赤ピーマンとパプリカの違いとは?品種や味、料理の使い分けについても解説!

赤ピーマンとパプリカの違いとは?品種や味、料理の使い分けについても解説!

カラフルな色合いが特徴の「赤ピーマン」と「パプリカ」。見た目がよく似ていますが、どのような違いがあるか知っていますか?この記事では、赤ピーマンとパプリカの味や品種、食べ方などの違いについて詳しく解説します。記事の後半では、どちらもおいしく味わえるおすすめレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

  • 目次
  • 【一覧】赤ピーマンとパプリカの違いとは?
  • 赤ピーマンとパプリカは同じトウガラシの仲間!
  • 味の違いや料理の使い分けは?
  • 赤ピーマンとパプリカの「値段・流通」の違い
  • ピーマンとパプリカを使ったレシピをご紹介
  • パプリカと生ハムの彩りサラダ
  • 赤ピーマンとパプリカの違いを知って、料理に活用しよう!

【一覧】赤ピーマンとパプリカの違いとは?

「赤ピーマン」と「パプリカ」は見た目がよく似ていて、違いがよくわからないという方もいるのではないでしょうか。赤ピーマンとパプリカの特徴を一覧にしたので、比べてみましょう。

   赤ピーマン パプリカ
分類

ナス科トウガラシ属・中型種

ナス科トウガラシ属・大型種
品種

緑色のピーマンが熟したもの

パプリカの品種、カラーピーマンともいう

赤・黄・オレンジなど

味の特徴

やや甘い、ピーマン特有の風味

甘みが強い、苦味やクセが少ない

食感

やややわらかい

肉厚、シャキシャキ感がある

向いている料理

炒め物、煮込み料理、肉詰め、サラダ、マリネなど

サラダ、マリネ、ロースト、グリルなど

値段

安価、国内産が多い

やや高価、輸入品(オランダ、韓国など)が多い

一見よく似ている両者ですが、品種や味、向いている料理など、違いがたくさんありますね。それぞれの項目について、このあと詳しく解説します。

赤ピーマンとパプリカは同じトウガラシの仲間!

さきほどの表からは、どちらも同じ分類であることがわかりましたね。しかし、品種や見た目には違いがあるので、以下で詳しく確認してみましょう。

分類

赤ピーマンとパプリカは、どちらもナス科トウガラシ属に分類されます。

果実の大きさに違いがあり、赤ピーマンは中型種、パプリカは大型種です。ちなみに、同じトウガラシ属の小型種には、ししとうや鷹の爪などがあります。

また、ナス科トウガラシ属の野菜の中にも辛味種甘味種があります。赤ピーマンやパプリカ、ししとうなどは甘味種ですが、鷹の爪は辛味種です。

辛味種に含まれる辛み成分「カプサイシン」がなくなるよう品種改良されて生まれたのが、ピーマンだといわれているんですよ。

品種

植物学的には、どちらも同じトウガラシ属に分類されますが、品種は異なります。赤ピーマンは私たちがよく食べている緑色のピーマンが熟したもの、パプリカはそれとは異なる品種です。

少しややこしくなりますが、パプリカはカラーピーマンとも呼ばれます。

色や見た目

パプリカは赤だけでなく、黄色やオレンジなどさまざまな色があるのに対し、赤ピーマンは基本的に赤一色です。

先ほども少し触れましたが、私たちが普段よく食べている緑色のピーマンは、完熟前に収穫されたもの。このピーマンを収穫せずに成熟させると、赤く色づき、赤ピーマンになります。通常、緑色のピーマンは花が咲いてから25~30日で収穫できますが、赤ピーマンになるまでには、その2倍以上の日数がかかるんですよ。

パプリカも熟す前は緑色をしており、完熟することで赤・黄・オレンジといったカラフルな色に変化します。

形にも違いがあります。赤ピーマンは比較的小ぶりで細長いフォルムなのに対し、パプリカは丸みを帯びていて、全体的に大きくふっくらとした形状です。カットすると果肉の厚さがよくわかりますが、ピーマンは比較的薄めなのに対し、パプリカはしっかりとした肉厚さが特徴です。

味の違いや料理の使い分けは?

