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プリンが固まらない原因を解説!対処法を試してみよう

プリンが固まらない原因を解説!対処法を試してみよう

混ぜて固めるだけで簡単に作れるはずの「プリン」が、なぜかうまく固まらず失敗した経験はありませんか?今回は、プリン作りで失敗しやすいポイントや対処法を解説します。基本の作り方やアレンジレシピもご紹介するので、チェックしてみてくださいね。

  • 目次
  • 作る前にチェック!プリンがうまく固まらない原因と対策
  • 卵を使ったプリンが固まらない原因と対策
  • ゼラチンを使ったプリンが固まらない原因と対策
  • 卵のプリンに「す」が入ってしまう原因と対策
  • 動画で復習!基本のプリンの作り方
  • もう失敗しない!プリンのアレンジレシピをご紹介
  • ポイントを押さえておいしいプリンを作ろう!

作る前にチェック!プリンがうまく固まらない原因と対策

プリンには、大きく分けて2つのタイプがあります。

・卵の力で固めるプリン
加熱によって卵のたんぱく質が固まり、ぷるんとした食感に。カスタードプリンなどはこちらのタイプです。

・ゼラチンで固めるプリン
ゼラチンを溶かして冷やし固めるタイプ。なめらかな口当たりが特徴で、ミルクプリンなどが該当します。

見た目は似ていますが、固める仕組みがまったく違うため、失敗の原因も異なります

「プリンが固まらない」と悩んだときに多いのが、「卵プリンでの失敗」です。次に、その原因と対策をチェックしてみましょう。

卵を使ったプリンが固まらない原因と対策

卵プリンが固まらない場合は、以下のような原因が考えられます。対策とあわせてチェックしてみましょう。

起こりやすい原因 対策
加熱温度が低い

レシピ通りの時間でも固まらないときは、加熱温度が足りない可能性があります。
→ 湯煎のお湯の温度が低くないか確認しましょう。

加熱時間が短い

火の通りが足りず液状のままに。
→ 数分ずつ追加加熱して様子を見てください。

卵の量が少ない

固めるためのたんぱく質が足りないと、うまく固まりません。
→ レシピの分量を再確認してみてください。

高温で一気に加熱すると、表面に「す(ス)」が入ってざらついた食感になりやすくなります。 ゆっくり火を通すことが、おいしいプリンに仕上げるポイントです。

また、使用する容器の厚みや素材(ガラス・陶器・アルミなど)によっても、火の通り方に違いが出ます。 焼きムラが気になる場合は、同じ素材・大きさの容器でそろえると安定しやすくなりますよ。

💡ワンポイント豆知識
卵には「加熱によって固まる性質(凝固性)」があります。60℃前後からたんぱく質が変化し始め、80℃前後でしっかり固まります。この性質を利用して、プリンは「蒸す・湯煎する」などのやさしい火入れで固めるのが基本です。

ゼラチンを使ったプリンが固まらない原因と対策

ゼラチンを使ったプリンは、火を使わず冷やして固めるため手軽ですが、うまく固まらない原因がいくつかあります。

以下によくある失敗の原因と、その対処法をまとめました。

起こりやすい原因 対策
冷やす時間が短い

ゼラチンは冷えてはじめて固まるため、冷蔵庫で2時間以上は冷やすのが目安です。時間が足りないと固まりません。

ゼラチンの量が少ない

ゼラチンが足りないと固まる力が弱くなります。
→ 使用するゼラチンのパッケージに記載の分量を守りましょう。

ゼラチンをしっかりふやかしていない

粉ゼラチンは水でふやかし、完全に溶かすことが大切。
→ ダマにならないよう、ふやかす時間を確保しましょう。

ゼラチンを加えたあとに沸騰させた

ゼラチンは加熱しすぎると固まる力が弱くなります。
→ プリン液に加えたあとは沸騰させないように注意!

たんぱく質分解酵素を含む生フルーツを使用

パイナップル・キウイ・パパイヤなどの生果物に含まれる酵素が、ゼラチンのたんぱく質を分解してしまいます。
→ 使う場合は一度加熱してから加えましょう。

ゼラチンの使用方法は、粉末タイプ・板ゼラチンなど種類によっても異なります。さらにメーカーごとにふやかし時間や加えるタイミングが違うこともあるため、必ずパッケージの表示を確認することが大切です。

卵のプリンに「す」が入ってしまう原因と対策

卵を使ったプリンを作ったとき、表面や断面にポツポツと穴があく「す」が入ってしまった経験はありませんか?これは、加熱の仕方や生地の状態によって、卵が急激に凝固しすぎてしまうことが原因で起こります。

