丼や麺類のトッピングとしてもよく目にする「温泉卵」。普段はあまり意識しませんが、そういえばなぜ「温泉」の「卵」と呼ばれているのだろう…と思ったことはありませんか?今回は「温泉卵」の名前の由来や、失敗しない作り方の秘訣を徹底解説!温泉卵をトッピングした絶品レシピもご紹介しますよ。ぜひ最後までご覧くださいね。
【温泉卵】は、なぜ“温泉”の“卵”?放置するだけの失敗しない作り方も解説
「温泉卵」の由来とは?
「温泉卵」とは、もともとは「湧き出ている温泉に卵を入れて作るもの」であったことから、その名前がつけられたといわれています。
温泉卵の特徴として「トロっとした白身と、ほどよく固まったまろやかな黄身」が挙げられますよね。これは普通の半熟ゆで卵とはまったく違った食感です。半熟ゆで卵は中身の黄身が半熟で、外側の白身は固まっていますよね。
このような違いが生まれるのは「黄身と白身の固まる温度の差」が関係しています。卵の黄身は約70℃、白身は約80℃で固まりはじめるという性質があるのです。これを利用すれば、温泉に入れなくても「温泉卵」と「半熟ゆで卵」を作り分けることができるんですよ。以下で軽くチェックしてみましょう。
温泉卵
70℃前後のお湯に卵を入れて、そのままゆっくり火を通します。すると黄身が固まりはじめる一方で、白身はまだ固まらないため、白身・黄身ともにとろりとした食感に仕上がります。
半熟ゆで卵
100℃の沸騰したお湯に卵を入れて加熱します。黄身よりも外側にある白身が先に固まるので、黄身に火が通り切らないうちにお湯から引き上げることで、黄身だけがとろっと半熟のゆで卵が作れます。
これでもう失敗知らず!カンタン温泉卵の作り方
「温泉卵を料理に使いたいけれど、なかなかうまく作れない…」という方も多いかもしれません。そこで、失敗しにくい温泉卵の作り方をご紹介します!
1.少なめのお湯を沸かす
お湯の温度が上がりすぎないように、少なめのお湯を沸かします。目安は鍋に3cm程、卵が1/3隠れる程度です。
2.卵をキッチンペーパーで包む
2枚のキッチンペーパーを使って卵を包みます。これは、卵が直接鍋肌に触れないようにするため。包んだら、ほどけないようにペーパーの重なっている部分に端を入れ込みます。
3.お湯につけて20分放置する
鍋の水が完全に沸騰したら、キッチンペーパーの折り込み部分を下にして鍋に入れます。蓋をしたら火を止めて、20分放置すれば完成!
この方法なら、おうちでもとっても簡単に温泉卵を作ることができますよ。ぜひ試してみてくださいね。
温泉卵をトッピングした絶品丼レシピをご紹介!
温泉卵について解説したところで、温泉卵をトッピングしたおいしい丼レシピをご紹介します。ゴロゴロと食べごたえのある鶏もも肉を甘酢でさっぱりといただく甘酢丼や、ケチャップで簡単に味つけしたミートソース丼をピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
1.ごはんがすすむ 鶏もも肉の甘酢丼
ごはんをおかわりしたくなる、鶏もも肉の甘酢丼のご紹介です。ジューシーな鶏もも肉が、甘酸っぱい味つけとベストマッチ!まろやかな温泉卵と一緒に食べれば、コク深い味わいもプラスされます。鶏もも肉に片栗粉をまぶしてから焼くことで、調味料が絡みやすくなりおいしく仕上がります。ぜひ作ってみてくださいね。
材料(1人前)
- ごはん・・・230g
- 鶏もも肉・・・250g
下味用
- 片栗粉・・・大さじ1
- 塩こしょう・・・少々
合わせ調味料
- しょうゆ・・・大さじ2
- 酢・・・大さじ2
- 砂糖・・・大さじ2
- サラダ油・・・大さじ1
トッピング
- 小ねぎ (小口切り)・・・適量
- 白いりごま・・・適量
- 温泉卵・・・1個
添え物
- キャベツ (千切り)・・・30g
作り方
1.鶏もも肉は一口大に切ります。
2.塩こしょうをふり下味をつけたら片栗粉を薄くまぶします。
3.ボウルに合わせ調味料の材料を入れ、混ぜ合わせます。
4.フライパンにサラダ油をひき、2をこんがり焼き色がつくまで中火で炒めます。
5.中火のまま3を入れて汁気が1/3量ほどになり、鶏もも肉に火が通るまで加熱し、火から下ろします。
6.器にごはんを盛り、キャベツを敷いてその上に5をのせます。
7.トッピングをのせて完成です。
2.ナスのミートソース丼
ランチにもぴったりの、ナスのミートソース丼はいかがでしょうか。ひき肉の旨味がしっかり染み込んだナスを一口食べれば、おいしさのあまり思わず顔がほころびますよ。ケチャップベースの味つけなので、お子様も食べやすい一品です。材料を切ったら順番に炒めるだけととても簡単なので、時間がないときにも重宝します。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
材料(1人前)
- ごはん・・・150g
- 牛豚合びき肉・・・50g
- ナス (100g)・・・1本
- 玉ねぎ・・・1/4個
調味料
- ケチャップ・・・大さじ3
- コンソメ顆粒・・・小さじ1
- 塩こしょう・・・小さじ1/4
- オリーブオイル・・・大さじ1
- 温泉卵・・・1個
- パセリ (生)・・・適量
作り方
準備.パセリは刻んでおきます。
1.ナスはヘタを切り落とし、1cm角の角切りにします。
2.玉ねぎはみじん切りにします。
3.中火で熱したフライパンにオリーブオイルをひき、牛豚合びき肉、1、2を入れて炒めます。
4.牛豚合びき肉に火が通り、そぼろ状になったら調味料を加えて、中火で炒め合わせます。全体に味がなじんだら火を止めます。
5.器にごはんをよそい、4をかけます。パセリを散らし、温泉卵をのせて完成です。
とろとろの温泉卵をおうちで楽しもう!
いかがでしたか?温泉卵の名前の由来や失敗しにくい作り方、温泉卵がのった丼レシピをご紹介しました。いつもの丼料理に温泉卵をのせるだけで、味も見た目もワンランク上の仕上がりになりますよ。今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひおうちで温泉卵をお楽しみくださいね。
また、クラシルではほかの記事でも温泉卵の作り方をご紹介しています。ぜひあわせて参考にしてみてください。
※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は卵の生食を避け、仕上がりが半熟状態になる場合はしっかりと加熱してお召し上がりください。