最終更新日 2022.9.12

赤ちゃんに“蜂蜜”を食べさせると危険なのはなぜ?乳幼児への食事提供について専門家に聞いた!

乳幼児の食事にはさまざまな注意が必要です。代表的なのが「はちみつ」や「卵」ですが、ほかにも大人には健康にいいイメージでも、月齢や与え方によっては危険な食べ物があります。安全を守るためにも正しく理解したいですよね。そこで今回はクラシルの管理栄養士(樺沢風音さん)に乳幼児の食事提供について詳しく聞いてみました!

  • 目次
  • 乳児への食事提供について
  • ①アレルギーについて
  • ②食中毒について
  • ③窒息について
  • ④離乳食のフリージングについて
  • ⑤取り分け離乳食について
  • 離乳食レシピをご紹介!
  • 1.電子レンジで作る しらすとにんじんのパンがゆ

乳児への食事提供について

赤ちゃんの発育や発達には個人差があります。本などに記載されている分量や固さ、大きさ、月齢はあくまでも目安と捉え、調理方法や使用食材、切り方や形状など、お子様の様子を見てその都度判断することが必要です。中でも特に注意が必要な点について、詳しくみていきましょう。

①アレルギーについて

初めて食べる食材は食物アレルギーに注意が必要です。体調のよいときを見計らって、少量から試すのがおすすめです。その際、複数の食材といっしょに食べさせてしまうと、万が一アレルギーが出たときにアレルゲンを特定できないので、まずは一品ずつ与えてみるのがポイント。午前中(※理由:病院の診察時間に関係する)に離乳食用スプーン1杯から始めて、食後の様子を見守りましょう。

消費者庁のアレルギー表示対象に該当する食品は、特に強いアレルギー症状を引き起こしやすいものです。使用する食材をよく確認して、お子様の体調に合わせて食べさせてください。

表示が義務付けられている7品目

小麦、そば、卵、乳、落花生、えび、かに

表示を推奨する21品目

あわび、いか、いくら、さけ、さば、牛肉、鶏肉、豚肉、大豆、やまいも、オレンジ、キウイフルーツ、もも、りんご、バナナ、くるみ、まつたけ、ゼラチン、カシューナッツ、ごま、アーモンド

参照:消費者庁ホームページ「アレルギー表示に関する情報」

②食中毒について

乳幼児は消化器官の発達が未熟なため、非加熱のもの(刺身や生卵、加熱が不十分な肉や魚など)は与えないように注意が必要です。 調理の前は石けんでていねいに手を洗い、調理器具や食器類は清潔なものを使用してください。食材は新鮮なものを使い、必ず加熱してから与えます。

はちみつ

はちみつは乳児ボツリヌス症を引き起こす可能性があります。1歳未満(乳児)には与えないようにしましょう。また、はちみつ以外に黒砂糖(黒糖)やコーンシロップなどにも乳児ボツリヌス症のリスクがあるので、十分注意してください。

2才以下の乳幼児にはしっかりと加熱したものを与え、卵の生食を避けましょう。

※食物アレルギーが疑われる場合や、すでにアレルギーと診断されている場合は、医師の指導に従ってください。

③窒息について

ナッツや豆類、ミニトマトなど、小さくて丸い形状のものを乳幼児に与えると窒息の恐れがあるので十分な注意が必要です。また、もち、寒天、のりなど、噛みきりづらい食材も避けましょう。

④離乳食のフリージングについて

離乳食は少量だと作りにくいので、まとめて作って冷凍保存しておくと便利です。調理の際には衛生面に十分に注意し、以下の点を確認しましょう。

  • 食材は新鮮なものを使用し、調理器具や保存容器は清潔なものを使用しましょう。
  • 加熱した後の食材はしっかり冷まし、密閉した状態で保存してください。
  • 冷凍で1週間を目安に、早めに食べきりましょう。使用する食材の状態や保存状態によっては期間が短くなる可能性があるので、風味や色などに少しでも異変を感じたら、ご使用は控えてください。
  • 解凍したものを再冷凍すると菌が繁殖する原因になります。あらかじめ1食分に分けて保存しておくのがおすすめです。
  • 使用するときには必ず再加熱してください。仕上がりの固さや水分量はお子様の様子に合わせて調整しましょう。

