいもの保存方法のポイントについて見てみましょう。
新聞紙やキッチンペーパーで包む
じゃがいもを冷蔵庫で保存する際には、光や冷気が直接当たらないようにすることがポイントです。新聞紙やキッチンペーパーなどで包むようにしましょう。
じゃがいもを直射日光や蛍光灯の光がよく当たる場所に置いておくと、芽が出たり、緑色に変色したりしてしまいます。また、湿度が高い場合も芽が出やすくなってしまいます。
じゃがいもの芽や緑色に変色した部分には、ほかの部分に比べてソラニンという毒素が多く含まれています。ソラニンを含むじゃがいもを食べると、吐き気や下痢、腹痛、頭痛などの症状が出ることがあり、注意が必要です。食中毒の予防のためにも大切なポイントですので、覚えておいてくださいね。
必ず冷蔵庫の野菜室で保存
じゃがいもの保存に適した温度は10℃前後とされています。
冷蔵室に入れるとじゃがいもに含まれるデンプンが低温障害を起こし、傷みやすくなるので、必ず野菜室(設定温度7〜10℃)で保存しましょう。
丸ごとやカットして冷凍保存は△
じゃがいもは可食部の8割くらいが水分のため、丸ごと冷凍して解凍すると本来の味わいや風味が損なわれてしまう可能性があります。
生の状態で冷凍保存する場合は小さくカットするか、後ほど詳しく解説しますが、加熱後にマッシュした状態で保存するのがおすすめですよ。
【冷蔵保存】光や冷気から守ることが大切!
ここで、じゃがいもを冷蔵保存する方法を詳しく見てみましょう。先ほど触れたように、光や冷気が直接当たらないようにするのが重要なポイントです。
キッチンペーパーなどで泥を軽く落とす
じゃがいもを保存する際は、泥がついていても水洗いする必要はありません。水洗いすることで湿気を帯び、傷みやすくなってしまいます。
泥がたくさんついているような場合のみ、キッチンペーパーなどを使って軽く落とす程度で大丈夫です。
1つずつ新聞紙やキッチンペーパーで包む
じゃがいもはそのまま冷蔵庫に入れると乾燥してシワシワになってしまうため、1つずつしっかり包んで保存しましょう。
また、包むことで光や冷気から守り、芽が出たり変色したりするのを防ぐことができます。
ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存
冷蔵庫の中は乾燥しやすいため、新聞紙やキッチンペーパーで包んだ上でポリ袋に入れます。
密閉すると湿気がこもりやすくなるため、袋の口は軽く結ぶようにしましょう。
【冷蔵保存】カットしたじゃがいもは水に浸けて保存
続いてカットしたじゃがいもの冷蔵保存の方法について解説します。
水を入れたボウルや保存容器にじゃがいもを入れる
皮をむいたりカットしたじゃがいもは、すぐに使う予定があるのであれば、水に浸けて冷蔵保存することが可能です。
水に浸けることで酸化を防止できます。さらに、水に酢を入れておくと変色防止にもなりますよ。
なるべく早く使い切ること
水に浸けるとビタミンCなどの水溶性の栄養素が流れ出てしまうので、早めに使い切るようにしましょう。
【冷凍保存】どうしても冷凍したいならマッシュして保存
先ほど説明したとおり、じゃがいもは低温での保存に不向きなため冷凍保存にも向かない野菜です。
水分が多いため、生の状態で冷凍すると解凍した際に水分が抜け、パサパサとした食感になりやすいというデメリットがあります。とはいっても、すぐに使い切れないこともありますよね。どうしても冷凍したい場合は、加熱後にマッシュした状態で保存するのがおすすめです。
以下で保存方法を確認してみましょう。
じゃがいもを加熱してつぶす
茹でたり電子レンジで加熱したりしてやわらかくなったじゃがいもを、マッシャーやフォークなどでつぶします。
マッシュしてなめらかな状態にして冷凍することで、解凍した際に食感が気にならなくなりますよ。
ラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存
