焼き魚やムニエルなど、魚の中でも食卓にのぼる回数の多い「鮭」。そんな「鮭」ですが、皮まで食べていいものか、気になったことはありませんか?実は、鮭の皮には栄養が含まれており、食べられます。今回は「鮭の皮に含まれるうれしい栄養素」について解説していきます。鮭を使ったメインおかずのレシピもご紹介するので、ぜひ最後までお楽しみくださいね!
あなたは“鮭の皮”、捨てていますか?意外と知らない効果に「今度から食べよう!」

鮭の皮に含まれる栄養素は?
鮭には、DHAやEPA、アスタキサンチンなどの栄養素が含まれています。これらの栄養素は皮にももちろん含まれており、皮ごと食べることでより多くの栄養を摂取できるんです!
鮭の皮にも含まれるこれらの栄養素について、詳しく見ていきましょう。
■DHA、EPA
DHAはドコサヘキサエン酸の略で、私たちの脳や神経の活動に関わるといわれています。一方EPAはエイコサペンタエン酸の略で、こちらは血管や血液の健康維持に役立つといわれています。DHAもEPAも必須脂肪酸の一種で、私たちの体内ではほとんど作ることができないので、食べ物から摂取する必要がある栄養素なんですよ。
■アスタキサンチン
鮭の身が赤く見えるのは、アスタキサンチンというカロテノイド色素が含まれているためです。アスタキサンチンには強い抗酸化作用があり、活性酸素の発生を抑えたり、できてしまった活性酸素を取り除いたりする働きがあります。
鮭はじつは「白身魚」!
鮭は身が赤いので、「赤身魚」だと思っている方も多いかもしれませんね。でも実は鮭は、「白身魚」なんです!
白身魚か赤身魚かは色によってではなく、「魚の筋肉や血液に含まれる色素たんぱく質の量」で決まります。色素たんぱく質が100g中10g以上含まれる魚は「赤身魚」、10g未満のものは「白身魚」とされています。この分類でいくと鮭は「白身魚」なんですね。
ではなぜ鮭の身が赤く見えるのかというと、前述の栄養素「アスタキサンチン」が関係しています!鮭のエサであるエビやオキアミには、カロテノイド色素のアスタキサンチンが含まれています。これらのエサを食べることで、鮭の体内にアスタキサンチンが蓄積して、身が赤くなるんですよ。
私たちの体にとってうれしい栄養素が含まれている「鮭の皮」。鮭メニューを作るときには、ぜひ皮ごと使ってみてくださいね!
鮭を使ったおいしいメインおかずのレシピをご紹介!
鮭に含まれる栄養素についてよくわかったところで、ここからは鮭を使ったおいしいメインおかずのレシピをご紹介します。香りが食欲をそそる鮭のガリバタ醤油ムニエルや、ごはんをお代わりしたくなるキャベツと鮭の味噌バター炒めなど、鮭の栄養素をおいしく摂取できるおすすめばかりです。ぜひチェックしてみてくださいね。
1.香りもごちそう 鮭のガリバタ醤油ムニエル
食べる前からいい香りがふんわり漂う、鮭のガリバタしょうゆムニエルのレシピをご紹介します。ふんわりとした鮭に、ニンニクの食欲をそそる香りとしょうゆの香ばしさが相性抜群です。バターのコクがきいていて、濃厚な味わいをお楽しみいただけますよ。おしゃれな見た目なので、おもてなしにもおすすめです。
材料(2人前)
- 鮭 (計200g)・・・2切れ
- 薄力粉・・・大さじ1
- ニンニク・・・1片
- (A)料理酒・・・大さじ1
- (A)しょうゆ・・・大さじ1
- (A)みりん・・・大さじ1
- 黒こしょう・・・少々
- 有塩バター・・・10g
付け合わせ
- レモン (くし切り)・・・2個
- ベビーリーフ・・・10g
- ミニトマト・・・4個
作り方
1.ニンニクは薄切りにします。
2.キッチンペーパーで鮭の水気を拭き取り、薄力粉をまぶします。
3.フライパンを中火で熱し、有塩バター、1を入れます。有塩バターが溶けてニンニクの香りがしてきたら2を加え、両面に焼き色がつくまで焼きます。
