食べ切れなかった食パンの保存方法は、冷凍がおすすめです。この記事では、食パンをおいしく冷凍する方法を詳しく解説します。解凍にはトースターやフライパンを使った方法など、いくつかのやり方があるので、合わせてチェックしてみましょう。記事の後半でご紹介する、食パンのおいしい食べ方やアレンジレシピも必見ですよ!
食パンは冷凍保存がおすすめ!解凍する方法やパンレシピもご紹介!
- 目次
- パンは冷凍できる?
- 食パンをおいしく冷凍保存する方法は?
- 冷凍したパンの解凍方法は?
- 食パンのおいしい食べ方
- 食パンのアレンジレシピをご紹介!
- 食パンを上手に保存して無駄なく使おう!
パンは冷凍できる?
購入したパンは、1〜2日程度の短期間であれば常温保存することができます。しかし、常温保存には乾燥しやすいといったデメリットがあるため、おいしいうちに食べ切れない場合もありますよね。
そんなときは、パンを冷凍保存をするのがおすすめなんですよ!冷凍保存することで、長くおいしさを保つことができます。
冷蔵庫で保存してもよいのではないかと思う方もいるかもしれませんが、実は冷蔵庫で保存するのはおすすめできません。一般的な家庭用冷蔵庫の温度は2~6℃。カビをはじめとした微生物の繁殖を抑制することはできますが、この温度はパンを形成しているデンプンの劣化を促進する温度でもあるのです。
デンプンが劣化するとパンの水分が抜け、食感がかたくなってしまいます。そのため、パンのおいしさをキープしながら保存するという意味では、パンは冷蔵保存に不向きなのです。
一方、一般的な家庭用冷凍庫の温度は−20~−18℃。この温度帯ではデンプンの劣化は進みにくくなるので、パンの風味や食感を保つことができます。ただし、冷凍保存であってもおいしさを保つには正しい方法で保存する必要があります。詳しくはこのあとご説明しますので、ぜひ確認してみてくださいね。
食パンをおいしく冷凍保存する方法は?
それでは、食パンをおいしく冷凍保存する方法を見ていきましょう。
1.小分けにする
一斤丸ごとなどスライスされていない食パンを常温保存する場合には、切り口から乾燥するのを防ぐため、食べる直前にスライスすることが推奨されています。ただ、冷凍保存する場合にはあらかじめお好みの厚さにスライスしておきましょう。
このあと詳しくご説明しますが、食品を冷凍保存する場合は買ってきたあとすぐに凍らせる方がおいしさを保ちやすくなります。さらに、小分けにすること(今回の食パンでいうとスライスすること)で表面積が増え、中心部まで素早く冷やすことが可能になるんですよ。また、食べたい量だけ取り出しやすくなるのも小分けにするメリットの一つです。
2.ラップやアルミホイルで包む
冷凍庫で保存しても、パンの水分は蒸発します。また、空気に触れることで酸化が起き、パンの風味は損なわれていきます。それを防ぐため、小分けにしたパンを1枚ずつラップで包み、空気と触れないようにしましょう。
ラップではなくアルミホイルで包むのもおすすめ!アルミホイルは熱伝導性が高いので急速に冷凍できるうえ、パンを解凍するときにアルミホイルに包んだままオーブントースターなどで焼くと、しっとりふわふわの食感に仕上がりますよ。
3.保存袋に入れる
ラップで1枚ずつ包んだら、ジップ付保存袋に入れて空気を抜いてから冷凍しましょう。
ラップで包んだだけだと剥がれやすく、乾燥したり空気に触れて酸化してしまうことがあるので、保存袋で密封するのがおすすめですよ。
4.素早く凍らせる
最初の方で少し触れましたが、一般的に食パンはデンプンを含む小麦粉から作られます。そのデンプンは、温度が下がると水分がどんどん失われ劣化していく性質があります。そして、パンは焼き上がった瞬間から乾燥が始まるので、どんどんパンに含まれる水分が蒸発してしまうためにでんぷんが劣化し、かたくなってしまうのです。
そのため、パンに含まれた水分を素早く凍結させることがおいしく保存する重要なポイントになります。
お店のような本格的な性能でなくとも、近年は急速冷凍機能を搭載した冷凍庫がついている冷蔵庫もあります。そういった機能がついていたら、ぜひ活用して冷凍保存してみてください。急速冷凍機能がない場合は、食パンを重ならないようにならべて、金属製のトレイにのせるなど、なるべく早めに冷凍できるようにしてみてくださいね。
冷凍したパンの解凍方法は?