⑤取り分け離乳食について

大人の食事から赤ちゃんの分を取り分けると、手間がかからず、時間の短縮にもなります。また、離乳食の時期から家族と同じものを食べることで、食への関心を育てることができるというメリットもあります。

調理の際には以下の点を確認しましょう。

  • 月齢に応じて赤ちゃんが食べられる食材を選び、味つけをする前に赤ちゃんの分だけ取り分けます。
  • レシピなどにある赤ちゃん1人前の分量はあくまでも目安です。取り分けた後の食材の固さや大きさも、お子様の様子に合わせてご家庭で調整してください。

離乳食レシピをご紹介!

ここからは、離乳食のおすすめレシピをご紹介します。中期からはじめられる電子レンジで作れるパンがゆや、ミックスベジタブルで手軽にできる完了期のカップオムレツ、大人用から取り分けられるミートソーススパゲティをピックアップしました。どれも簡単に作れるのでぜひチェックしてみてくださいね。

1.電子レンジで作る しらすとにんじんのパンがゆ

※画像タップでレシピ動画ページに移動します。
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離乳食7~8ヶ月ごろ(中期)から始められる、しらすとにんじんのパンがゆをご紹介します。おかゆは少し手間がかかる印象がありますが、パンがゆなら食パンを使って短時間で完成しますよ。にんじんの甘味、しらすと野菜スープの旨味を感じられる一品です。電子レンジで作れるのでとっても手軽!にんじんの代わりにほかの野菜でもお作りいただけます。

材料(1食分)

  • 食パン (8枚切)・・・1/4枚
  • にんじん・・・10g
  • しらす干し・・・2g
  • 水 (塩抜き用)・・・大さじ1
  • 離乳食用野菜スープ・・・大さじ4

作り方

準備.にんじんは皮を剥いておきます。
1.にんじんはみじん切りにします。
2.食パンは耳を切り落し、3mm角に切ります。
3.しらす干しはみじん切りにします。
4.耐熱ボウルに3と水を入れ、ふんわりとラップをかけ、500Wの電子レンジで30秒程加熱し、水気を切ります。
5.別の耐熱ボウルに1と離乳食用野菜スープを入れ、ふんわりとラップをかけ、500Wの電子レンジで1分程加熱します。一度混ぜ合わせ、再度ふんわりとラップをかけ、500Wの電子レンジで1分程加熱し、そのまま5分程蒸らします。
6.にんじんが柔らかくなったら、2と4を加えふんわりとラップをかけ、500Wの電子レンジで30秒程加熱します。
7.器に盛り付けて完成です。

※7、8ヶ月ごろ(中期)を目安にしています。
※舌でつぶせる絹ごし豆腐くらいの固さを目安に、お子様の様子に合わせて食材の大きさや固さ、量は調整してください。
※初めての食材を与えるときは食物アレルギーに注意し、複数の食材といっしょに与えることはせず、小さじ1程度の量を午前中に与え、食後の様子を見守ってください。アレルギーのリスクがある場合やアレルギーと診断されている場合は、医師の指導に従ってください。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。

2.電子レンジで簡単 ミックスベジタブルのカップオムレツ

※画像タップでレシピ動画ページに移動します。
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離乳食1歳〜1歳半ごろ(完了期)から始められる、ミックスベジタブルのカップオムレツはいかがでしょうか。こちらも電子レンジで手軽に作れる一品です。冷凍のミックスベジタブルを使うので、何種類も野菜を用意しなくていいのがうれしいポイント!包丁もまな板もいらないので、さっと短時間でできますよ。

材料(1食分)

