特有の香りとシャープな辛味が特徴の「生姜」。炒め物や和え物に入れれば風味がぐっと増す野菜ですよね。ただ、余ったときの保存方法がよくわからず、気づいたら冷蔵庫で干からびてしまっていたということも。そこで今回は、クラシルの管理栄養士(樺沢風音さん)がおすすめする生姜の鮮度を長持ちさせる保存方法をご紹介します!冷蔵、冷凍それぞれの保存のポイントやおすすめレシピもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧くださいね。
”生姜”の鮮度を保つポイントとは?専門家が教える冷凍、冷蔵の保存方法とおすすめの選び方も
- 目次
- おいしい生姜の選び方とは?
- 生姜を長持ちさせる保存方法とは?
- 生姜の冷蔵保存の方法をご紹介!
- 生姜の冷凍保存の方法をご紹介!
- 「冷蔵」と「冷凍」、用途に合わせて使い分けて!
- 生姜が効いたおすすめおかずレシピをご紹介!
- 定番 豚肉の生姜焼き
- 定番のぶり大根
おいしい生姜の選び方とは?
おいしい生姜を見分けるためには、まず皮を確認しましょう。生姜の皮全体にツヤがあり、ピンと張りがあるものは新鮮な証拠。皮にキズがあったり、しなびていたりするときは古くなって水分が減っている可能性が高いです。
切り口も要チェック!断面がみずみずしく、白色〜クリーム色のものを選ぶのがおすすめです。黒ずんでいたり、乾燥しているように見えるときは、傷んでいる可能性もあるので注意したほうがよさそう。
また、生姜のサイズも実は重要なポイントです。生姜はふっくらと丸く、大きいものが良品とされています。小ぶりなものは繊維質が多く、食べたときに口の中に残りやすいことがあります。スーパーで並んでいるものから選ぶときには、大きめのサイズを選ぶとよいですよ。
生姜を長持ちさせる保存方法とは?
ここからは、生姜を「冷蔵保存」する場合と「冷凍保存」する場合、それぞれの保存方法や活用法についてご紹介していきます!
生姜の冷蔵保存の方法をご紹介!
はじめに、生姜を冷蔵保存する方法をご紹介します。
1.しょうがを皮ごと水洗いする
まずは、しょうがを皮ごと水で洗い、表面の汚れを落とします。
2.保存容器にしょうがを入れ、かぶるくらいの水を注ぐ
次に保存容器にしょうがを入れて、かぶるくらいの水を注ぎます。生姜は乾燥に弱いため、水に浸して保存するとよいそう。使いかけの生姜でも、そのまま水に浸してOKです!
3.ふたをして、冷蔵庫で保存する
容器に生姜を浸したあとは、ふたをして冷蔵庫で保存ができますよ。水は2〜3日を目安に取り替えるようにしてくださいね。
生姜の冷凍保存の方法をご紹介!
続いて、生姜を冷凍庫で保存する方法をご紹介します。
1.しょうがを皮ごと水洗いする
冷凍の場合も冷蔵するときと同様に、皮つきのまましょうがを水で洗い、表面の汚れを落とします。
2.水気を取り、使いやすい形にカットする
洗った生姜は水気をふき取り、使いやすい形にカットします。あらかじめカットしておけば、そのまま簡単に使えて便利ですよ。使うときの用途に合わせて、輪切り・千切り・すりおろしなど、お好みの状態に下ごしらえしてくださいね。
3.小分けにしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れる
カットした生姜をそれぞれ小分けにしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れます。
4.冷凍庫で保存する
保存袋に入れた生姜は冷凍庫で保存できます。使うときには解凍せず、そのまま調理に使えますよ。ただし、必ず加熱して使ってくださいね!
「冷蔵」と「冷凍」、用途に合わせて使い分けて!
今回は生姜の保存方法を2つご紹介しました。加熱せずにそのまま使いたいときや、食感を残したいときは冷蔵保存、煮物や炒め物に使いたいときには冷凍保存がおすすめです!冷凍保存の方はあらかじめ下処理をしてあるため、使いたいときにさっと出してすぐ使えるのもうれしいポイント。
また、2〜3日ごとの水の交換を忘れてしまいそう…という方にも、冷凍保存をおすすめします。用途や忙しさなどに合わせて、ぜひ保存方法を使い分けてみてくださいね!
生姜が効いたおすすめおかずレシピをご紹介!
ここからは、生姜を使ったおすすめおかずレシピをご紹介します。豚肉の生姜焼きやブリ大根、大根と千切り生姜の浅漬けなど、ピリッと辛みの効いたさわやかな絶品レシピをピックアップしたので、ぜひチェックしてみてくださいね!
