2025.1.9

2025年の鏡開きはいつ?意味や正しいやり方を解説!鏡餅活用レシピもご紹介

2025年の鏡開きはいつ?意味や正しいやり方を解説!鏡餅活用レシピもご紹介

お正月に飾った鏡餅をおろして食べる行事「鏡開き」。毎年松の内が明けたあとに行われます。今年2025年の鏡開きは1月11日(土)です。この記事では鏡開きの意味に加え、いつ行うのか、また正式なやり方や食べ物などを解説します。記事の後半ではお餅を使った絶品レシピもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • 鏡開きは基本的に毎年1月11日
  • 鏡開きは松の内を過ぎてから
  • 京都は1月4日に鏡開きを行う地域も
  • そもそも鏡開きとは?
  • なぜ「鏡開き」というの?
  • 鏡開きは武家社会の風習が起源
  • 鏡開きの正式なやり方とやってはいけない行為
  • 正式には手や木槌を使って割る

鏡開きは基本的に毎年1月11日

お正月を過ぎるとお供えした鏡餅を食べる「鏡開き」という行事が行われますよね。2025年の鏡開きは  1月11日(土) となりますが、この鏡開きの日には地域差があるようです。

鏡開きは松の内を過ぎてから

そもそも鏡餅は年神様の依り代(よりしろ)としてお正月に飾られます。この年神様がいらっしゃる期間は「松の内(まつのうち)」と呼ばれ、ほとんどの地域では1月1日~1月7日までとされていますが、関西では1月15日までとする地域もあるようです。

1月15日までを松の内とした場合、鏡開きは1月15日もしくは1月20日に行われることが多いので、お住いの地域の鏡開きの日を確認しておくとよいでしょう。

京都は1月4日に鏡開きを行う地域も

ちなみに京都の一部では、松の内に関係なく、三が日を過ぎた翌日1月4日に鏡開きが行われる地域もあるのだとか。ただ、4日に鏡開きが行われるものの、松の内自体はその他の関西の地域と同じで1月15日までなのだそうです。

このように地域によって差があるのには理由があります。もともと鏡開きは、お正月の祝い納めをする日、二十日正月(はつかしょうがつ)と呼ばれる1月20日に行われていました。しかし、三代将軍である徳川家光が1651年の4月20日に亡くなったため、月命日である20日を忌日として避けるようになったそうです。そのため、関東から北、そして九州では1月11日に鏡開きをするようになったといわれています。

ただ、幕府による日付変更の情報がうまく伝わらず、関西では昔からの名残のまま現在も1月20日を鏡開きとしていることが多いようです。

そもそも鏡開きとは?

鏡開きというのは、お正月に飾っていた鏡餅を神棚などからおろして、これからの一年、無病息災で幸せに過ごせるように祈りながら食べる習わしです。

先ほど少し触れましたが、年神様の依り代である鏡餅には、力が宿っているとされています。「鏡餅を食べて恩恵をいただき、さらに力を授かって、無病息災を祈る」というのが鏡開きの意味です。しっかりと恩恵をいただくためにも、鏡餅は神棚などに備えて、松の内が終わったあとにおろし、開いて(割って)年神様をお送りし、残さずいただきましょう。

なぜ「鏡開き」というの?

ところで、なぜ鏡餅を割るのに「鏡開き」と呼ばれているのでしょうか。気になっている方も多いかもしれませんが、これは単純に「割る」という言葉の縁起が悪いため、だと言われています。

お正月をはじめとするお祝いの場では、縁起のよい「開く」という言葉がふわさしいとされ「鏡開き」と言うようになったのだそうです。ただ、地域によっては鏡割りと呼ぶところもあります。

鏡開きは武家社会の風習が起源

また、この鏡開きという風習は、室町時代の武家社会で行われていた「具足開き(ぐそくびらき)」「具足祝い(ぐそくいわい)」に由来すると言われています。

これは、正月に鎧や兜などの甲冑(かっちゅう)に餅を備えて一年の無事を祈り、正月明けにその餅を食べるという行事だったのだそうです。それが江戸時代まで続き、現在の形に変化したといわれています。

