トムヤムクンの具材とは？本格的な定番具材から変わり種までご紹介！

酸味や辛味が魅力の、タイの代表的な料理「トムヤムクン」。お店で食べることが多い料理ですが「お店の味を自宅で再現してみたい」と思ったことはありませんか？この記事では、トムヤムクンの本格具材や代用で使える具材、変わり種具材まで幅広く解説します。後半では、おすすめのアレンジレシピもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

タイ料理の定番「トムヤムクン」。「トム」には「煮る」、「ヤム」には「和える」、「クン」には「エビ」という意味があり、酸味と辛味のある味つけが特徴の、エビを使ったスープ料理です。

そんなトムヤムクンはどんな材料で作られているのか、表にまとめました。主な具材と香味野菜やスパイス、調味料を確認してみましょう。

トムヤムクンのクンにはエビという意味があることからもわかるように、エビはトムヤムクンに欠かせない具材です。

エビは、殻つきや有頭エビを丸ごと煮ると風味や出汁がよく出ます。車エビがおすすめですが、もう少し手頃な大正エビも旨味がたっぷりなので、ぜひ使ってみてください。

ちなみに、日本ではエビといえば海で獲れるものというイメージがありますが、タイでは淡水や汽水域で獲れるものが主流で、トムヤムクンにももともとは川エビが使われていたのだとか。

トムヤムクンの具材には、フクロタケというきのこがよく使われます。フクロタケは椎茸やマッシュルームと並んで世界三大きのこの一つとされている食材です。

タイでは定番のきのこですが、日本ではあまり見かけないですよね。缶詰や冷凍で売っていることもあるので、ぜひ探して使ってみてくださいね。

トムヤムクンの清涼感のある香りを出すために欠かせないのが、レモングラスやカー、バイマックルーといったハーブです。

レモングラスには名前の通りレモンのような香りがあり、見た目が生姜に似ているカーはスパイシーでさわやかな香りが特徴。バイマックルーはかんきつ類を思わせるフレッシュな香りがあります。乾燥させたものも売っていますが、生のまま使う方が香りがよいですよ。

トムヤムクンによく使われる唐辛子「プリッキーヌ」。実が小さいのが特徴ですが、辛味は強く、さらにフルーティーな香りもあります。

トムヤムクンに使う本格具材がわかりましたが、中にはおうちにないものや、手に入りにくいものもあるかもしれません。そこで、代用品として使える、入手しやすく手軽な具材をご紹介します。

先ほども少しご説明しましたが、エビは殻つきのものや有頭エビを使うと、より風味よく仕上がります。ただし、冷凍のむきエビなどでも十分おいしく作ることができますよ。ハーブ類は、香りやトムヤムクンに入れたときの効果が近いものをご紹介しました。

ナンプラーとは、カタクチイワシなどの魚介類を塩で漬けこんで発酵させた調味料で、特有の香りと凝縮された旨味が特徴です。

代用する場合は、薄口しょうゆに鶏ガラスープで旨味を加え、レモン汁で香りをつけることで、風味を近づけることができますよ。

これまでにご紹介した以外にも、おすすめの簡単具材や調味料があるので、以下で見てみましょう。

トムヤムクンを作るには、複数の調味料やハーブをそろえる必要がありますが、市販のトムヤムペーストを使えば、お湯で溶くだけで簡単にスープを作ることができます。お好みの具材を加えて煮込むだけで本格的なトムヤムクンが完成しますよ。

玉ねぎはトマトやエビなどメインの具材とも相性がよく、加えることで甘みが出てスープにコクが増しますよ。甘みのあるほかの野菜でもおいしく作ることができます。

タイでは、トムヤムクンにエビ以外の魚介類を使うのも人気なのだとか。

使う具材によって名前が変わり、魚肉を使うと「トムヤムプラー」、イカを使うと「トムヤムプラームック」、アサリやほたて、イカなどの魚介類を使うと「トムヤムタレー」と呼ばれます。魚介類の旨味でスープに深みが増し、贅沢な味わいになりますよ。手軽に作りたいときは、冷凍シーフードを活用するのもおすすめです。