次に、冷凍したパンをおいしく食べる方法についてご説明します。
①フライパン
まずはフライパンで焼く方法です。
熱したフライパンに冷凍の食パンをそのまま乗せて両面を焼きます。少量の水をかけ、蓋をして水分が飛ばないように加熱すると、しっとりとした仕上がりになりますよ。
また、お好みであらかじめフライパンにバターを敷いてから焼くと、焼き上がってすぐに食べられておすすめです。
②魚焼きグリル・焼き網
常温のパンだけでなく、冷凍したパンも魚焼きグリルや焼き網でおいしく焼けるんですよ。
魚焼きグリルは火力が強いので短時間で焼きあげることができ、水分が飛んでしまう量を抑えることができます。予熱をしてから焼き始めるのがおいしく焼くポイントですよ!焼き加減を確認しながら、焦げないように注意して焼いてみてくださいね。
③トースター
トースターはパンを焼くのに特化した家電なので解凍するのにも失敗が少なく、手間もかかりません。
トースターで焼くときも、予熱をしてから焼くのがおいしく焼くコツです。短時間で焼くことで、表面はカリッと、中はフワッとした食感に仕上げることができますよ。いつもより長めの時間で設定して、様子を見ながら焼いてみてください。
④電子レンジ
時間がないときには、電子レンジでの解凍が時短になります。
食パンの大きさや厚さによって加熱時間は異なるので、様子を見ながら少しずつ加熱してくださいね。電子レンジで解凍するときは、水分が抜けないようラップをしたまま加熱します。内側までふんわりとした食感に仕上がり、そしてとにかく早く食べられるのが魅力です。
冷凍したパンを焼くときのポイント
パンは凍ったままトースターなどで焼くことも可能ですが、自然解凍してから焼くと、加熱ムラを防げます。厚みのある食パンは、凍ったまま焼くと表面に焼き色がついても中心部までしっかり加熱されていないこともあるので、自然解凍してから焼くのがおすすめですよ。
自然解凍は、凍ったパンをラップに包んだまま常温に置いておくだけで簡単にできるので、時間があるときにはぜひ実践してみてくださいね。時間がないときには電子レンジで数十秒加熱してから焼くだけでも、加熱ムラを防ぐことができますよ。
また、冷凍中にパンの表面に霜がつくことがあります。霜には冷凍庫内のにおいがついていたり、霜が溶けてパンの表面が水を含むことによって食感を損なう可能性も。
そのため、解凍する前に霜を取り除いておきましょう。自然解凍するときには、清潔な布巾などに包んでおくのもおすすめですよ。
食パンのおいしい食べ方
続いては、冷凍した食パンをおいしく食べる方法をご紹介します。食パンはシンプルなので、冷凍してもおいしく食べられるアレンジがたくさんありますよ。以下でそれぞれチェックしてみましょう。
トースト
トーストは、食パンの定番の食べ方の一つです。バターを塗っただけのシンプルなトーストももちろんおいしいですが、甘いジャムを塗ったり、チーズやベーコンといったしょっぱい材料と合わせたりと、さまざまな楽しみ方があります。
サンドイッチ
さまざまな材料を組み合わせて楽しめるサンドイッチも、飽きのこない食パンの食べ方ですよね。ただ、冷凍した食パンを使用する場合は、トーストにしてから具材を挟むトーストサンドイッチで楽しみましょう。
卵やハム、チーズ、野菜など、一般的なサンドイッチに使われる定番具材はもちろん、焼肉などもよく合います。
フレンチトースト