粗熱が取れたら使いやすい量に小分けにして、ラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存しましょう。
ラップで包む際は平らにしてから保存すると、表面積が増えるためすばやく冷凍できて、解凍の時短にもなります。解凍する際は電子レンジで加熱するのがおすすめですが、スープなど作る料理によっては冷凍のまま使うことも可能です。
⭐️クラシルシェフのアレンジポイント⭐️
マッシュして冷凍保存したものは、ポタージュスープやポテトサラダ、コロッケなどを作るときに使えて便利ですよ。
傷んでいるじゃがいもの特徴
じゃがいもは比較的長期保存が可能な野菜ですが、ふと気づくと芽が出ていたりしますよね。先に触れたように傷んだじゃがいもは食中毒を起こす危険もあるため、次のような特徴が見られたら食べるのを避けましょう。
見た目のサイン
・芽が出ている
・皮が全体的に緑色に変色している
・皮が全体的に黒っぽく変色している
・中から液体が出ている
・傷が付いている
芽が出ていたり、皮が緑色に変色したりしている場合は毒素であるソラニンが増加しています。加熱してもソラニンは減らないため、食べるのは避けましょう。
また、黒く変色している場合は黒カビが生えている可能性があり、中から液体が出ている場合は腐敗しているので食べられません。傷がついている場合は、その傷から腐敗が進む可能性があるため、いずれの場合も食べずに廃棄しましょう。
においのサイン
・腐ったような異臭がする
・カビが生えている
異臭がする場合は腐敗が進んでいる可能性が高いため、食べずに廃棄しましょう。
触感のサイン
・触るとふにゃふにゃしている
触るとやわらかくふにゃふにゃとしている場合は、水分が失われて傷み始めている可能性があります。多少やわらかい程度であれば切って断面を確認し、茶色や黒色、緑色に変色していなければ食べても問題ないでしょう。ただし、食感は悪くなっていることが多いです。
じゃがいもを使い切るおいしいレシピ
ここからはじゃがいもを使い切るレシピをご紹介します。やみつき必至の無限じゃがいもや塩昆布を使った和風ポテサラ、揚げないコロッケなど、ごはんのおかずやお酒のおつまみにぴったりのレシピをピックアップしました。どれも簡単に作れておいしいので、ぜひ気になるレシピをお試しくださいね。
ホクホク美味しい無限じゃがいも
やみつき必至!無限じゃがいものレシピをご紹介します。ホクホクのじゃがいもにバターのコクとツナの旨味がマッチし、お箸が止まらない一品ですよ!火を使わずに電子レンジで簡単に作れるので、ぜひお試しくださいね。
大葉と塩昆布の和風ポテサラ
大葉が香る、塩昆布の和風ポテトサラダはいかがでしょうか。塩昆布の塩気と旨味で味に奥行きが生まれ、お酒によく合う味わいに仕上がりますよ。いつもとひと味違ったポテトサラダを食べたいときにぜひ作ってみてくださいね。
揚げない サクサクコロッケ
揚げずに簡単!サクサクコロッケのレシピです。コロッケの種にフライパンで炒めたパン粉をまぶすことで、香ばしいコロッケの衣が手軽に再現できますよ。ホクホクのじゃがいもにコーンの甘みがよく合い、お子様も喜ぶ一品です。
とろーりのびーる マッシュポテト アリゴ
とろーり伸びる!フランスのオーヴェルニュ地方のマッシュポテト、アリゴのご紹介です。マッシュポテトに2種類のチーズを混ぜ込んで、コクたっぷりに仕上げました。バゲットや野菜と合わせてアツアツを召し上がってくださいね。
枝豆とポテトのナゲット
ふわっとおいしい、枝豆とじゃがいものナゲットを作ってみませんか?外はカリッと、中はフワフワの食感のじゃがいもに、甘みのある枝豆がよく合います。青のりの風味もアクセントになって、ついつい手が伸びるおいしさですよ。
じゃがいもを正しく保管しておいしく食べよう
今回は夏場のじゃがいもの保存方法について解説しました。気温と湿度が高くなる夏場は、常温ではなく冷蔵庫での保存が基本となります。冷蔵庫での保存のポイントは、光と冷気から守ることです。ぜひご紹介したレシピも参考にしていただき、夏場もおいしくじゃがいもを食べましょう。
