「カルグクス」という韓国料理を知っていますか?韓国ではお店でも家庭でも親しまれている定番の麺料理で、日本のうどんに似ています。この記事では、カルグクスの味や特徴、名前の意味、おいしい食べ方などについて解説します。記事の後半では、おうちで作れるカルグクスのおすすめレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
韓国料理「カルグクス」ってどんな料理?特徴や味わい、おいしい食べ方について解説!

- 目次
- 韓国では定番!カルグクスってどんな料理?
- カルグクスってどういう意味?
- どんな味?辛いの?
- カルグクスの麺の特徴
- カルグクスの種類
- カルグクスのおいしい食べ方を知りたい!
- スジェビにも注目!
- カルグクスのレシピをご紹介
- おうちでカルグクスを作ってみよう!
韓国では定番!カルグクスってどんな料理?
「カルグクス」は、韓国でよく食べられている温かい麺料理で、簡単にいうと韓国風のうどんです。韓国では定番のメニューであり、各地の市場や軽食店で食べられるほか、専門店もあります。まずは、 「カルグクス」という名前の由来や味わいについて詳しく見てみましょう。
カルグクスってどういう意味?
カルグクスという名前は、韓国語で「包丁」という意味の【カル】と「麺」という意味の【ククス】を組み合わせた言葉で、包丁で麺を切って作ることから名づけられました。
なかでも、手打ちで麺を作ったものは韓国語で「手」を意味する【ソン】をつけて「ソンカルグクス」と呼び、店名や宣伝にも使われるそうです。
どんな味?辛いの?
韓国料理と聞くと辛いものをイメージする方も多いかもしれませんが、カルグクスは基本的には辛味はなく、魚介類や肉類からとっただしと塩で味つけをした、あっさりとした味わいのスープが使われます。
辛い味が苦手な方や子どもでも食べられるので、家庭料理としても親しまれているようです。また、やさしい味わいのものも多く、昼食や夕食だけでなく、朝食でも食べやすいのも魅力なんですよ。
カルグクスの麺の特徴
カルグクスの麺は、小麦粉と塩、水を練って生地を作ります。レシピによってはごま油や卵を加えることもあるようです。麺はコシのある食感で、日本のうどんにも似ています。
ちなみに麺のゆで方は家庭やお店によって違うようで、日本のうどんのように麺を一度ゆでてからスープと合わせる方法と、麺を直接スープに入れて煮込む方法があります。後者は、麺に味が染み込むだけでなく、よりスープにとろみがつくようです。
カルグクスの種類
カルグクスに使うメインの食材は地域やお店、家庭によってさまざまで、味わいも異なります。以下でどのようなものがあるかまとめました。
種類 | 使われる食材 | 味わいと特徴 |
---|---|---|
ミョルチカルグクス (イワシカルグクス) |
・いりこ |
・定番 |
サゴルカルグクス (牛骨カルグクス) |
・牛肉 |
・定番 |
タッカルグクス (鶏カルグクス) |
・鶏肉 |
・定番 |
パジラッカルグクス (アサリカルグクス) |
・アサリ |
・定番 |
ヘムルカルグクス (海鮮カルグクス) |
・牡蠣 |
・さまざまな魚介の味わい |
オルクンカルグクス (辛いカルグクス) |
・アサリ |
・ものすごく辛い |
パッカルグクス (小豆カルグクス) |
・小豆 |
・おしるこのような味わい |
基本的には煮干しや牛骨スープなどでだしを取ったものや、牛骨と海鮮、鶏肉などさまざまな食材を一緒に煮込んでだしを取るものもあるようです。また味つけには、塩以外にも、しょうゆやみそを使ったものもあり、味わいのバリエーションが豊かなのもカルグクスの魅力といえます。
具材は、油揚げとのり、ねぎといったシンプルなものから、お肉やズッキーニ、韓国カボチャ、ワンタンなどを入れるお店もあるようです。
カルグクスのおいしい食べ方を知りたい!
カルグクスはお店によって提供スタイルが異なります。一人前用の器に盛り付けて出されるだけでなく、大きな鍋で運ばれてきたものを取り分けて食べるパターンもあるんですよ。また、お好みでさまざまな食べかを楽しめるんです!ここでは、カルグクスのおいしい食べ方について解説します。
キムチといっしょに食べる
韓国ではカルグクスをお店で注文すると、付け合わせとしてキムチが出てくることが多いです。カルグクスはそのまま食べてももちろんおいしいですが、キムチを麺と一緒に食べたり、スープの中にキムチを入れて食べるのがポピュラーな食べ方なのだとか。
辛味調味料を加える
お店のテーブルには、粉唐辛子や唐辛子入りのタレ、タデギというコチュジャンベースの辛い調味料が置かれていることも。辛い味が好きな方は、これらを使って味を変えながら食べるのもおすすめですよ。
鍋のシメで
また、カルグクスは鍋料理や貝蒸し料理のシメの定番でもあります。料理の具材を楽しんだあと、残ったスープにカルグクスを入れて煮込めば、旨味たっぷりのスープが麺によく染み、とてもおいしいのだそうです!
⭐️クラシルシェフのアレンジポイント⭐️
最近は日本でも韓国食材店や輸入食材店で、インスタントのカルグクスは手に入るようになってきているので、鍋のシメに使ってみるのもよいかもしれませんね。
スジェビにも注目!
ちなみにカルグクスを出すお店では、麺と同じ材料で作るスジェビも注文できることがあります。スジェビとは、いわゆるすいとんのようなもので、弾力のある小麦粉生地を手でちぎってスープで煮込んで食べる料理です。
そして、カルグクスとスジェビを作っているお店では、両方を同時に楽しめる「カルジェビ」というメニューもあるのだとか!ボリューム満点で、カルグクスとスジェビのやわらかいもちもち食感が楽しめるとあって人気があるようです。
カルグクスのレシピをご紹介
さてここからは、おうちで作れるカルグクスのおいしいレシピをご紹介します。今回はうどんで代用したレシピを集めました。コチュジャンを使った辛味のあるカルグクスや、アサリの旨味たっぷりのカルグクスなど、バリエーション豊かなレシピをピックアップしているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
韓国の麺料理カルグクス
コチュジャンを使った、ピリ辛味で食欲をそそるカルグクスはいかがでしょうか。辛味のあるスープに、手羽先の旨味とニンニクの香りが相性抜群!おもてなしの一品にもおすすめなので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
アサリだしがおいしい カルグクス
アサリや昆布、煮干しを使った、深みのある味わいのカルグクスをご紹介します。だしの旨味たっぷりのスープが麺や野菜によく絡み、箸が止まらないおいしさです。ぜひ作ってみてくださいね。
鶏だしでいただく 鶏カルグクス
鶏肉でだしをとった、やさしい味わいのカルグクスを作ってみましょう。じっくり煮込んでだしをとった鶏肉は、ホロホロとやわらかいので、手で割いて具材に使っています。食べごたえがあり、体も心もホッと温まる一品。ぜひお試しくださいね。
おうちでカルグクスを作ってみよう!
今回は、カルグクスの特徴や名前の意味、材料、おいしい食べ方について解説し、おうちで作れるおすすめレシピをご紹介しました。カルグクスは、だしや具材など、お好みでいろいろなアレンジができるので、さまざまな仕上がりを楽しめます。今回ご紹介したレシピも参考に、ぜひおうちでカルグクスを作ってみてくださいね。