卵や牛乳を混ぜ合わせた卵液にパンに染み込ませて焼くフレンチトースト。ジュワッとした食感がとてもおいしい、朝食にもおやつにのぴったりのメニューです。
冷凍した食パンを使う場合は、耐熱皿にパンを入れ、卵液を加えます。そのあとに一度電子レンジで加熱してから焼くことで、しっかりと卵液が染み込んだふわとろフレンチトーストが作れますよ。
💡ワンポイント豆知識
フレンチトーストは、実は乾燥してパサついたパンでもおいしく作れるのが魅力のひとつ。フランスでは「失われたパン」「捨てるはずのパン」という意味の pain perdu(パン・ペルデュ) と呼ばれていて、もともとは余ったパンをおいしく活用するための知恵だったんですよ。
ラスク
ラスクは、バターや砂糖を塗ったパンをオーブンで焼き、水分を飛ばしたお菓子です。食パンでももちろん作ることができるんですよ。
サクサクとした食感とバターの香りが引き立ち、おやつにもぴったりですよ。冷凍した食パンを使用する場合は、解凍してから作ってみてくださいね。
食パンのアレンジレシピをご紹介!
さてここからは、食パンのアレンジレシピをご紹介します。カラフルな断面がきれいな彩り野菜とハムのサンドイッチや、おやつにもぴったりのバスクチーズケーキ風トーストなど、絶品レシピをピックアップしました。
朝食に ツナコーントースト
スパイシーなカレーの香りが食欲をそそる、ツナコーントーストを作ってみましょう。プチプチとしたコーンの食感とツナの旨味で食べごたえ抜群の一品!手軽に作れるので、朝ごはんにもおすすめです。
ふわふわタマゴのサンドイッチ
いつもとちょっと違う、ふわふわ食感のタマゴのサンドイッチをご紹介します。ゆで卵をザルでこすひと手間でより細かくなり、ふわっとした食感に仕上がりますよ。さっくり焼けた食パンとなめらかな卵のペーストのコントラストがたまらない一品です!ゆで卵はフードプロセッサーで細かくしても同じようにふわふわに仕上がるので試してみてくださいね。
彩り野菜とハムのサンドイッチ
ボリュームたっぷり!彩り野菜とハムのサンドイッチはいかがでしょうか。ハムやきゅうり、紫玉ねぎ、にんじんといった彩り豊かな具材をたっぷりはさんだカラフルな断面がとてもきれいな一品。具材をはさんだら5分ほどおき、ラップで包んだまま切るときれいに切ることができますよ。
簡単 バスクチーズケーキ風トースト
おやつや朝ごはんにおすすめ!バスクチーズケーキ風トーストのご紹介です。クリームチーズと生クリーム、卵黄、砂糖で作ったチーズケーキフィリングを、真ん中をくぼませた食パンの上に流し込んで焼きました。意外と簡単に作れるので、甘いトーストが食べたいときに、ぜひ作ってみてくださいね。
電子レンジで時短 とろとろフレンチトースト
思い立ったときにすぐ作れる、時短フレンチトーストのレシピです。食パンにフォークで穴をあけてから卵液に浸し、電子レンジで加熱することで漬けこみ時間を短縮しました。卵液がしっかり染みたとろけるような食感のフレンチトーストが短時間で作れるので、覚えておくと便利ですよ。
食パンを上手に保存して無駄なく使おう!
今回は、食パンの冷凍保存と解凍の方法について解説し、食パンのおいしい食べ方やおすすめレシピをご紹介しました。短期間では食べ切れない食パンも、正しく保存すれば無駄にすることなく食べられますよ。今回ご紹介したレシピも参考に、ぜひいろいろな食パン料理を楽しんでみてくださいね。