4.(A)を加えて蓋をし、弱火で6分、鮭に火が通るまで蒸し焼きにします。
5.蓋を開け、黒こしょうで味を調えたら火から下ろし、付け合わせと共にお皿に盛り付けて完成です。
2.ほっくり大根と秋鮭の照り焼き
ホッとする味わいのおばんざいのような、大根と秋鮭の照り焼きを作ってみませんか?鮭の旨みと甘辛い味つけが大根にしっかり染みて、ごはんにもお酒にもよく合います。大根は電子レンジで加熱してから使うと、短時間でやわらかくなりますよ。とっても簡単なので、ぜひ作ってみてくださいね。
材料(2人前)
- 鮭・・・2切れ
- 薄力粉・・・大さじ1
- 大根・・・300g
- (A)水・・・大さじ2
- (A)しょうゆ・・・大さじ1.5
- (A)酒・・・大さじ1
- (A)みりん・・・小さじ2
- (A)砂糖・・・小さじ2
- (A)すりおろし生姜・・・小さじ1/2
- ごま油・・・大さじ1
トッピング
- 大葉・・・3枚
作り方
準備.大根は皮をむいておきます。大葉は軸を切り落としておきます。
1.大葉は千切りにします。
2.大根は2cm幅の半月切りにします。耐熱ボウルに入れてラップをかけ、600Wの電子レンジで火が通るまで3分ほど加熱します。
3.鮭の骨があれば除いて一口大に切り、全体に薄力粉をまぶします。
4.ボウルに(A)を入れて混ぜ合わせます。
5.中火で熱したフライパンにごま油をひき、3の皮目を下にして焼きます。全体に焼き目がついたら一度取り出します。
6.同じフライパンに水気を切った2を入れて中火で焼きます。焼き目が付いたら5を戻し入れます。
7.4を入れて中火で煮詰め、汁気がなくなり、全体に味がなじんだら火から下ろします。
8.お皿に盛り付け、1をのせて完成です。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら加熱時間を調整してください。必要に応じて食材に完全に火が通るまで加熱してください。
3.キャベツと鮭の味噌バター炒め
いつもとちょっと違う味わいで鮭を食べたいときには、キャベツと鮭の味噌バター炒めがおすすめです。コクのあるみそとバターが旨みたっぷりの鮭とシャキシャキのキャベツに絡んで、ごはんをお代わりしたくなりますよ。食感を残すために、キャベツを加えたら強火で手早く仕上げてくださいね。
材料(2人前)
- 鮭 (計200g)・・・2切れ
- 塩こしょう・・・少々
- 片栗粉・・・小さじ1
- キャベツ・・・100g
- しめじ・・・50g
- (A)料理酒・・・大さじ2
- (A)みそ・・・大さじ1
- (A)砂糖・・・小さじ1
- (A)しょうゆ・・・小さじ1
- 有塩バター・・・10g
- 白すりごま・・・適量
作り方
準備.しめじは石づきを落としておきます。
1.キャベツは一口大に切ります。しめじはほぐします。
2.鮭は2cm幅に切ります。ボウルに入れ、塩こしょうをふり、片栗粉をまぶします。
3.中火で熱したフライパンに有塩バターを溶かし、2を炒め、鮭に焼き色がついたら1を入れ、強火で炒めます。
4.鮭に火が通ったら、(A)を入れ強火のまま炒め、全体に味がなじんだら火からおろします。
5.器に盛り付け、白すりごまをふって完成です。
おいしいおかずで鮭の栄養素をまるごといただこう!
いかがでしたか?今回は皮にも含まれる鮭の栄養素についてと、鮭を使ったおいしいメインおかずのレシピをご紹介しました。旨みたっぷりの鮭には、おいしいだけでなく体にうれしい栄養素も含まれています。ぜひご紹介したレシピで、皮ごとおいしく召し上がってくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。