冬を代表する果物のひとつとして、古くから日本人に親しまれている「みかん」。ジューシーで甘酸っぱい果肉がおいしく、ついつい手が伸びてしまいますよね。今回は、そんなみかんのカロリーや栄養素、さまざまな味わいがあるみかんの種類についてご紹介します。記事後半のみかんを味わうおいしいレシピも必見ですよ。
みかんのカロリーが気になる!カロリーや栄養素について解説!

- 目次
- みかんのカロリーはどれくらい
- みかんの栄養素
- ビタミンC
- β-クリプトキサンチン
- みかん科の柑橘類をご紹介
- 清見
- しらぬい(デコポン)
- せとか
みかんのカロリーはどれくらい
日本で一般的に「みかん」といえば「温州みかん」のことを指します。みかんは品種名ではなく地域名をブランド名としていることが多く「愛媛みかん」や「有田みかん」といったものは温州みかんのひとつです。
※『有田みかん』は「ありだ農業協同組合」の登録商標又は商標です。
ここで、温州みかん100gあたりの栄養価を確認してみましょう。「じょうのう」とはみかんの果肉を包んでいる白い薄皮のことで、下記はこの薄皮を含む値です。
■温州みかん(じょうのう・普通)
- エネルギー…49kcal
- たんぱく質…0.7g
- 脂質…0.1g
- 炭水化物…12.0g
- 食物繊維…1.0g
- 糖質…11.0g
- ビタミンC…32mg
- β-クリプトキサンチン…1700μg
みかんのカロリーは100gあたり49kcalです。ほかの果物と比較すると、バナナは93kcal、柿は63kcal、りんごは56kcal、キウイフルーツは51kcalですので、みかんは比較的カロリーが低い果物といえますね。
みかんの栄養素
みかんには、私たちの健康維持に役立つ栄養素が含まれています。
ビタミンC
ビタミンCには強い抗酸化作用があり、体内での活性酸素の働きを抑える作用をもちます。また、コラーゲンの生成にも欠かせないビタミンで、丈夫な骨や血管を維持するのに役立ちます。ほうれん草や納豆などの植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」の吸収を促進する働きもありますよ。
β-クリプトキサンチン
β-クリプトキサンチンとは、カロテノイドの一種でみかんに含まれる橙色の色素成分です。柑橘系の果物のなかでも温州みかんにはとくに豊富に含まれています。β-クリプトキサンチンは抗酸化作用をもちます。
みかん科の柑橘類をご紹介
ここで、みかん科の代表的な品種についてご紹介します。柑橘類には多様な品種があり、それぞれ味わいにも特徴があります。ぜひ店頭で見かけたら手に取ってみてくださいね。
清見
温州みかんの一種である「宮川早生」に「トロビタオレンジ」を掛け合わせた品種です。果肉はやわらかくジューシーで、ほのかにオレンジの香りがします。果実は温州みかんより少し大きい200~250gで、皮はオレンジとよく似ています。2月から4月にかけて出回り、旬は3月です。
しらぬい(デコポン)
清見とポンカンを掛け合わせたもので、ヘタの突起が特徴的な品種です。糖度が高く、果汁が多くジューシーで、皮は手でむくことができます。「デコポン」は熊本果実連の登録商標で、糖度などの品質基準を満たしたものだけが「デコポン」という名称を使用することができるんですよ。熊本県や愛媛県がおもな生産地で、2~4月にかけて収穫されます。
※『デコポン』は「熊本県果実農業協同組合連合会」の登録商標又は商標です。
せとか
2001年に品種登録された新しい品種で、とくに香りや味のよい柑橘を掛け合わせて作られました。甘みが強く、濃厚でジューシーな果肉が楽しめます。木にトゲがあり、皮が薄いため傷がつきやすく、栽培には手間がかかる品種です。生産量が少なく希少性が高いので、贈答用としても人気があります。おもな生産地は愛媛県などで、2~3月が旬です。
いよかん
いよかんの正確な起源は不明ですが、みかん類とオレンジ類が自然交配したものと考えられています。「伊予」という名前は伊予国(愛媛県の旧名)が由来です。甘みと酸味のバランスがよく、爽やかでジューシーな味わいが特徴。皮は厚みがありますがやわらかく、手でむくことができます。11月ごろから出回りますが、旬は1月~3月です。
