【ポテチ誕生秘話】ポテトチップスの発祥や由来、日本での歴史を解説！

パリパリサクサクとした食感がたまらない「ポテトチップス」。いろいろなフレーバーがあり、みんなに愛される国民的おやつですよね。そんなポテトチップスが、実は一件のクレームから生まれたという説があるのはご存知でしょうか？今回は、その興味深いエピソードをご紹介します。記事後半のおうちで作れるポテトチップスのレシピも必見です。

舞台は19世紀半ばのアメリカニューヨーク州のサラトガスプリングスにある、とある高級ホテルのレストラン。一人の客からフライドポテトのオーダーを受けたことから物語は始まります。

シェフはオーダー通りにフライドポテトを提供しますが「やわらかすぎる」と返され、次は「厚すぎる」「もっとカリカリに！」などと再三に渡りクレームが入ったのです。

複数回に渡るクレームに腹が立ったシェフは「もう文句は言わせない！」と、客の要望通りに薄く、それも極めて薄くスライスしカリカリになるまで揚げ、ちょっとしたいじわる心を加えてこれでもかと言わんばかりに塩をかけて提供しました。

作り直されたものを口にした客は、これまでにないパリパリとした食感と塩味の効いたおいしさに感激。あっという間に完食し、おかわりも注文するほどだったとか。

このクレームによって生まれたこのポテト料理はレストランの地名にちなんで「サラトガチップス」と名付けられ、瞬く間にそのレストランの名物料理となったそうです。

当初はレストランのメニューとして提供されていたサラトガチップスですが、その人気はあっという間に広がり、次第に持ち帰りの需要が高まっていきました。

やがて20世紀に入り長期保存や大量生産の技術が発展すると、アメリカ全土へと広がり、現代の「ポテトチップス」へと進化。国民的なおやつの地位を確立していきました。

アメリカでのポテトチップスの誕生と広がりがわかったところで、次は日本で国民的おやつとして定着した背景について見てみましょう。

日本にポテトチップスが伝わったのは、第二次世界大戦後、アメリカの文化が日本に入ってきた頃と言われています。当初は日本人にはまだなじみが薄く、主に進駐軍や富裕層が消費していたようですが、1960年代以降の高度経済成長期の食の欧米化により、次第に一般にも広がっていきました。

さらに、国内の大手メーカーが量産技術を確立し、日本人の好みに合ったフレーバーの開発を進めたことによって、国民的おやつとして広く親しまれたようです。今ではスーパーやコンビニに欠かせない定番商品として、すっかり私たちの暮らしに根づいています。

ポテトチップスの誕生と、国民的おやつになった背景がわかったところで、ここからはおうちでも作れるポテトチップスのレシピをご紹介します。ちょっと意外なチョコを使ったレシピもご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。

子どものおやつや、お酒のお供にもぴったりな、定番の塩味ポテトチップスのご紹介です。基本の作り方をマスターして、黒こしょうやコンソメなど、お好みでアレンジするのもおすすめ！お好みのフレーバーで楽しんでみてくださいね。

こちらも、ポテトチップスといえばこれ！というほど人気ののり塩味のレシピです。一枚食べると青さのりの豊かな風味が広がり、手が止まらなくなってしまいますよ。

最後にご紹介するのは、ちょっとアレンジが効いたチョコがけポテトチップスです。ポテトチップスの塩味とチョコレートの甘味が絶妙に合わさった、魅力的な一品。クセになるおいしさなので、ぜひ作ってみてくださいね。

今回は、今では大人気の国民的おやつ「ポテトチップス」がフライドポテトへのクレームから生まれたという、ちょっと驚きの誕生秘話をご紹介しました。何気なく手に取る機会の多いポテトチップスですが、次に食べるときには、このエピソードに思いを馳せてみるのもいいかもしれませんね。

クラシルでは基本からアレンジまでさまざまなフレーバーのポテトチップスの作り方から、ポテトチップスを使った料理レシピもご紹介しているので、こちらもチェックしてみてくださいね。