熊本県を代表する果物「晩白柚(ばんぺいゆ)」をご存知ですか?その大きさと重さは柑橘類の中でもトップクラス!味も見た目も香りも楽しめる、とっておきの一品なんです。今回は、そんな晩白柚の特徴のほか、産地や旬の時期について解説します。食べ方やおすすめレシピもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
晩白柚ってどんな果物?見た目や味の特徴、おいしい食べ方について解説!

- 目次
- 世界で一番大きい柑橘「晩白柚」とは
- 「柑橘の王様」とも呼ばれる晩白柚
- 晩白柚の魅力は上品な味わいと爽やかな香り
- 晩白柚の産地はどこ?旬はいつ?
- 晩白柚のおいしい食べ方と皮の活用方法
- 晩白柚のむき方をチェック!
- 晩白柚を使った爽やかレシピをご紹介!
- 見た目も味も香りもすべて楽しもう!
世界で一番大きい柑橘「晩白柚」とは
「晩白柚(ばんぺいゆ)」とは、ミカン科ミカン属に属する
「世界で一番大きい柑橘類」
です。同じく大きい実をつけるザボンや文旦(ぶんたん)」という品種の仲間なんですよ。
晩白柚の魅力は「大きさ」「皮とジューシーな果肉」「爽やかな香り」の3つです。以下で晩白柚の特徴をまとめたのでチェックしてみましょう。
晩白柚 | |
---|---|
属性 | ミカン科ミカン属 |
大きさ(2Lサイズ) | 直径約20cm |
重さ(2Lサイズ) | 約2kg |
色 |
・黄金色 |
香り | 上品で爽やかな香り |
味わいと食感 |
・爽やかな酸味とやわらかい甘み |
糖度 | 平均約11度 |
旬 | 2月〜4月 |
原産 | マレーシア |
日本での主な栽培地 | 熊本県、鹿児島県 |
「柑橘の王様」とも呼ばれる晩白柚
晩白柚は柑橘類の中でもトップクラスの大きさで、流通量の多いL〜2Lサイズだと、直径20~25センチ、重さ2~3キロにもなります。
Lと2Lが一般的ですが、一回り小さいMサイズやもっと大きい3Lサイズもあります。晩白柚は大きいほど価値が高くなり、最も大きい3Lサイズなどは高価になります。
💡ワンポイント豆知識
2021年には熊本県八代市で5kgを超える晩白柚が、世界で最も重い柑橘類としてギネス世界記録に認定されたこともあるんですよ!
晩白柚の魅力は上品な味わいと爽やかな香り
晩白柚は、果肉がぷりっとサクサクした特有の食感をしています。苦みやえぐみが少なく、上品な甘みとほどよい酸味が楽しめ、ジュースを飲んでいるかと思うほどジューシーなのも特徴です。皮は驚くほど分厚いですがやわらかく、砂糖煮や砂糖漬けにしておいしく食べられます。
さらに、香りの良さも魅力のひとつで、特産地である熊本県では、その爽やかな香りを堪能するために床の間や玄関に飾ることもあるのだとか!見た目のインパクトだけでなく、味や香りも楽しめる特別な柑橘なのです。
晩白柚の産地はどこ?旬はいつ?
