とろっと濃厚な甘さが魅力の「はちみつ」。砂糖の代わりにお菓子や料理の甘みづけにも使われますが、一体どのくらいの糖質が含まれているのでしょうか。この記事では、はちみつのカロリーや糖質を砂糖と比較して解説します。さらに、はちみつを使ったおすすめレシピもご紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
はちみつの糖質はどのくらい?砂糖との比較もご紹介

「はちみつ」とは
はちみつとは、その名の通り、ミツバチが採集した花の蜜から作る天然の甘味料のことです。
はちみつを作れるのは、数ある蜂の中でも、なんとミツバチだけ!一匹のミツバチが一生のうちに作るはちみつの量は、わずかティースプーン1杯ほどといわれています。
さて、そんなはちみつですが「人類最古の甘味料」とも呼ばれるほど歴史は古く、紀元前6000年頃から採取されていたようです。日本には飛鳥時代に残された記録に養蜂を試みた様子が記されていたことから、この時代までには渡来していたと考えられています。
はちみつと砂糖の糖質を比較
はちみつと砂糖は、どちらも甘味料という点では同じですが、含まれる成分をはじめ、カロリーや糖質は異なります。このふたつには一体どのような違いがあるのか比べてみましょう。
はちみつの主成分である糖分は「ブドウ糖」と「果糖」です。
ブドウ糖とは、脳の主要なエネルギー源となるとても重要な糖分です。自然界に最も多く存在しており、ごはんやパンといった炭水化物にも含まれています。
果糖はその名の通り、果物などに多く含まれている糖分で、強い甘みとコク深さが特徴です。また、温度に敏感で冷やすと甘みが強くなり、加熱すると弱くなるという一面もあります。
一方で、砂糖に含まれるのは「ショ糖」というブドウ糖と果糖が結びついて結晶化した糖分です。クセのない甘みで温度にも強いため、幅広いジャンルの料理に使われます。
カロリーや糖質を比べてみると以下のようになります。
はちみつの可食部100gあたり:エネルギー329kcal・糖質81.9g
砂糖(上白糖)100gあたり:エネルギー391kcal・糖質99.3g
つまり、糖質の性質上、はちみつの方が砂糖よりも甘みがあるのにカロリーは約17%低く、糖質は約19%低いということになります。
ちなみに、はちみつと砂糖は互いに代用可能ですが、今までご説明した通り、それぞれの甘さや性質が異なるため、注意が必要です。
はちみつ小さじ1に対して砂糖大さじ1を目安にして、味をみながら調節してくださいね。
はちみつの種類
一言に「はちみつ」といっても種類はさまざま!ミツバチが集める花の蜜によって、はちみつの味や香り、色もガラッと変わります。ここでは、代表的なはちみつの種類をご紹介します。
・れんげはちみつ
「はちみつの王様」とも呼ばれる、日本を代表するはちみつです。料理の調味料に使うのはもちろん、パンやヨーグルトにトッピングして濃厚でコク深い味わいをそのまま楽しむのもおすすめです。
・アカシアはちみつ
れんげはちみつに劣らず人気のはちみつで、別名「はちみつの女王」と呼ばれています。さらりとした上品な味わいでどんな食材とも相性よく使うことができます。結晶化しにくいのもうれしいポイントです。
・百花はちみつ(ひゃっかはちみつ)
スーパーなどでもよく見かけるポピュラーなはちみつで、「百」の「花」という名前が意味する通り、さまざまな種類の花の蜜から作られています。単花はちみつよりもリーズナブルな価格とクセのないマイルドな味わいが特徴で、幅広い料理に使うことができます。