バニラエッセンスがないときの代用方法とおすすめレシピ

甘い香りを引き出す「バニラエッセンス」はお菓子作りには欠かせない材料のひとつですよね。そんなバニラエッセンスですが、頻繁にお菓子作りをしないご家庭では使い切れないことも多いので、なかなか常備していないアイテムですよね。 そこで今回は、「バニラエッセンス」の効果と、その代わりになる代用品をご紹介します。それぞれの材料の特徴を理解し、作るお菓子に合わせて選んでみてくださいね。

バニラエッセンスとは、バニラの香り成分をアルコールで抽出したものです。天然のバニラから香料成分を抽出して薄めた物や、人工香料を薄めてつくられたものがあります。 バニラエッセンスを使うことで、バニラの甘い香りをお菓子につけることができて、お菓子の風味を豊かにする働きがあります。また、お菓子作りに欠かせない牛乳や卵の臭みを軽減させる効果もあります。

バニラエッセンスのメインの役割は香りづけであるため、使わないことでお菓子の甘みそのものが変わったり、口当たりに影響することはありません。 ですが、バニラアイスやバニラクリームなど、バニラの香りが決め手となるお菓子作りの際は、使用することをおすすめします。

バニラエッセンスは上述の通り、味変化を加えるものではありません。そのため、甘い香りをつける成分が含まれているものや、牛乳や卵を消すためのアルコール成分を含んでいるものを使えば、バニラエッセンスの代用として使うことが出来ます。以下で、バニラエッセンスの代用になるものを見てみましょう。

バニラビーンズ

ラン科の植物で、さやの発酵と乾燥を繰り返すことにより、独特の甘い香りを生み出します。さやごと煮出したり、中の種を取り出して、優しい風味を出すことが出来ます。

バニラオイル

バニラの香り成分を油に抽出したものです。油性であるため、バターなどの油分と馴染みやすい性質を持っています。加熱しないと香りがあまり出ず、ベタつくことがあるため、クッキーなどの焼き菓子に使用するのがおすすめです。

バニラシュガー

バニラの香りをつけた砂糖です。バニラエッセンスやバニラオイルより手に入りやすく、バニラの香りも残るので、代用品として使うことが出来ます。その名の通り砂糖であるため、加える際はレシピの砂糖の分量を減らし、調整してください。

メープルシロップ

甘い香りをしっかりとつけたい場合は、バニラエッセンスの代用としてメープルシロップを使うことも出来ます。メープルシロップは、香りだけでなくしっかりと甘みもあるため、代用して使う際は砂糖の分量を減らし、味を調整してくださいね。

ラム酒

サトウキビが原料の蒸留酒です。もともとお菓子作りに使われることの多いラム酒ですが、加えることで深みのある味わいに仕上げることができます。ただし、アルコールのため、お子様やアルコールに弱い方、妊娠中の方、授乳中の方はご注意くださいね。また、運転時、スポーツ時、入浴時はアルコールの摂取をお控えください。

ここからはバニラエッセンスを使った芳醇な香りを楽しめるスイーツレシピをご紹介します。バニラエッセンスがない場合は、今回ご紹介した代用方法で試してみてくださいね！

見た目にもかわいい、濃厚なエッグタルトのレシピです。サクサクのタルト生地に、卵とバニラエッセンスの優しい風味がマッチします。市販のタルト台を使えば、簡単に作ることが出来ますよ。バニラエッセンスがない場合はラム酒を加えると少し大人な味わいに仕上がります。

プレーンとココアの生地を組み合わせた市松模様のクッキーです。プレーンの生地にバニラエッセンスを加えることでバランスのいい一品に仕上がりますよ。バニラエッセンスの代わりにバニラシュガーなどを使う際は、グラニュー糖の分量を調整してくださいね。

蒸し器は不要！トースターで簡単に作ることが出来る焼きプリンです。ほのかに香るバニラエッセンスの風味がおいしさの決め手！ホイップクリームやフルーツなど、お好みでトッピングを楽しんでみてください。

今回は、バニラエッセンスの役割と、覚えておくと便利な代用品についてご紹介しました。甘い香りと風味をつけてくれるバニラエッセンスは、お菓子作りの名脇役ともいえる材料ですが、バニラエッセンスを常備していないご家庭でも、今回ご紹介した代用品を使えば香り豊かなお菓子を作ることができますよ。

クラシルでは、この他にもバニラエッセンスを使ったスイーツレシピを多数ご紹介しています。ぜひ、参考にしてくださいね。