鏡開きの正式なやり方とやってはいけない行為

続いて、鏡開きの正式なやり方ややってはいけない禁止事項についてご紹介します。

正式には手や木槌を使って割る

まず鏡餅は手で割ったり、木槌を使って開きます。伝統的な鏡餅は飾っている間に乾燥してひびが入り、木槌で少し叩けば簡単に割れるそうです。ただ、しっかりと乾燥していないとなかなか割れないため、ひびが入っていない場合は鏡餅を数時間水に漬け、電子レンジでやわらかくして、手でちぎるという方法もあります。

現在は小分けされた切り餅をパック詰めした鏡餅があるので、そういったものを利用すれば鏡開きも手軽に行えますよ。

刃物を使ってはいけない

鏡開きで刃物をつかってはいけません。先ほど由来でも触れましたが、鏡開きはは武家社会で行われていた風習でした。刃物は切腹のほか、縁を「切る」をイメージさせるため縁起が悪いとされていたのです。また「年神様の依り代である鏡餅に刃物を向けることは大変失礼なことであるため、刃物を入れてはいけない」という理由もあるといわれています。

小さなかけらも残さず食べる、捨てない

開いた鏡餅にも年神様の力が宿っているとされているため、どんなに小さなかけらでも鏡餅は捨ててはいけません。細かく割れてしまった餅も残さずいただきましょう。

鏡餅は松の内が過ぎたら必ず食べる

松の内が過ぎても鏡餅をずっと飾ったままにしていたり、そのまま食べないでいることは年神様に対して失礼な行為となります。反対に京都の一部地域を除き、松の内が明ける前に鏡餅を食べてはいけません。松の内は年神様がいらっしゃる期間なので、年神様をお送りしたあと、鏡開きを行ってからいただきましょう。

鏡開きに食べる定番の食べ物

鏡開きで開いた餅はどのようにして食べるのか、以下で確認してみましょう。

ぜんざいやお汁粉

鏡餅は、寒い冬の定番おやつ、ぜんざいやお汁粉にすることが多いようです。これらに使われる小豆の赤い色には古くから魔除けの力があると信じられていたため、開いた餅を使うのにぴったりの一品と言えます。

お雑煮

お正月の定番料理でもあるお雑煮は三が日しか食べないご家庭も多いですが、鏡餅の使い道の王道ともいわれています。お正月に食べたものとは具材を変えたり、味つけを変えて楽しむのもおすすめですよ。

かき餅

細かく砕けた鏡餅は、おやつやお酒のおつまみにもぴったりな揚げ餅やかき餅にしてみましょう。サクッとした軽やかな歯ざわりで、手が止まらなくなりますよ!餅に下味をつけてから揚げる方法と揚げたあとに塩やカレー粉などをまぶして味つけする方法があります。

鏡餅を使うのにおすすめのレシピをご紹介

最後に鏡開きで開いた餅を活用できるおすすめのレシピをご紹介します。定番のぜんざい、お雑煮、おかきをピックアップしました。ぜひチェックして、作ってみてくださいね。

粒あんでお手軽ぜんざい

市販のつぶあんを使ったお手軽ぜんざいのレシピです。お鍋につぶあんと水、岩塩を入れてとろみがつくまで煮込みます。トースターで香ばしく焼いた餅に甘いぜんざいをかければ、寒い日にうれしいほっとする一品のできあがり!水を牛乳や豆乳に変えるとマイルドな味わいのミルクぜんざいも楽しめます。

フライパンで焼き餅 柚子香るみぞれ雑煮

お雑煮は鏡餅を使った定番の料理ですが、お正月に食べるものとは違う味わいで楽しんでみるのもおすすめです。このレシピでは、焼いたお餅に大根おろしとゆずを合わせてみぞれ雑煮に仕上げました。味つけもめんつゆのみと簡単なので、鏡開きの日の献立に取り入れてみてはいかがでしょうか。

切り餅で 手作りきな粉おかき

思わず手が伸びるきな粉おかきは、ぜひ試していただきたいレシピです!きな粉に砂糖と塩を加えて混ぜ合わせ、揚げたお餅にまぶせば完成です。サクサクとした食感と甘じょっぱい味わいがクセになる、おやつにぴったりの一品です。

鏡開きをして一年の幸せと健康を祈ろう!

今回は、鏡開きがいつなのか地域による違いと意味のほか、正式なやり方や定番の食べ物について解説しました。昔から現在まで続いている風習には必ず意味があります。今年だけでなくこれからも古くから伝わる伝統行事を大切にしながら、幸せと健康を祈りましょう!

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2025.1.6 最終更新

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