山口県の郷土料理「瓦そば」をご存知ですか?その名の通り、熱した瓦の上で茶そばや具材などを盛り付けた料理で、山口県を代表するソウルフードなんです!今回はそんな瓦そばの発祥地や由来、特徴などを解説します。記事後半では、瓦がなくてもおうちで手軽に作れる瓦そばのレシピもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧くださいね。
山口県の郷土料理「瓦そば」ってどんな料理?特徴や食べ方、レシピもご紹介!
- 目次
- 瓦そばとは?発祥や由来を解説
- 薩摩軍兵士たちの食事がきっかけ
- 茶そばを使った理由
- 瓦そばが生まれた歴史と背景
- 瓦そばってどんな料理?味わいや食べ方をご紹介
- 瓦そばに使われる瓦にはどんな特徴があるの?
- 瓦そばのアレンジレシピをご紹介!
- 自宅で山口名物「瓦そば」のアレンジレシピを楽しもう!
瓦そばとは?発祥や由来を解説
「瓦(かわら)そば」は、アツアツに熱した瓦の上に茶そばをのせ、牛肉や錦糸卵などを盛り付けて、めんつゆにつけていただく山口県のソウルフードです。
瓦と聞くと屋根を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、なぜ瓦を使うのか、一体どのようにしてこの瓦そばは生まれたのか、気になるそのルーツを辿ってみましょう。
薩摩軍兵士たちの食事がきっかけ
瓦そばは、昭和36年(1961年)に下関川棚温泉街の旅館が「何かこの地にも名物料理がほしい」と考え、考案されました。
明治10年に起きた西南戦争で、熊本城を囲った薩摩軍の兵士たちが戦いの合間に、熱した瓦を使って肉や野菜などの食材、また野草を焼いて食べていたという逸話があり、そこからインスピレーションを得て、さまざまな食材を瓦の上で焼いてみたのだそうです。
茶そばを使った理由
そこで気になるのが、一般的なそばではなく「茶そば」を使用することですが、一説によるとこれは兵士たちが食べていた緑色の野草を茶そばで表した、と言われています。
そして、茶そばを瓦で焼いてみたところ、お茶の香りが広がり、さらにカリカリモチモチとした特有の食感や香ばしい風味が生まれ、とてもおいしかったのだとか!こうして「瓦そば」が生まれたのだといいます。
瓦そばが生まれた歴史と背景
瓦そばのルーツは薩摩藩の兵士たちの食事にあると解説しましたが、それが山口県のソウルフードとして定着した背景にも、深い歴史的経緯が関わっています。
川棚温泉に住む人々の生活に欠かせなかった瓦
ちなみに時は江戸時代まで遡りますが、当時、瓦は寺院かお城でしか使われることのない高価なもので、庶民には手の出ないものでした。しかし、川棚温泉は湯治場として栄えていたため、治安を守るためにも特別に庶民が瓦を使うことが許されていたのです。
瓦そばが生まれたのには、瓦が生活に欠かせなかった川棚温泉という場所であるがゆえの歴史的背景があったとも言われています。
地元の人からの声により復活
そんな瓦そばですが、実は瓦そばの発祥とされる旅館の廃業とともに一度消えかけてしまいました。しかし、「また食べたい」というお客さんの呼び声が高く、ほかの旅館や飲食店が提供し始めたり、専門店が開業するようになったのです。
瓦そばの歴史はまだ長いとはいえませんが、地元の人から愛されていて、家庭料理として日常的に作られていたり、ときには給食でふるまわれたりすることもあります。また、味はもちろん見た目のユニークさから観光客からの人気も高いため、この先も山口県ご自慢の郷土料理としてひと際輝き続けるでしょう。
瓦そばってどんな料理?味わいや食べ方をご紹介
瓦そばのルーツがわかったところで、改めてどのような料理なのか、味わいや食べ方などと合わせて確認してみましょう!