なめらかな仕上がりにするために、よくある原因とその対策を確認しておきましょう。

起こりやすい原因 対策
加熱温度が高すぎる

湯煎のお湯が沸騰していたり、蒸し器やオーブンの温度が高すぎると、急激に火が入り「す」が入りやすくなります。
→ 湯煎のお湯は80〜90℃を目安に。オーブンの場合は150〜160℃くらいの低温でじっくり加熱しましょう。

加熱時間が長すぎる

火が入りすぎて表面や中まで「す」ができやすくなります。
→ レシピ通りの時間で一度様子を見るのがおすすめ。足りなければ数分ずつ追加加熱しましょう。

卵液に泡が立ちすぎている

泡がそのまま加熱されると、表面に穴が開く原因に。
→ 卵液を混ぜるときは泡立てずにゆっくり混ぜるようにし、茶こしなどでこすとよりなめらかになります。

熱い牛乳を一気に卵に加えた

卵が部分的に加熱されてダマになり、すの原因に。
→ 牛乳は人肌〜60℃程度に冷ましてから、少しずつ加えるのがポイントです。

容器の材質やサイズがまちまち

火の通りにムラができて、一部だけすが入ることがあります。
→ プリン型は同じ素材・サイズでそろえると安定します。

失敗を防ぐためには、加熱の温度や時間、卵液の扱い方に気をつけることが大切です。一度コツをつかめば、なめらかなプリンが安定して作れるようになりますよ。

ぜひ、今回のポイントを参考に、おいしい手作りプリンを楽しんでくださいね。

「す」が入る原因と防ぎ方は、動画つきの詳しい解説にまとめているので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね。

「すが入る」とは?原因と「失敗しない」調理のコツを徹底解説!

動画で復習!基本のプリンの作り方

失敗の原因と対策を知っておけば、初めてでもなめらかなプリンに仕上げやすくなります。

ここからは、実際の手順がイメージしやすいように、基本の作り方を動画で確認してみましょう。手順の流れをさらっと復習して、ポイントを押さえておくと安心です。

フライパンで作る美味しい簡単プリン

オーブンや蒸し器がなくても大丈夫!フライパンを使って簡単に作れる、カスタードプリンのご紹介です。材料は卵、牛乳、上白糖だけというお手軽さもうれしいポイント!なめらかな舌触りに仕上げるために、プリン液はこすことが重要です。ココットにはアルミホイルで蓋をすることで、水分がプリン液に入ることを防げますよ。

⭐️クラシルシェフのアレンジポイント⭐️
こちらのレシピではカラメルを上白糖で作っていますが、グラニュー糖を使うとよりほろ苦い仕上がりになります。風味の違いを楽しみたい方は、ぜひお好みで試してみてくださいね。

もう失敗しない!プリンのアレンジレシピをご紹介

プリン作りのポイントを確認したところで、ここからはおすすめのアレンジレシピをご紹介します。今までご紹介したコツを押さえれば簡単に作れるレシピばかりなので、料理初心者の方も気軽に挑戦してみてくださいね。

レンジで作るカスタードプリン

毎日のおやつやおもてなしに、口どけなめらかなカスタードプリンはいかがですか?ポイントは、プリン液に生クリームを少し加えること!こうすることでワンランクアップした、コク深い味わいに仕上がります。材料を混ぜ合わせて、電子レンジで加熱するだけで簡単に作ることができるので、ぜひ試してみてくださいね。

ゼラチンで簡単 かぼちゃプリン

やさしい甘みが魅力のかぼちゃを使ったプリンも人気がありますよね!ほろ苦いカラメルソースとの相性も抜群で、濃厚な味わいをお楽しみいただけます。このレシピは蒸し器やオーブンは使わず、ゼラチンで冷やし固めるだけで簡単に作れるので、覚えておくと便利ですよ!

おとうふカスタードプリン

いつもとひと味違うプリンが食べたいときは、このレシピがおすすめ!フードプロセッサーで撹拌し、なめらかにした豆腐をたっぷり加えて、素朴でやさしい味わいのプリンに仕上げました。覚えておけば、豆腐を消費したいときにも役立ちますよ!ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

ほろにが コーヒーミルクプリン

シンプルなプリンにインスタントコーヒーを加えて、カフェオレ風に仕上げた一品です。一口食べればほろ苦いコーヒーと牛乳のまろやかな風味が口いっぱいに広がり、やみつきになること間違いなし!コーヒーの苦みが苦手な方は、インスタントコーヒーの量を調整してみてくださいね。

ポイントを押さえておいしいプリンを作ろう!

ぷるんとやわらかく、なめらかな口どけが魅力の「プリン」。一見簡単そうに見えますが、いざ作ってみるとうまく固まらなかったり、「す」ができるなど意外と失敗しやすいスイーツでもあります。

今回ご紹介した失敗しやすいポイントや対処法などをしっかりおさえて、おいしいプリンを作ってみてくださいね。

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