朝食やお弁当の定番「鮭」。ふっくらとした鮭とごはんの相性は最高ですよね。そんな鮭は、アスタキサンチンやDHA、EPAなどの成分を含んでおり、おいしいだけでなく身体にも嬉しい食材なんです。そこで今回は、鮭に含まれる栄養素と、おいしい鮭の選び方をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね!
鮭(サケ)の選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」


- 目次
- あの魚も鮭の仲間?鮭の種類について
- 普段よく食べているのは「白鮭」
- 主要な栄養価はこちら
- 抗酸化作用のある「アスタキサンチン」に注目!
- 新鮮な「鮭」を選ぶ3つのポイント
- おいしい「鮭」で栄養補給!
あの魚も鮭の仲間?鮭の種類について
赤い身が特徴的な鮭ですが、実は白身魚なんです。鮭は川で産まれ、数年かけて海で成長し、また川に戻って産卵するという特徴があります。このような魚は「陸海型」と呼ばれるのに対し、同じく川で産まれる鱒(マス)も鮭の仲間ですが、海には行かずに河川に留まることから「陸封型」と呼ばれます。
英語では、陸海型を「サーモン」、陸封型を「トラウト」と呼んでいるようです。つまり「鮭」「鱒」「サーモン」「トラウト」などは、すべて「鮭」の仲間ということなんです。なかでも特に「サーモン」は普段から聞き慣れているのではないでしょうか。
普段よく食べているのは「白鮭」
では実際には、どのような種類があるのでしょうか?
一般的にご家庭でよく食べられているのは、赤いですが「白鮭」という品種。秋に産卵を迎えるため、別名「秋鮭」とも呼ばれ、9月〜11月ごろが旬とされています。
また「白鮭」の未成熟魚は、「トキシラズ」や「オオメマス」と呼ばれ、高級魚とされています。白鮭の卵は「スジコ」や「イクラ」です。
ほかにも、9月〜11月ごろに旬を迎える「カラフトマス」や、チリなどから輸入されることが多い「銀鮭」。ロシアなどからの輸入が中心で、夏に旬を迎える「紅鮭」などの品種があります。
一般的に「サーモン」と呼ばれるものは「大西洋鮭」と言われ「アトランティックサーモン」とも呼ばれています。
また「マスノスケ」という品種は「キングサーモン」とも呼ばれており、脂のりがよく、刺身用であれば生食もできるということから、寿司ネタとしても活用されています。
主要な栄養価はこちら
鮭(しろさけ)100gに含まれる主要な栄養素は以下の通りです。
- エネルギー 124kcal
- たんぱく質 22.3g
- 脂質 4.1g
-
炭水化物 0.1g
- ドコサヘキサエン(DHA) 460mg
- イコサペンタエン酸(EPA) 240mg
- カルシウム 14mg
- ビタミンD 32.0μg
抗酸化作用のある「アスタキサンチン」に注目!
鮭は、その栄養素に注目されることも多いですが、実際にはどのような成分が含まれているのでしょうか?以下でチェックしてみましょう。
■DHA、EPA
DHAはドコサヘキサエン酸、EPAはエイコサペンタエン酸の略称です。
DHAとEPAは魚に含まれる脂肪酸で、どちらも体内でほとんど作ることができないため、食事から摂取する必要があります。DHAは主に脳や神経に、EPAは血管や血液の健康維持に関わると言われています。
■ビタミンD
ビタミンDは、カルシウムの吸収をよくする働きがあります。体内で生成されるビタミンDには限りがあるため、食事により補う必要がある栄養素のひとつです。
■アスタキサンチン
アスタキサンチンは鮭の主な色素成分であるカロテノイド色素の一種です。強い抗酸化作用を持ち、活性酸素の発生を抑えたり、取り除く働きがあると言われています。
新鮮な「鮭」を選ぶ3つのポイント
おいしくて鮮度のよい鮭はどのように選べばよいのでしょうか?ご家庭で鮭を調理する際は、切り身の状態で購入することがほとんどだと思います。
その場合、チェックすべきポイントは3つ!
■きれいなオレンジ色で身が締まっている
■皮の色がきれいな銀色
■ツヤがある
この3つを意識すれば、脂のりがよいおいしい鮭を選ぶことができますよ。
おいしい「鮭」で栄養補給!
鮭はおいしいだけでなく、さまざまな栄養素が含まれていることがわかりましたね。種類豊富な鮭ですが、それぞれの風味や味わいが違います。いつもと違う品種を試して、食べ比べするのも楽しいですよ。ぜひ試してみてくださいね。
また、鮭の保存方法についてはこちらの記事でご紹介しています。合わせてご覧ください。