定番 豚肉の生姜焼き
今晩のおかずに、ボリュームたっぷりの豚の生姜焼きはいかがでしょうか。生姜の風味が効いた甘辛い味つけが豚肉によくからんで、ごはんがもりもり進みますよ!下処理で豚肉の筋に切り込みを入れておくことで、焼いたときにお肉が丸まらずにきれいに仕上がります。がっつり食べたいときや、献立に迷ったときにも役立つメニューなので、ぜひ試してみてくださいね。
材料(2人前)
- 豚ロース (薄切り、6枚)・・・200g
- 塩こしょう・・・ふたつまみ
- 片栗粉・・・小さじ2
- (A)しょうゆ・・・大さじ1
- (A)料理酒・・・小さじ2
- (A)みりん・・・小さじ2
- (A)すりおろし生姜・・・小さじ2
- (A)砂糖・・・小さじ1
- サラダ油・・・大さじ1
- 白いりごま・・・適量
-----付け合わせ-----
- キャベツ・・・100g
- ミニトマト・・・4個
作り方
1.キャベツは千切りにします。
2.豚ロースは筋に切りこみを入れ、塩こしょう、片栗粉を全体にまぶします。
3.ボウルに(A)を入れて混ぜ合わせます。
4.中火で熱したフライパンにサラダ油をひき、2を入れて3分程炒めます。
5.火が通り、両面に焼き色が付いたら3を入れ、中火で3分程炒め合わせます。全体に味がなじんだら火から下ろします。
6.1、ミニトマトを添えた器に盛り付け、白いりごまをかけて完成です。
定番のぶり大根
和食の定番といったらこれ!ブリ大根のレシピをご紹介します。濃厚なブリの旨みが大根にしみこみ、完食間違いなしの一品ができあがりますよ。生姜の薄切りを入れて煮込んでいるので魚特有の匂いも和らぎ、食べやすい仕上がりに。和風だしのほっとする味つけがごはんによく合います。大根の上にブリをのせて火を通すと煮崩れしにくくなりますよ。コツを覚えておけば簡単なので、ぜひ作ってみてくださいね。
材料(2人前)
- ブリ (計150g)・・・2切れ
- 塩・・・小さじ1/4
- 熱湯・・・適量
- 大根・・・200g
- 生姜・・・10g
- 水・・・200ml
- (A)料理酒・・・大さじ3
- (A)しょうゆ・・・大さじ2
- (A)みりん・・・大さじ2
- (A)砂糖・・・大さじ1
- (A)顆粒和風だし・・・小さじ1/2
作り方
準備.大根は皮をむいておきます。生姜は皮をむいておきます。
1.大根は2cm幅の半月切りにします。生姜は薄切りにします。
2.ブリの両面に塩をまぶし、10分ほど置きます。耐熱ボウルに重ねたザルの上にのせ、熱湯をかけ、表面の色が変わったら流水でぬめりを洗います。
3.鍋に1、水、(A)を入れ、中火で加熱します。ひと煮立ちしたら2を加え、落し蓋をして大根がやわらかくなるまで弱火で20分ほど煮ます。
4.火から下ろし、お皿に盛り付けて完成です。
大根と千切り生姜の浅漬け
ついついお箸が止まらなくなる、大根と千切り生姜の浅漬けはいかがでしょうか。まろやかな塩麹といちょう切りの大根、千切り生姜を合わせて漬けておくだけで、とっても簡単に浅漬けが作れますよ。レモン汁のさっぱりとした酸味と顆粒和風だしの旨みが加わり、箸休めやおつまみにぴったりの一品に!大根のシャキシャキとした食感も楽しめるので、ぜひトライしてみてくださいね。
材料(2人前)
- 大根・・・150g
- 生姜・・・20g
- (A)塩麹・・・大さじ1
- (A)レモン汁・・・小さじ1
- (A)砂糖・・・小さじ1/2
- (A)顆粒和風だし・・・小さじ1/4
作り方
準備.大根と生姜の皮は剥いておきます。
1.大根は5mm幅のいちょう切りにします。生姜は千切りにします。
2.ジッパー付き保存袋に1と(A)を入れて軽く揉み込み、冷蔵庫で1時間ほど置きます。
3.味がなじんだら、器に盛り付けて完成です。
生姜の保存方法はこれでマスター!
いかがでしたか。今回は、管理栄養士監修の生姜の鮮度を長持ちさせる保存方法と、おすすめレシピをご紹介しました。どちらの方法も生姜のおいしさを残したまま保存できるので、その日の献立や用途に合わせて使い分けてみてくださいね。レシピとあわせて、ぜひ参考にしてみてください!
※20歳未満の飲酒はやめましょう。
監修:クラシル 管理栄養士 樺沢風音