現在、日本での主な産地は温暖な気候を持つ
熊本県、鹿児島県、大分県など
です。特に 熊本県の八代地方では国内生産量の9割以上を占める
晩白柚の旬は
1月〜3月ごろ
で、毎年12月上旬あたりから収穫が始まるようです。
ちなみに晩白柚の原産地は、アジア大陸の東南端に位置するマレー半島付近とされ、日本へは大正時代にベトナムや台湾を経由して伝わったといわれています。
ワンポイント豆知識
「晩白柚」というユニークな名前は、台湾に由来したもの。ほかの柑橘類よりも旬の時期が遅いことから、台湾語で「果肉が白いみかん」という意味の「白柚(ぺいゆ)」と「晩」を合わせてこの名で呼ばれるようになったのだそうです。
晩白柚のおいしい食べ方と皮の活用方法
晩白柚は、ほどよい酸味と甘み、そして爽やかな香りが魅力の柑橘です。シンプルに味わうのはもちろん、アレンジ次第でさらにおいしく楽しめます。ここでは、晩白柚のさまざまな食べ方をご紹介します。
そのまま食べる
晩白柚の味わいを楽しみたいならそのままがおすすめ!外皮はグレープフルーツのようにむき、薄皮をむいて果肉を食べてみましょう。
ジューシーでプリプリとした果肉の食感を楽しめ、上品な甘みとほどよい酸味が口いっぱいに広がります。
サラダにトッピング
サラダやカルパッチョのトッピングにも最適!果肉がしっかりしているので、サラダのアクセントとして活用するのもおすすめですよ。みずみずしい晩白柚の果肉を加えることで、爽やかな香りとさっぱりした味わいが楽しめます。
画像は文旦のサラダですが、晩白柚も同じようにグリーンサラダに散らしたり、アボカドやチーズと組み合わせたりすると、彩りも華やかでおしゃれな一品 に仕上がります。
デザートにアレンジ
晩白柚はさまざまなスイーツにも活用できます。ゼリーやケーキ、ヨーグルトのトッピングのほか、ジャムやマリネ、ジュースなど使い方いろいろ。とくに果汁を使ったゼリーは、爽やかな風味が引き立って絶品ですよ!
ジャムやマーマレードにすれば、ヨーグルトやパンと合わせてもおいしくいただけます。
皮もおいしく活用
皮は砂糖漬けやマーマレードにするのがおすすめ!晩白柚は、果肉だけでなく皮まで余すことなく楽しめるのが魅力です。黄色い外皮は、砂糖で煮詰めることで香り豊かな柑橘ピールやマーマレードに変身します!ほんのり苦みのある味わいがクセになり、紅茶やお菓子作りにもぴったりですよ。
また、厚みのある白いワタの部分は、砂糖漬けにすればやさしい甘さのおやつに。工夫次第でさまざまな楽しみ方ができるので、捨てずに活用してみてくださいね。
晩白柚のむき方をチェック!
レシピを確認する前に、まずは晩白柚の基本のむき方を確認しておきましょう。
晩白柚は皮がとても分厚いため、果肉の丸みに沿って、包丁で皮目に切り込みを入れてから皮をむきます。中の果肉を傷つけないよう、切り込みは2センチほどの深さを目安にしましょう。
晩白柚を使った爽やかレシピをご紹介!
晩白柚のむき方を確認したところで、ここからは晩白柚を使ったおすすめレシピをご紹介します。味も見た目も楽しめるレシピをピックアップしたので、ぜひ気軽に挑戦してみてくださいね。
晩白柚のクラッシュゼリー
おやつや食後のデザートにおすすめな、晩白柚のクラッシュゼリーです。甘酸っぱくジューシーな晩白柚に白ワインを合わせて、ちょっぴり大人向けの味わいに仕上げました。キラキラ輝く美しい見た目も併せてお楽しみくださいね。
晩白柚で作るザボン漬け
本来はざぼんで作るザボン漬けを、晩白柚でアレンジした一品です。少し手間と時間はかかりますが、作る工程はとってもシンプル!一晩水に漬けてしっかりとアク抜きをした晩白柚の皮の白い部分を甘いシロップで煮込み、仕上げにグラニュー糖をまぶすだけ!余った皮の有効活用に、ぜひお試しくださいね。
晩白柚とエビのアジアンサラダ
晩白柚とエビのアジアンサラダは、いつもとひと味違うサラダが食べたいときにおすすめです。ニンニクの風味が効いた甘酸っぱいドレッシングが食材の旨みを引き立てます。お好みの野菜を加えてアレンジもお楽しみください。
見た目も味も香りもすべて楽しもう!
今回は、熊本県の特産品「晩白柚」の特徴やおいしい食べ方、おすすめレシピをご紹介しました。柑橘類の中でもトップクラスの大きさと重さを誇る晩白柚。果肉だけでなく、果皮もひと手間加えればおいしくいただけます。見かけたらぜひ手に取っていただき、晩白柚ならではの爽やかで上品な風味をご堪能くださいね。
