ふるふると揺れるやわらかさとふわしゅわ食感が魅力の「台湾カステラ」。近年日本でも注目されている人気のスイーツです。そこで今回は、台湾カステラの特徴や作り方、普通のカステラとの違いについて解説します。記事の後半では、おうちで作れる台湾カステラのレシピやアレンジレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
台湾カステラとは?普通のカステラとの違いや特徴を解説!
- 目次
- 台湾カステラとは?
- 台湾カステラってどんなカステラ?
- 台湾カステラと普通のカステラの違いは?
- 台湾カステラの作り方をご紹介!
- 台湾カステラのおすすめレシピをご紹介!
- 台湾カステラを作ってみよう!
台湾カステラとは?
台湾カステラは、もともと台湾北部の淡水(ダンシュイ)という地域で親しまれてきたお菓子です。ふんわりとした食感とシンプルな味わいで、素朴ながらも奥深い魅力があります。
近年、日本ではタピオカや小籠包などをはじめとした台湾グルメが人気となっていて、専門店も増えていますよね。台湾カステラもそのうちの一つで、ここ数年で専門店が数多くオープンし、そのやさしい甘さとふわしゅわ食感が注目され、話題を集めています。
観光地・淡水では、かつて素朴な家庭のおやつだったこのケーキも、今では専門店で提供されることが増え、人気の定番グルメとして楽しまれているそうですよ。
💡ワンポイント豆知識
台湾では「台湾カステラ」という呼び方はあまり一般的ではありません。代わりに、いくつかの呼び名があります。
・「古早味蛋糕(グーザオウェイダンガオ)」:昔ながらのケーキ
・「布丁蛋糕(ブーディンダンガオ)」:プリンのようなケーキ
・「現烤蛋糕(シエンカオダンガオ)」:焼きたてのケーキ
現地では、これらの名称で呼ばれることが多く、「台湾カステラ」と言っても通じない場合があるそうですよ。
台湾カステラってどんなカステラ?
台湾カステラの見た目は、かさが高くよく膨らんでいて、外観からもふわふわ感が伝わってきます。
一見するとボリュームがあるのですが、強すぎずやさしい甘さなので、ペロッと食べられてしまう味わいです。
焼き立ては卵の香りとふわふわ食感が際立ちますが、時間が経つにつれて食感が変化していくのも魅力の一つです。粗熱が取れて常温になるころには、しっとりとしてプルッとした食感になります。冷蔵庫で冷やすと、スフレのようにシュワッとした口どけを楽しむこともできますよ。
台湾カステラと普通のカステラの違いは?
台湾カステラと、日本でよく知られているいわゆる「普通のカステラ」は、見た目や食感、作り方に至るまでさまざまな違いがあります。
まずは、主な違いを表で確認してみましょう。
| 台湾カステラ | 普通のカステラ | |
|---|---|---|
| 由来・歴史 | 台湾・淡水の家庭的な伝統菓子 |
ポルトガル由来、日本には室町時代に伝来 |
| 見た目 | 高さがあり、ふんわりと膨らんでいる |
平らで、ずっしりとした見た目 |
| 卵の使い方 | 卵白のみを泡立ててメレンゲに |
全卵を泡立てて使用 |
| 粉の種類 | 薄力粉(軽くふわふわに) |
強力粉(しっかりとした食感に) |
| 焼き方 | オーブンで蒸し焼き |
そのまま焼く |
| 食べ方 | 冷やして/温めて/アレンジ自在 |
そのまま食べることが多い |
続いて、それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
歴史
台湾カステラは、台湾北部の淡水で古くから家庭で食べられてきたお菓子です。「昔ながらのケーキ」という意味の名前もあり、どこか素朴でなつかしさを感じさせる存在です。
一方、普通のカステラはポルトガルから伝わった洋菓子で、室町時代に日本へ伝来。名前の由来は、現在のスペインにあたる「カスティーリャ王国」にあると言われています。
見た目
台湾カステラは、見た目にもふんわりとしていて高さがあるのが特徴です。
それに対して、普通のカステラは比較的平らで、大きく膨らまないのが一般的です。
卵の泡立て方
台湾カステラでは、卵白だけを使い、しっかり泡立てたメレンゲを生地に混ぜ込みます。これにより、軽くふわっとした食感に仕上がります。
普通のカステラは、卵黄と卵白を分けずに泡立てて使うため、やや密度のあるしっかりした口当たりになります。
小麦粉の種類
台湾カステラでは薄力粉を使いますが、普通のカステラでは強力粉を使います。
薄力粉に比べて強力粉の方がグルテンの含有量が多く生地に弾力性が生まれやすいため、普通のカステラの方が生地がしっかりとしていて、噛みごたえがあります。
焼き方
台湾カステラはオーブンで蒸し焼きにすることで、水分を多く含んだしっとり感とやわらかさが特徴です。
普通のカステラはそのまま焼き上げるため、密度の高い食感が楽しめます。
食べ方
台湾カステラは甘さが控えめなので、ホイップクリームやフルーツをトッピングしてアレンジすることもできます。また、温度によって食感が変わる特徴を活かして、冷やしたり温めたりして食感の違いを楽しむのもおすすめ!
一方で、普通のカステラは、しっかりとした甘さがあるので、そのまま食べて本来の味わいや食感を楽しむことが多いです。
台湾カステラの作り方をご紹介!
台湾カステラの特徴を知れば知るほど、食べてみたくなりますよね!実は台湾カステラは、おうちでも作れるんですよ。特別な材料を使わず、とっても簡単にお作りいただけるレシピをご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
台湾風カステラ
台湾カステラを作る場合、一般的には菜種油や太白ごま油などの植物油を使用しますが、このレシピでは手に入れやすいサラダ油を使用しました。温めた油に薄力粉を混ぜること、卵白でメレンゲを作ってから加えることが台湾カステラの特徴です。メレンゲを潰さないようにゴムべらでさっくり混ぜて、オーブンで湯煎焼きをするとしっとりふっくらとした台湾カステラが完成します!ぜひ作ってみてくださいね。
台湾カステラのおすすめレシピをご紹介!
ここからは、台湾カステラのアレンジレシピをご紹介します。粉チーズやほうじ茶を使ったひと味違う台湾カステラもとってもおいしいですよ。ぜひチェックしてみくださいね。
粉チーズで台湾風チーズカステラ
粉チーズを使って、台湾風チーズカステラを作ってみましょう。ほんのりと香る粉チーズが香ばしく、クセになるおいしさですよ。コーヒーや紅茶にもよく合うので、おやつやデザートにおすすめです。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
ほうじ茶香る 台湾風カステラ
ふわっと広がるほうじ茶の香りがたまらない、台湾風カステラはいかがでしょうか。薄力粉とほうじ茶パウダーを一緒にふるい、ほうじ茶風味に仕上げました。ふっくらと焼きあがった台湾カステラは、シュワッととろける食感と上品な香りで、おもてなしやおやつにもぴったりですよ。ぜひ挑戦してみてくださいね。
台湾カステラを作ってみよう!
今回は、台湾カステラの特徴や作り方、普通のカステラとの違いについて、おすすめレシピとともにご紹介しました。最近ではおいしい台湾カステラを売っている専門店も多く、お店によっても少しずつ味や食感が違うので、食べ比べてみるものおすすめですよ。もちろん、おうちでも簡単にお作りいただけるので、ぜひ作ってみてくださいね。