みかんを使ったおいしいレシピ
みかんを使ったおいしいレシピをご紹介します。
皮なし 冷凍みかん
昔懐かしい味わいの、冷凍みかんをご家庭で作ってみませんか。皮をむいたみかんをラップに包み、冷凍庫で凍らせるだけなのでとっても簡単!シャリッとした食感がやみつきになるおいしさです。食べるときは、常温で10分ほどおくと程よいやわらかさになりますよ。
冷凍みかんで簡単ジェラート
冷凍みかんのアレンジレシピ!簡単に作れるジェラートをご紹介します。冷凍みかんに、ヨーグルトの爽やかな酸味とはちみつのやさしい甘さがよく合い、とてもおいしいですよ。材料を混ぜるだけですぐに作れるので、デザートにぜひお試しくださいね。
※こちらのレシピは、はちみつを使用しております。 1歳未満(乳児)のお子様はお召し上がりにならないようご注意ください。 はちみつは、砂糖でも代用できます。それぞれ種類によって甘さが異なりますのでお好みで調整してください。
ほっこり温まる焼きみかん
寒い季節にぴったりな、焼きみかんのご紹介です。皮が黒くなるまでオーブントースターで焼くと、酸味が増して香ばしさも加わり、とろりとした食感の新感覚の味わいに。みかんをいつもと違った食べ方で楽しみたいときに、ぜひ作ってみてくださいね。
※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W250℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。
みかんのスムージー
さっぱりとおいしい、みかんのスムージーはいかがでしょうか。練乳とはちみつのやさしい甘さが、甘酸っぱいみかんのおいしさを引き立てます。みかんは薄皮ごとミキサーにかけるので、手間なくぱぱっと作ることができますよ。
※こちらのレシピは、はちみつを使用しております。 1歳未満(乳児)のお子様はお召し上がりにならないようご注意ください。 はちみつは、砂糖でも代用できます。それぞれ種類によって甘さが異なりますのでお好みで調整してください。
簡単フレッシュみかんジュースの作り方
フレッシュなみかんを丸ごと使った、ちょっと贅沢なみかんジュースをご紹介します。みかんのつぶつぶの果肉も味わえるので、濃厚で満足感のある一品に。少ない材料で手軽に作れるので、ぜひお試しくださいね。
※こちらのレシピは、はちみつを使用しております。 1歳未満(乳児)のお子様はお召し上がりにならないようご注意ください。 はちみつは、砂糖でも代用できます。それぞれ種類によって甘さが異なりますのでお好みで調整してください。
シンプル簡単 みかんジャム
材料はふたつだけ!シンプルなみかんジャムを手作りしてみませんか。フードプロセッサーで撹拌したみかんをとろみがつくまでコトコト煮込むと、なめらかな舌触りのおいしいジャムに仕上がりますよ。色味もきれいなので、ぜひお試しくださいね。
みかんのフラワーサンド
お花が咲いたようでとってもかわいい、みかんのフラワーサンドです。動画のとおりにフルーツとクリームを重ねてカットすれば、断面がお花の柄になりますよ。彩り鮮やかで華やかな一品なので、おもてなしにもおすすめです。
簡単 かわいい みかん飴
縁日気分が味わえる、みかん飴を作ってみませんか。串に刺したみかんに溶かしたグラニュー糖をかけて、冷蔵庫で冷やし固めれば完成です。パリッとした飴とジューシーなみかんの食感が楽しく、手が止まらないおいしさですよ。
みかんで簡単 オランジェット
フランスのお菓子であるオランジェットを、みかんで手軽に作れるレシピです。程よい酸味のあるみかんとビターチョコレートが相性抜群で、オレンジとはひと味違ったおいしさが楽しめますよ。ぜひお試しくださいね。
旬の味!甘酸っぱいみかんを味わおう
今回は、みかんのカロリーや栄養素、さまざまな種類の柑橘についてご紹介しました。そのまま食べるのはもちろん、ドリンクやスイーツにするのもまた違ったおいしさが楽しめますよ。ぜひご紹介したレシピを参考にしていただき、旬の甘酸っぱいフレッシュなみかんを味わってみてくださいね。