2022.7.8

クープとは?意味や上手に入れる方法を解説!

フランスパンなどハード系のパンの表面に入っている切込みのことを「クープ」と言います。クープは見た目の美しさだけでなく、パンをおいしく作るためにも欠かせません。この記事ではクープの意味や役割、上手な入れ方のコツについて解説します。記事後半でご紹介するシンプルライ麦パンやカンパーニュのレシピも必見ですよ。

クープとは?

クープとはフランス語で「切り取られた」という意味。パンを焼く前に生地表面に入れる切り込みのことです。焼成して表面が固まってくると、生地の膨張とともにクープが押し広げられ美しい切れ目ができます。この切れ目はエッジと呼ばれ、パリッとした食感になるのが特徴です。

バゲットやカンパーニュ、クッペなど、膨らみにくく火が通りにくいハード系のパンはたいていクープが入っています。ちなみに、パンが焼きあがったあとに切り込みを入れる日本のコッペパンも、クープが名前の由来になっているという説があるんですよ。

なぜクープを入れるの?

クープは生地の仕上がりやおいしさ、見た目などに大きく影響します。ここではクープを入れる理由として挙げられる3つについて、ひとつずつ見ていきましょう。

■生地がふくらみやすくなる

ハード系のパンはクープを入れることで膨らみやすくなります。油脂や卵を使ったパンが膨らみやすいのに対し、シンプルな材料を使うハード系のパンは、膨らむのに時間がかかりがちです。ゆっくり膨らむパンの場合、加熱するとパンが膨らむ前に表面が焼き固まってしまい、ボリュームのないパンになってしまいます。

クープを入れておくと、生地が温まって水分が蒸発する際に切り込み部分が伸び、パン生地全体が均一に膨らむことができるのです。

■パンが破れない

クープを入れることで、パン内部の空気の逃げ道を作れます。クープを入れないと、パンが膨らみきれず詰まった食感になってしまったり、内側に圧力がかかってパンの表面が破れてしまったりするケースも。クープを入れることで火の通りがよくなり、気泡ができてハード系のパン特有の軽い食感に仕上がります。

■見た目が美しくなる

クープを入れることで、パンの見た目が美しく仕上がります。前述のとおり、クープを入れないパンはひび割れたり、破れたりしてしまうことも。でも、クープを入れるひと手間で、クープに沿ってパンがきれいな形に膨らみます。

また、クープを模様のように入れてデザインを楽しむ「飾りクープ」というものもあります。生地表面に薄い切れ目を入れて焼くことで、焼きあがりの色の違いを生み出す方法です。葉っぱの模様や放射線、渦巻きなどさまざまな模様を作ることができます。

クープを上手に入れるには?

クープは専用のクープナイフを使って入れます。クープナイフがない場合は果物ナイフなど、小さめの包丁や調理用ハサミなどを使っても大丈夫です。

切り込みを入れる際は、ナイフを生地表面に対して45℃くらいになるように置きます。薄く削ぐようなイメージで切り込みを入れるのがポイントです。垂直に入れてしまうと切れ目の中央が盛り上がってしまうので、気をつけましょう。この時、手首や指先ではなく、腕ごと引いて動かすのが均等に切り込みを入れるコツです。

クープを入れるタイミングは焼成直前が最適です。二次発酵が終了してから5分ほど置き、やや生地表面が乾燥した状態だと切込みが入れやすいでしょう。クープを入れた後は発酵が進んで生地がだれてしまうのを防ぐため、早めにオーブンで焼成してくださいね。

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