最終更新日 2023.3.30

バジルの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

バジルの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

ピザやパスタなど、イタリア料理ではおなじみの「バジル」。

メインのお料理に少量添えるだけで豊かな香りとさわやかな風味が加わり、より深い味わいに仕上がります。

脇役として扱われがちな存在ではありますが、含まれている栄養素は主役級!強い抗酸化作用を持つ「βカロテン」をはじめ、「カルシウム」や「鉄」、「ビタミン」など健康な身体づくりをサポートしてくれるさまざまな栄養成分に恵まれています。

そこで今回は、バジルに含まれる栄養素やおいしいバジルの選び方などをご紹介します。ぜひ毎日のお買い物やお料理の参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • 和名は「メボウキ」!さわやかな香りが人気のハーブ
  • 主要な栄養素はこちら
  • βカロテンの含有量はトップクラス!香り成分にも嬉しい効果が
  • おいしいバジルの選び方
  • さわやかな香りを楽しもう!バジルのおすすめレシピ
  • アンティパストの定番 トマトとモッツァレラのカプレーゼ
  • 漬けるだけ!簡単!バジルチキン
  • トマト缶とバジルのスパゲティ

和名は「メボウキ」!さわやかな香りが人気のハーブ

バジルは、シソ科に属する香草植物です。

高貴で爽やかな芳香と甘みを含んだ味わいが特徴で、パスタやピザなどのイタリア料理には欠かせない存在です。

バジルの歴史は意外にも古く、紀元前2000年頃に原産地である熱帯アジア地方からヨーロッパへともたらされました。日本には江戸時代に到来しています。

日本での旬は7月~9月ごろの夏の時期。高温多湿な日本の気候に強い上、室内でもベランダでも気軽に栽培できることから、家庭菜園でも一躍人気のハーブとなりました。

さて、イタリア語では「バジリコ」、フランス語では「バジリク」とも呼ばれているバジルですが、和名を「メボウキ」といいます。

この「メボウキ」というユニークな名前の由来は、なんとバジルの種。

バジルの種は、水にひたすと表面がプルプルとしたゼリー状に変わります。昔の人々は、この状態にした種で目に入ったゴミなどを洗い取っていたことから「目の箒」=「メボウキ」と呼ぶようになったのです。

今日では「ハーブの王様」として世界中で親しまれているバジル。見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。

主要な栄養素はこちら

バジル100gに含まれる主な栄養素は以下の通りです。

・エネルギー 21kcal

・水分 91.5g

・たんぱく質 2.0g

・脂質 0.6g

・炭水化物 4.0g

・カリウム 420mg

・カルシウム 240mg

・鉄 1.5mg 

・マンガン 1.91mg 

・ビタミンA(βカロテン当量) 6300μg

・ビタミンE 3.5mg

・ビタミンK 440μg

※参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

βカロテンの含有量はトップクラス!香り成分にも嬉しい効果が

バジルは、古代ギリシャでは「王家の薬草」と呼ばれ、薬として活用されていました。それもそのはず、バジルには健康な身体づくりに欠かせない栄養素が豊富に含まれているのです。

特に、強い抗酸化作用を持つ「βカロテン」の含有量は数ある野菜の中でもトップクラス。他にも「カルシウム」や「鉄」、「ビタミン」などさまざまな栄養成分に恵まれています。

さらに嬉しいことに、バジルに含まれている香り成分「リナロール」や「オイゲノール」には鎮静作用があるため、気持ちを落ち着かせ、リラックスさせる効果も期待出来るんですよ。

それでは、特に注目したい以下3つの栄養素について詳しく解説していきます。

■βカロテン

βカロテンの主な働きは、免疫機能の活性化です。鼻・喉の粘膜や全身の皮膚を強くして、細菌やウイルスが体内に侵入するのを防ぐといわれています。強力な抗酸化作用も兼ね備えているため、細胞を傷つける活性酸素を除去する効果も期待出来ます。

■カルシウム

歯や骨などを形成する他、血液凝固や筋肉収縮、神経の興奮抑制、心筋の機能調節など生命活動の中心的役割を担う栄養素です。 人体の中で最も多いミネラルで、成人の体内には約1kgのカルシウムが存在しています。 骨格を構成する重要な物質であるため、積極的に摂取したい栄養素の一つです。

■鉄

人体に必要なミネラルのひとつで、成人の体内に約3g~5g、主に赤血球内に存在しています。血液を作るためには欠かせない栄養素です。不足すると身体が酸欠状態に陥り、貧血を起こしやすくなります。

おいしいバジルの選び方

新鮮でおいしいバジルを選ぶポイントは以下の3つです。

・葉の緑色が濃く鮮やか

まずは全体の色を確認しましょう。新鮮なバジルは濃く鮮やかな緑色で、みずみずしいツヤがあります。黒く変色しているものは避けてくださいね。

・茎は太すぎず、しっかりしている

茎が太すぎるものは育ちすぎで、葉がかたくなっていることがあります。ついつい大きいものを選びがちになりますが、程よい大きさのものを選びましょう。さらに、茎がしっかりしているものは香りが強い良品です。併せて確認しておきましょう。

・茎から葉先までピンとハリがある

バジルは鮮度が落ちてくると端の方から葉が縮んできます。茎から葉先までピンとハリがあるものを選びましょう。

さわやかな香りを楽しもう!バジルのおすすめレシピ

オリーブオイルやお肉、トマト、チーズなどさまざまな食材と相性抜群なバジル。 ここでは、バジルを使ったおすすめレシピを3つご紹介します。

アンティパストの定番 トマトとモッツァレラのカプレーゼ

彩り豊かでオシャレなサラダ、カプレーゼはいかがですか?サッと作れるので、あと一品欲しいときにもおすすめです。

漬けるだけ!簡単!バジルチキン

さわやかなバジルの香りに食欲がそそられる一品。こちらのレシピは乾燥バジルを使用しているので、お手軽に作ることができますよ。バジルに豊富に含まれているβカロテンは油脂性ビタミンのため、炒めることで吸収率もアップします。

トマト缶とバジルのスパゲティ

お店で出てくるような本格的な味わいに、舌鼓を打つこと間違いなし!このソースは肉料理や魚料理のソースにしてもおいしいですよ。

新鮮なバジルをおいしくいただこう!

バジルに含まれる栄養素と、新鮮なバジルの選び方についてご紹介しました。

香り高いだけではなく、嬉しい栄養素も含まれているバジル。ぜひ普段のお料理に取り入れてみてくださいね。

また、クラシルでは、バジルの保存方法についてもご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

バジルの保存方法|長持ちのコツ|乾燥と冷えを防ぎみずみずしさを保つ

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