瓦そばは、300℃近くまで熱した瓦のうえに、茶そばや錦糸卵、牛肉、小ねぎ、ちぎったのりなどをのせて提供され、温かいめんつゆにそばや具材をつけていただきます。瓦には保温性があるので、最後までアツアツの状態で楽しめるのが魅力です。
トッピングのメインともいえる牛肉は、みりんや砂糖、しょうゆなどを使い、しぐれ煮のように甘辛く煮てあるものが多く、錦糸卵も甘め。だしが香る芳醇な味わいめんつゆに錦糸卵や牛肉、小ねぎなどの具材とが、モチモチ食感の茶そばがよく合います。
瓦そばの食べ方
瓦そばは、温かいめんつゆに温かい麺と具材をつけて食べるのが、正式な食べ方です。
めんつゆは、冷めないように最後に用意するのがポイントなのだそうですよ。
トッピングで味の変化を楽しむ
そして瓦そばには、レモンの輪切りやもみじおろしが添えられていることがほとんどで、途中から酸味や辛みを足しながら、味の変化も楽しめるのもうれしいポイントです。後半に差し掛かると、茶そばがパリパリと焼けておこげの状態に。お茶の香りが一層強くなり、香ばしい味わいを楽しめます。
瓦そばは3人前くらいまでは一つの瓦に盛り付けて提供されるお店が多く、シェアして食べるのが一般的なのだそうです。ダイナミックな盛り付けも楽しみながらいただきましょう。
瓦そばに使われる瓦にはどんな特徴があるの?
さて、これまでにも解説してきたように、瓦そばの最も大きい特徴が「瓦」を使う点です。あるお店では元々、お寺や古い民家など、住宅用の屋根瓦を使用していましたが、現在は瓦そばづくりに特化した特注の瓦を使用しているのだとか。
ただ、近年屋根に使われる瓦は特殊な加工がされていたり、塗料が塗られているため、食用には適していません。また、瓦ならなんでもよいというわけではなく、10年あるいはそれ以上の長い期間、天日で鍛えられた素焼きの瓦でないと高熱に耐えられず、割れてしまうのだそうです。
💡ワンポイント豆知識
時代の変化とともに瓦の需要も減少してきており、素焼きの瓦が手に入りづらくなってきているため、最近は上記のように特注の瓦を使って提供する専門店や旅館が多くなってきています。
瓦そばのアレンジレシピをご紹介!
さてここからは、瓦そばのアレンジレシピをご紹介します。山口県が誇るソウルフードを自宅で手軽に再現できるお手軽レシピをピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
フライパンで簡単!瓦そば
フライパンで簡単に作れる、瓦そばのレシピをご紹介します。風味のよい茶そばに甘辛い牛肉や錦糸卵、のりや小ねぎなどの薬味が驚くほどよく合いますよ!ぜひ温かいうちに食べて、焼き目のついた茶そばの香ばしさやパリパリ食感をお楽しみくださいね。
ホットプレートで あつあつ瓦そば風
ホットプレートを使って、瓦そば風の一品を作ってみませんか?炒めた茶そばをひと口すすると、香ばしいお茶の風味が口いっぱいに広がり、さらに具材の旨味も加わってとてもおいしいですよ!ホームパーティーにもおすすめなので、ぜひ挑戦してみてくださいね!
冷やして食べる 瓦そば風サラダ
本来はアツアツの状態で食べる瓦そばですが、より手軽にひんやりとサラダそば仕立てで楽しんでみてはいかがでしょうか。甘めのつゆや牛肉の甘辛煮と、茶そばの豊かな風味がよく合います。レモンを絞ると、さらにさっぱりと召し上がれますよ。暑い日にもぴったりの一品です。
自宅で山口名物「瓦そば」のアレンジレシピを楽しもう!
今回は、山口名物瓦そばの特徴や食べ方に加え、瓦そばのアレンジレシピなどをご紹介しました。なぜ瓦を使うのか、その背景を知るとより食べてみたくなりますよね。もちろん、瓦そばは瓦を用意しなくても、ホットプレートやフライパンがあれば自宅で気軽に楽しめるので、ぜひ今回ご紹介したレシピを参考に、チャレンジしてみてくださいね。