  • 溶き卵 (Mサイズ)・・・1/2個分
  • ミックスベジタブル・・・10g
  • お湯 (ゆで用)・・・適量
  • 離乳食用野菜スープ・・・小さじ1

作り方

準備.ミックスベジタブルはパッケージの表記に従い解凍しておきます。
1.鍋にお湯を沸かし、ミックスベジタブルを3分程ゆでます。柔らかくなったら、火からおろし、湯を切ります。
2.ボウルに溶き卵、1、離乳食用野菜スープを入れ、混ぜ合わせます。
3.耐熱ボウルにラップを敷き、2を入れ、500Wの電子レンジで20秒程加熱します。一度とりだし、混ぜ合わせ、ラップを閉じて500Wの電子レンジで40秒程加熱します。中までしっかり固まったら、粗熱をとります。
4.器に盛りつけ、完成です。

※1歳~1歳半ごろ(完了期)を目安にしています。
※歯茎でかみつぶせる肉だんごくらいの固さを目安に、お子様の様子に合わせて食材の大きさや固さ、量は調整してください。
※ラップをきつくひねりすぎると、加熱時の蒸気の逃げ場がなくなり、破裂しやすいのでふんわりとひねるようにしてください。
※初めての食材を与えるときは食物アレルギーに注意し、複数の食材といっしょに与えることはせず、小さじ1程度の量を午前中に与え、食後の様子を見守ってください。アレルギーのリスクがある場合やアレルギーと診断されている場合は、医師の指導に従ってください。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。

3.取り分け離乳食 ミートソーススパゲティ

※画像タップでレシピ動画ページに移動します。
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1歳~1歳半ごろ(完了期)には大人の食事と一緒に赤ちゃんのごはんも作れる、取り分け離乳食が便利です。赤ちゃん用のソースを取り分けたら大人用には味つけを足し、赤ちゃんのスパゲティは長めにゆでて短く切ります。大人の分と赤ちゃんの分、一度に食事作りができていいですよね。家族みんなでおいしく召し上がってくださいね。

材料(1人前(+赤ちゃん1人前))

  • スパゲティ・・・100g
  • お湯 (ゆでる用)・・・適量
  • 豚ひき肉・・・100g
  • 玉ねぎ・・・50g
  • カットトマト缶・・・200g
  • 水・・・100ml
  • (A)コンソメ顆粒・・・小さじ1
  • (A)塩こしょう・・・少々
  • サラダ油・・・小さじ1
  • 塩 (赤ちゃん用)・・・少々

作り方

1.玉ねぎはみじん切りにします。
2.中火に熱したフライパンにサラダ油をひき、豚ひき肉、1を加え炒めます。
3.玉ねぎが透き通ってきたらカットトマト缶と水を入れて中火で5分程煮ます。玉ねぎがやわらかくなったら赤ちゃん用に大さじ2程を取り分けます。
4.(A)を入れて中火でひと煮立ちさせ、味がなじんだら火から下ろします。
5.鍋にたっぷりのお湯を沸かし、スパゲティを入れてパッケージの表記通りにゆでます。
6.大人分を取り分け、残りはやわらかくなるまでさらに5分程煮てからお湯を切ります。
7.赤ちゃん用を作ります。5分長く煮た6を3cm幅に切ります。3に塩を加えて味を調えます。
8.お皿に5を盛り付け、4をかけます。赤ちゃん用のお皿に7を盛り付けて完成です。

※1歳~1歳半ごろ(完了期)を目安にしています。
※歯茎でかみつぶせる肉だんごくらいの固さを目安に、お子様の様子に合わせて食材の大きさや固さ、量は調整してください。
※赤ちゃん1人前の分量はあくまでも目安になります。取り分けた後の固さや大きさもお子様の様子に合わせてご家庭で調整してください。
※初めての食材を与えるときは食物アレルギーに注意し、複数の食材といっしょに与えることはせず、小さじ1程度の量を午前中に与え、食後の様子を見守ってください。アレルギーのリスクがある場合やアレルギーと診断されている場合は、医師の指導に従ってください。

発達に合わせて楽しいごはん!

今回は、乳幼児の食事について詳しく解説しました。子どもにとって「食べる」ことは健やかな成長に欠かせない営みです。いろいろな注意点をご紹介しましたが、基本的には発達や体質、体調に合わせて安全な食事をすることが大切です。大変なこともありますが、ぜひ楽しんで食事作りをしてみてくださいね。

監修:クラシル 管理栄養士 樺沢風音

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