トムヤムクンと一言でいっても、実は地域によって味つけに違いがあり、大きく分けると、あっさりとした味わいの「トムヤムナムサイ」と、こってりとした味わいの「トムヤムナムコン」があります。

トムヤムクンに牛乳やココナッツミルクを入れると、まろやかでクリーミーな味わいになり、トムヤムナムコン風の仕上がりになりますよ。

トムヤムクンにごま油を入れると、香ばしい香りとコクが加わり、深みのある味わいに。辛味もプラスしたいときは、ラー油を入れるとよいですよ。

トムヤムクンにいつもとちょっと違う具材を入れてアレンジしてみましょう。以下で、おすすめの変わり種具材をご紹介します。

トムヤムクンのエビを鶏肉に変えた料理を「トムヤムガイ」といい、タイでも人気があります。鶏もも肉や鶏手羽元などを使い、鶏肉のあっさりとした旨味が辛味と酸味のあるスープによく合うんです。エビが苦手な方にもおすすめですよ。

トムヤムクンの具材に豆腐や厚揚げを加えると、ボリュームが増します。やわらかな食感とやさしい味わいで、トムヤムクンの辛さがほどよくやわらぎますよ。

春雨やフォー、そうめん、ラーメン、うどんといった麺を入れると、トムヤムクンが主食に！刺激的な味わいのスープが麺に絡み、やみつきになるおいしさです。

トムヤムクンの具材に餃子を使ってみてはいかがでしょうか。餃子の皮に、トムヤムクンのスープが染み込み、とてもおいしいですよ。

パクチーがないときや苦手な方は、水菜を使うのもおすすめ。みずみずしくシャキシャキとした食感がアクセントになりますよ。

さてここからは、おうちで作れるトムヤムクンのレシピやアレンジレシピをご紹介します。トムヤムペーストで作る本格的な味わいのトムヤムクンや、具材の旨味たっぷりのアサリとドライトマトのトムヤム風スープなど、バラエティ豊かなレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

市販のトムヤムペーストを使ったトムヤムクンのご紹介です。辛味と酸味が効いたスープにエビの旨味が溶け出し、本格的なおいしさ！お好みの具材を加えて、ぜひ作ってみてくださいね。

春雨を入れたトムヤムクンのレシピです。ツルツルとのどごしのよい食感の春雨に辛いスープが絡み、クセになるおいしさ！こちらのレシピでもトムヤムペーストを使っていて、パパッと簡単に作れるので、時間がないときのランチにもおすすめですよ。

すぐに作れる！トムヤムクン風そうめんはいかがでしょうか。茹でたそうめんに具材をのせ、トムヤムクン風スープをかけました。豆板醤の辛味とレモン汁の酸味、ナンプラーの風味が効いたエスニックな味わいです。ぜひお試しくださいね。

食べごたえのある、トムヤムラーメンを作ってみましょう。牛乳とトムヤムペースト、ナンプラーを入れた旨辛なスープに、中華麺と豚ひき肉、エビが相性抜群！パクチーやライムのさわやかな風味も加わり、最後まで飽きずに食べられるおいしさですよ。

おもてなしの一品にもおすすめ！アサリとドライトマトのトムヤム風スープをご紹介します。ドライトマトやアサリの旨味が、コクのある辛いスープに溶け出し、とてもおいしいですよ。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

今回は、トムヤムクンの本格具材や代用具材、変わり種具材などを、おすすめレシピとともにご紹介しました。辛くて酸っぱい、食欲をそそる味わいのスープはやみつきなるおいしさで、さまざまな具材と一緒に楽しめます！ご紹介したレシピも参考に、ぜひおうちでトムヤムクンを作ってみてくださいね。