続いて、味や食感の違い、それぞれが向いている料理についてチェックしてみましょう。

赤ピーマンには、ピーマン特有の香りがほのかに感じられますが、緑色のピーマンのような苦味は少なく、甘みがあります。

一方、パプリカは糖度が高く、フルーツのような甘みがあります。

ちなみにパプリカの中でも色によって甘さに違いがあり、黄色は酸味も感じられるさっぱりとした甘み、赤色は最も甘く、オレンジ色がその中間ぐらいの甘さです。

食感

赤ピーマンは、緑色のピーマンのようなシャキシャキ感はなく、やわらかく仕上がるのが特徴です。パプリカはジューシーでほどよい歯ごたえを楽しめます。

向いている料理

赤ピーマンは緑色のピーマンと同じように、炒め物や煮込み料理、肉詰めなどにぴったりです。

ピーマンは生食可能ですが、生で食べると苦味を感じやすい場合も。一方、赤ピーマンは苦味成分がやわらぎ甘みが増しているので、サラダやマリネなどにも使えます。

パプリカも炒め物や煮込み料理に使えますが、サラダやマリネのように生食する料理に使う方が、シャキシャキとした食感やジューシーさを活かすことができます。

赤ピーマンとパプリカの「値段・流通」の違い

赤ピーマンは緑色のピーマンを完熟させたもので生育期間が長いため、緑色のピーマンよりも価格は高くなります。パプリカはそれよりも価格が高い傾向があるようです。

また、赤ピーマンは成熟度が高いことから日持ちが短いので流通量は多くありませんが、流通しているもののほとんどは国内で生産されたものです。これに対してパプリカは外国産のものが多く流通しています。

ピーマンとパプリカを使ったレシピをご紹介

さてここからは、ピーマンやパプリカを使ったおすすめレシピをご紹介します。2色のピーマンを使った肉詰めや、パパッと作れるパプリカのツナマリネなど、バラエティ豊かなレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

彩りきれいなピーマンの肉づめ

2色のピーマンを使って肉詰めを作ってみましょう。お肉の旨味とピーマンの風味がよく合い、とてもおいしいですよ。赤と緑、2色のピーマンを使うことで、インパクトのある華やかな仕上がりになります。

カラフルピーマンと鶏肉のナッツ炒め

酸味とコクのある味つけがやみつきになる、カラフルピーマンと鶏肉のナッツ炒めをご紹介します。鶏肉やじゃがいも、ピーマン、ナッツなど、食感の異なる食材をいくつも使った食べごたえのあるおかずです。ぜひ作ってみてくださいね。

パプリカのツナマリネ

材料を切って和えるだけ!パプリカのツナマリネはいかがでしょうか。ジューシーで甘みのあるパプリカと、コクのある味わいのツナが相性抜群です。とても簡単なので、あと一品ほしいときにもおすすめですよ。

お弁当に パプリカといんげんの肉巻き

断面がとてもかわいい、パプリカといんげんの肉巻きをご紹介します。野菜の甘みと豚肉の旨味に、甘辛いタレがよく合い、ごはんがモリモリ進むおいしさ!パプリカは細めに切った方が野菜同士の隙間が少なくなり、形が崩れにくくなります。ぜひお試しくださいね。

パプリカと生ハムの彩りサラダ

カラフルでおもてなしにもおすすめの一品!パプリカと生ハムの彩りサラダを作ってみましょう。砂糖を使わないシンプルなマリネ液で味つけをしていますが、パプリカのフルーティーな甘みや生ハムの旨みとマッチしてとてもおいしいですよ。

赤ピーマンとパプリカの違いを知って、料理に活用しよう!

今回は、赤ピーマンとパプリカの違いについて詳しく解説し、おすすめレシピをご紹介しました。品種や食感など、さまざまな違いがありましたが、どちらも鮮やかな色合いや甘みがある点が魅力。メインの具材としてもアクセントの具材としても活躍してくれます。ご紹介したレシピも参考に、ぜひ赤ピーマンやパプリカを使った料理を作ってみてくださいね。

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