コリコリとした食感がやみつきになる大根のキムチ「カクテキ」。キムチというと白菜が定番ですが、本場韓国ではさまざまな野菜で作られており、その数なんと200種類以上と言われているんです!今回はその中から「カクテキ」にスポットを当てて解説します。さらに、大根を使ったほかのキムチやおすすめレシピもご紹介しますので、必見ですよ。
カクテキとは?名前の由来やおすすめレシピもご紹介

- 目次
- カクテキは大根のキムチ!キムチについておさらい
- キムチの歴史
- キムチの作り方
- キムチの種類
- カクテキとは?名前の由来って?
- 大根を使ったキムチの種類
- ムセンチェ
- アルタリキムチ
カクテキは大根のキムチ!キムチについておさらい
日本でも、もはや定番の漬物と言っても過言ではない「キムチ」。まずは、キムチについて改めておさらいしてみましょう。
キムチの歴史
キムチとは、朝鮮半島発祥の漬物のことで、野菜の生産が難しい冬にも野菜を食べられるように塩漬けを作るようになったのがはじまりです。初期は塩漬けでしたが、16世紀以降は韓国に唐辛子が伝来したこともあり、唐辛子粉をはじめとしたさまざまな香辛料や調味料が加えられ、現在のキムチができたといわれています。
キムチの作り方
キムチは唐辛子粉やニンニク、アミの塩辛などを混ぜ合わせた「ヤンニョム」と呼ばれるタレに、塩漬けして水分を抜いた野菜を漬け込み、発酵させることでできあがります。
キムチの種類
白菜キムチは「トンベチュキムチ」、大根キムチは「カクテキ」、きゅうりキムチは「オイキムチ」といったように、メインとなる材料によってその名前が異なります。また、使用する調味料や薬味によって、水キムチや塩辛キムチといったジャンルのキムチも存在し、キムチの種類は多様にわたります。
現在、韓国ではなんと200種類以上のキムチがあるといわれているんですよ!
カクテキとは?名前の由来って?
先ほどお伝えしたようにキムチには数多くの種類が存在しますが、その中から今回は大根で作るキムチ「カクテキ」にスポットを当てて解説します。
カクテキは、角切りにした大根で作られるキムチです。
「カク」は角ばったもの、「トゥギ」は切り落とされたものという意味で韓国語では「カクトゥギ」と呼ばれ、親しまれています。カクテキは大根のみずみずしくシャキッとした歯ごたえと甘みに、唐辛子やニンニクの辛みが合わさった奥深い味わいが特徴です。
韓国ではクッパやソルロンタンなどのスープの付け合わせや、麺料理の味を変化させたいときにもカクテキを使うのだそうですよ。
ピリッとした辛みはあるものの、大根のさわやかな風味と甘みを感じられ、白菜キムチと同様にごはんとの相性も抜群です!
大根を使ったキムチの種類
韓国にはカクテキ以外にも大根を使ったキムチがたくさんあります!ここでは、千切り大根や大根の葉っぱを漬けたものなど、バリエーション豊富な大根キムチをいくつかご紹介します。
ムセンチェ
カクテキは角切りにした大根を使いますが、このムセンチェは千切り大根を使って作ります。味のなじみがよく即席でも食べられるのが特徴で、韓国ではカクテキと同じくらい定番のキムチなのだとか。千切りにしているのでごはんにも混ざりやすく、ビビンバの具材にするのもおすすめです。
アルタリキムチ
「アルタリ」もしくは「チョンガク」と呼ばれる小さい大根を漬けたキムチです。大根は歯ごたえがよく、葉の部分はやわらかめで、食感の違いを楽しめます。アルタリは日本で「ミニ大根」と呼ばれていますが、なかなかスーパーではお目にかかれません。韓国食材専門店などにいくと、このアルタリキムチを扱っているところもありますので、見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
ムマルレンイ ムチム
切り干し大根で作るキムチで、最初にご紹介したムセンチェ同様、韓国ではよく食卓に上る定番キムチだそうです。切り干し大根特有のポリポリとした食感がクセになり、箸が止まらなくなること間違いなし!日本の切り干し大根とは違い、太めの干し大根で作るのが特徴です。
ヨルムキムチ
韓国語で「幼い大根」という意味の「ヨルム」。大根の葉の部分を楽しむ野菜で、日本では「間引き大根」や「若大根」と呼ばれています。さっぱりとしたヤンニョムで漬け込んだヨルムはみずみずしく、韓国では夏の食卓の定番だそうですよ!
ムチョンキムチ
ムチョンとは韓国語で「大根の葉」を指します。その名の通り、大根の葉をたっぷり加えて漬けるキムチです。大根の部分も一緒に漬けることが多いですが、大根の葉だけで漬けることもあるのだそう。大根の葉っぱ特有のさわやかな風味と食感のよいカクテキ、ぞれぞれのおいしさを楽しめるのはうれしいですね!
トンチミ
キムチと聞くと唐辛子を使った見た目も赤いものを想像するかもしれませんが、唐辛子を使わない「水キムチ」というものも存在します。辛くなく、浅漬けのようなさっぱりとした味わいが特徴です。また、水キムチにもいくつか種類があり、大根で作る水キムチのことは「トンチミ」と呼ばれています。ニンニクの風味も効いていますが、りんごや梨などの果物を加えて作られることが多く、フルーティーでさっぱりとした味わいを楽しめます。
おうちで作ってみよう!簡単カクテキレシピ
ここからは、おうちで作れる簡単なカクテキのレシピをご紹介します。どれも漬ける時間が短く簡単に作れるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
おうちで作れる 時短大根のカクテキキムチ
時短で作れるカクテキキムチレシピのご紹介です。塩麹や塩昆布など旨味のある食材を加えることで、短時間でもおいしいカクテキができあがります。すりおろしたりんごの甘みが全体をまろやかにまとめてくれますよ。ジッパー付き保存袋を使えば、洗い物も少なく済むのもうれしいですね。塩辛などを入れるとより深みのある味わいに仕上がっておいしいので、お好みで試してみてください。
即席 大根のカクテキ
豆板醤とコチュジャンなどの手に入りやすい調味料を使えば即席でカクテキが作れますよ。味のポイントになるのは、すし酢!ほどよく甘みが加わり、ごはんやお酒にぴったりな味わいに仕上がります。大根を短冊切りにすることで、調味料がなじみやすくなり、すぐに食べることができますよ。あと一品ほしいというときの副菜にもぴったりです。
ピリ辛 お手軽かぶのカクテキ
カクテキは大根を使うことが多いのですが、カブを使ってもおいしいんです!大根に比べて食感がやわらかく甘みもあり、味が染み込みやすいので漬ける時間が短く済みます。塩もみして余分な水分を出してから調味料と混ぜることでおいしく仕上がりますよ。ピリ辛好きにもおすすめの一品です。
白菜キムチだけではなくカクテキも食べてみよう
今回はカクテキについて、名前の由来やおうちで簡単に作れるおすすめレシピをご紹介しました。カクテキは、大根のポリポリとした食感が楽しいキムチです。
そのまま食べるのはもちろん、麺料理のトッピングにしたり、刻んでチャーハンに加えるなどのアレンジも楽しめます。日本でも取り扱っているスーパーが多いので、見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。