海外では高級魚としても知られる「シイラ」。日本では知名度も普及率も低く馴染みの薄い魚ですが、近年は飲食店で見かける機会も増えてきました。今回はそんなシイラの魅力をもっと多くの方に知ってもらえるよう、特徴や旬、味わいについて解説します。おすすめの食べ方やレシピもぜひチェックしてみてくださいね。
シイラとは?特徴や旬、おいしく食べられる方法を解説!
- 目次
- シイラとは?
- シイラの特徴や生息地
- シイラの旬
- シイラの名前の由来
- 実は日本にはシイラ押しの県がある!
- シイラの調理法
- シイラを調理する際の注意点
- シイラを使ったおすすめレシピをご紹介
- シイラ料理にチャレンジしてみよう!
シイラとは?
「シイラ」という名前を聞いたことはあるけれど、どのような魚なのか知らない、という方も多いかもしれません。まずはシイラの特徴や生息地、旬の時期に加えて、ちょっとおもしろい名前の由来や海外での呼び名まで、わかりやすく解説します。
シイラの特徴や生息地
シイラは「スズキ目シイラ科」に属する大型の回遊魚で、世界中の熱帯〜温帯の海に生息しています。
日本で漁獲量の多い地域は四国や九州で、大きなものでは体長2m、体重は40kgほどにもなるのだとか。身は、白身と赤身の中間である桜色をしており、味わいはメカジキや白身魚のように淡泊でクセがないのが特徴です。
日本のスーパーや飲食店などで見かける機会の少ない魚ですが、多くの国では高級魚とされているんですよ。また近年は、日本でもシイラを使った料理を積極的に提供している地域も出てきています。
シイラの旬
シイラの漁獲量が増えるのは、7月〜10月の夏。ですが「味の旬」は、産卵前に栄養をたっぷり蓄える冬〜春(およそ12月〜4月)といわれています。
特に、抱卵前の時期には身に脂がのって、旨味もアップ!夏は流通量が多く手に入りやすい一方で、味を重視するなら冬〜春がおすすめです。
シイラの名前の由来
シイラという名前には、ちょっと変わった由来があるといわれています。
この魚は皮がかたくて身が薄く、その姿が「中身のない籾(もみ)」を意味する古語「しいな」に似ていたことから、「シイラ」と呼ばれるようになった、という説が有力なんですよ。
💡ワンポイント豆知識
・英語:dolphinfish(ドルフィンフィッシュ)
イルカ(dolphin)のように素早く泳ぐ姿にちなんだ名前。ただし哺乳類のイルカとはまったく別の魚です。
・ハワイ語:mahi-mahi(マヒマヒ)
「非常に強い」を意味し、釣り上げたときの引きの強さから名付けられたといわれています。
・中国語:鬼頭刀魚(グイトウダオユ)
平たく角ばった頭が刀のように見えることが由来です。迫力のある見た目が名前にも表れています。
実は日本にはシイラ押しの県がある!
シイラは全国的にはあまり知られていない魚ですが、その魅力を広めようと積極的にPRしている県もあります。
そのひとつが高知県。カツオで有名なこの地域では、シイラの特性を活かした独自の漁法「シイラ漬け漁」が行われており、近年はご当地グルメとしての開発にも力を入れています。地元ではシイラを使った丼ものやフライ、バーガーなど、さまざまな料理が登場しており、観光客からも人気を集めています。
高知を訪れる機会があれば、カツオだけでなくシイラ料理もぜひ楽しんでみてくださいね。
💡ワンポイント豆知識 シイラ漬け漁とは?💡
シイラは、海面に浮かぶものの影に集まる習性があります。
「漬け木」と呼ばれる板を海に浮かべ、その下に集まったシイラを狙うのが「シイラ漬け漁」。自然の行動を利用した、ユニークな漁法なんです。
シイラの調理法
上述の通り、淡泊でクセがないのが特徴のシイラは、煮てもよし焼いてもよし、さらに揚げてもおいしく食べることができる魚です。ムニエル、みそ漬けやフライなどさまざまなメニューに活用することができます。
ただし、筋肉質で脂身が少なく傷みやすいため、血抜き処理が大切だと言われています。この処理がきちんとできていないシイラは、水っぽく臭みが出ておいしくなくなってしまうので注意が必要です。
シイラを調理する際の注意点
そこで、シイラを調理する際の注意点についてもチェックしておきましょう。シイラに限らず魚全般に言えることですが、特にシイラは傷みやすいと言われているため、温度管理に気をつけて必ず冷蔵庫で保存します。
保存はもちろん、調理する間の温度管理にも気を配ることが大切です。また、シイラに関しては、体表のぬめりをしっかりと洗い流すこともおいしく食べるために重要なポイントになります。
シイラを使ったおすすめレシピをご紹介
クラシルのレシピの中から、シイラを使ったおすすめのレシピをピックアップしてみました。シイラをご自宅で調理してみたいという方はぜひ参考にしてみてくださいね。
シイラのムニエル
まずはシイラをムニエルでいただいてみましょう。ひと手間プラスして作るトマトとアボカドのソースをレストランのように盛り付ければ、見た目もおしゃれに仕上がり食欲をそそります。淡泊なシイラにトマトの果汁とアボカドが絡んで、ワンランク上のおいしさを味わえますよ!
シイラの唐揚げ
白身に近い味わいのシイラも唐揚げにすることで、まるでお肉のようなボリュームのあるおかずになりますよ。カラッと揚がったシイラは絶品!ごはんとともに食べれば、お箸が止まらなくなること間違いありません!
シイラのグラタン
クセのないシイラは、ホワイトソースとチーズと組み合わせるグラタンの食材としてもぴったりなんです!パンだけでなくごはんにも合うので、昼食にも夕食にも取り入れやすいですよ。シイラさえ入手することができれば簡単に作れるので、ぜひ気軽に試してみてくださいね。
シイラとドライトマトのチーズ焼き
シイラの上にホワイトマッシュルームやチーズをのせて焼きあげる、シイラとドライトマトのチーズ焼きはいかがでしょうか。食材を順番にのせて焼くだけなので、調理も簡単!シイラの淡泊な味わいに旨味の凝縮されたドライトマトやバジルの風味が料理の味にアクセントを添えてくれるので、飽きずにペロッと食べられますよ。
シイラ料理にチャレンジしてみよう!
シイラについてご紹介しましたが、いかがでしたか?日本では、スーパーなどの店頭ではあまり見かけることのない魚ですが、見かけた際には淡泊な味わいとほかの食材との組み合わせやすさを活かして、さまざまな料理に活用してその味わいを堪能してみてくださいね。
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