一年中手に入れることが出来る「もやし」。シャキシャキとした食感が楽しく、どんな料理にも合う万能な食材です。カロリーが低いことでも知られており、もやしでかさ増しした料理などはダイエットにも繋がると人気があります。
もやしの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

そんな「もやし」には、どのような栄養効果があるかご存知でしょうか。今回は、もやしの栄養効果や種類、おいしいもやしの選び方についてご紹介します。
- 目次
- いつでもおいしく食べられる「もやし」
- もやしの種類は大きく分けて3つ!
- おいしい「もやしの選び方」3つのポイント
- 主な栄養素はこちら
- 現代人の強い味方!ストレスを和らげる「GABA」に注目
- 最も栄養価に優れているのは大豆もやし
- 家計に優しい優秀食材
いつでもおいしく食べられる「もやし」
もやしは、主張のない淡白な味であるため、炒め物、鍋物、和え物など、どんな調理方法でもおいしくいただけます。また、水耕栽培で作られており、天候の影響を受けることがありません。比較的安定して、スーパーでは通年手に入れることが出来ます。
出荷までの期間が短く、栽培時に土が不要であることから、安価な野菜としても広く知られています。万能なだけでなく、家計にも優しい優秀な食材なんですね。
もやしの種類は大きく分けて3つ!
もやしは、大きく3つの種類に分けることが出来ます。スーパーなどでよく見かけるもやしから少し変わったもやしまで、その違いや特徴をご紹介します。
■緑豆もやし
緑豆を発芽させて作ったもやしです。日本のもやしの9割以上を占め、もっとも市場に出回っているのが緑豆もやしです。芯が太く、しっかりとしているため、甘みを感じられます。そのおいしさを活かし、炒め物や和えものなど、幅広い調理方法でおいしくいただくことが出来ます。
■大豆もやし
大豆で作ったもやしです。先端に豆がついており、根の部分はシャキっと、豆の部分は加熱しても程よく歯ごたえが残り、2つの食感が楽しめます。
先端についている豆が小さいものは小大豆もやしとも呼ばれます。ナムルやビビンバなど、韓国料理に使われる機会も多いです。
■ブラックマッペもやし
黒緑色の豆を発芽させたもやしです。軸の先端には、黒い皮が残っているものもあります。緑豆もやし、大豆もやしと比べて青臭さがなく、風味が強いです。また、全体的に細く、水分が少ないことから、調理後もしんなりしにくいのが特徴です。国内では、西日本を中心に出回っています。
おいしい「もやしの選び方」3つのポイント
多くの野菜と異なり、パックに入った状態で販売されているもやし。実際に現物を触らなくても確認できる、おいしいもやしの選び方を見ていきましょう。
■透き通った白色で、ツヤがある
色が白く、透明感があるものを選びましょう。ツヤがあり、透き通ったような色が新鮮なもやしの証拠です。褐色のものや黒ずんでいるものは避けましょう。
■芯が太く、短い
緑豆もやし、大豆もやしは、芯が太く、短いものを選びましょう。また、食感が良いもやしはかたくしまっています。パックの上から触り、へなっていたり柔らかくなったりしていないか確認しましょう。
■大豆もやしは豆を確認
大豆もやしは、色や形状と合わせて、豆の状態を確認しましょう。きれいな淡黄色をしており、ぷりっとした状態の豆が新鮮です。豆が開いているものは時間が経過している可能性が高いので避けましょう。
主な栄養素はこちら
緑豆もやし100gに含まれる主要な栄養素は以下の通りです。
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エネルギー 15kcal
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水分 95.4g
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たんぱく質 1.7g
- 脂質 0.1g
- 炭水化物 2.6g
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カリウム 69mg
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カルシウム 10mg
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葉酸 41μg
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ビタミンC 8mg
現代人の強い味方!ストレスを和らげる「GABA」に注目
■GABA
もやしは、発芽時に新たな栄養価が生まれる食材です。中でも、発芽した際に発生するGABAは、ストレスの味方である成分として、近年注目を集めています。
GABAとは、γ-アミノ酪酸の略称で、免疫力を高め、身体をリラックスさせる効果があります。特に大豆もやしには、緑豆もやしの約6倍ものGABAが含まれており、ストレス社会と戦う現代人には欠かせない栄養のひとつです。水に溶けやすい成分であるため、ゆでずにレンジで温めるなど、調理法を工夫して効率的にGABAを摂取しましょう。
■葉酸
葉酸は、赤血球やアミノ酸、核酸の生成に関わる栄養素です。妊娠初期に葉酸の摂取量が不足すると、胎児の先天異常の発症リスクが高まることがわかっているため、妊娠の可能性がある女性は積極的に摂取することが推奨されています。
最も栄養価に優れているのは大豆もやし
もやし部分と豆の部分で、2つの異なる食感を持つ大豆もやしは、緑豆もやし、ブラックマッペもやしより高い栄養価を含んでいます。たんぱく質、カリウム、カルシウム、葉酸は、他のもやしの1.5~2倍もの数値となっています。もやしを食べて栄養を摂取するためには、積極的に大豆もやしを使ってみると良いでしょう。
家計に優しい優秀食材
さまざまな食材や調味料と相性抜群の「もやし」。細い中にもリラックス効果のあるGABAをはじめとする大事な栄養素が含まれており、積極的に摂取したいですよね。一年を通して安価で、そして安定して手に入れられることから、家計の味方としても活躍すること間違いなしです。
クラシルでは、もやしの保存方法やもやしを使ったアレンジレシピも多数ご紹介しています。ぜひ、参考にしてくださいね。
