最終更新日 2024.1.18

「アパレイユ」とは?名前の由来や活用レシピをご紹介

「アパレイユ」とは?名前の由来や活用レシピをご紹介

タルトやキッシュなど、フランス料理のレシピでよく目にする「アパレイユ」。卵や牛乳、小麦粉を使った生地のことを指すことが多いですが、そもそもアパレイユとはどのような意味なのでしょうか?今回は、アパレイユの意味や由来をはじめ、基本の作り方やおすすめの活用レシピなどをご紹介します。

  • 目次
  • アパレイユとは?
  • どんな料理に使われるの?
  • カスタードクリームとの違いは?
  • アパレイユの作り方は?
  • プリンのアパレイユ
  • ベイクドチーズケーキのアパレイユ
  • アパレイユを作るときのポイントは?
  • 材料を均一に混ぜ合わせる

アパレイユとは?

「アパレイユ(appareil)」とは、フランス料理で使われる「液体状の生地」のことです。本来はフランス語で「混ぜ合わせた」という意味で、卵、牛乳、小麦粉など複数の材料を混ぜ合わせて作られることから、その名が付けられたと言われています。

分かりやすい例が、プリンです。プリンは卵、牛乳、砂糖を混ぜ合わせた生地を型に流して蒸し焼きにしますが、この液体状の生地のことをアパレイユと呼ぶのです。同じ生地でも、パン生地やクッキー生地のような「固形の生地」は「パート(pate)」と呼ばれます。

どんな料理に使われるの?

フランス料理では、アパレイユを使うレシピがたくさんあります。代表的なものを挙げると、お菓子ではプリン、フレンチトースト、タルト、チーズケーキ、カスタードクリーム、ババロア、クレープ、ジェノワーズ、スフレなど。料理では、キッシュやフランなどです。つまり、アパレイユにはプリンのように液体状の生地と、ジェノワーズのようにもったりとしたクリーム状の生地があるのです。

カスタードクリームとの違いは?

アパレイユとよく似たものに、カスタードクリームがあります。カスタードクリームも、アパレイユと同じように卵や牛乳、砂糖、小麦粉を混ぜ合わせて作られますが、これらふたつの大きな違いはアパレイユは加熱前のもの、カスタードクリームは加熱後のものを指すということです。

アパレイユの作り方は?

アパレイユの主な材料は卵、牛乳、生クリーム、砂糖、塩、小麦粉などですが、料理やお菓子の種類によって材料や作り方が異なります。ここからは、その代表格であるプリンとベイクドチーズケーキのアパレイユの作り方をご紹介します。

プリンのアパレイユ

1.鍋に牛乳を入れ、弱火で沸騰直前まで加熱する
2.別のボウルに卵を溶きほぐし、砂糖とバニラエッセンスを加えて全体が均一になるまで混ぜ合わせる
3.(2)に(1)を加えながら手早く混ぜ合わせる
4.(3)を茶漉しで漉して完成

プリンのアパレイユは、カラメルを敷いた型に流してオーブンで湯煎焼きにします。

ベイクドチーズケーキのアパレイユ

1.クリームチーズを常温に戻してやわらかく練る
2.砂糖を加えて混ぜ合わせ、溶きほぐした卵を少しずつ加えながら手早く混ぜ合わせる
3.生クリームを少しずつ加えて混ぜ合わせる
4.薄力粉を振るいながら加えて混ぜ合わせる
5.レモン果汁を加えてザルで漉して完成

べイクドチーズケーキのアパレイユは、ケーキ型やタルトに流してオーブンで焼き上げます。

アパレイユを作るときのポイントは?

アパレイユを作るときにおさえておきたいポイントをご紹介します。丁寧に材料を混ぜ合わせて、ダマのないきれいなアパレイユを作りましょう!

材料を均一に混ぜ合わせる

アパレイユを作る際は、材料を均一に混ぜ合わせることが大切です。特に卵を割りほぐすときは、卵白と卵黄をしっかりと混ぜ合わせて卵白の粒が残らないようにすることがポイント。卵白が混ざり切っていないと、加熱後にダマが残って口当たりが悪くなるうえ、色がまだらになってしまいます。よりなめらかに仕上げたいときは、茶漉しや目の細かいザルで漉してダマを取り除くといいでしょう。

水分の少ない材料から加える

また、ベイクドチーズケーキのアパレイユを作るときは、クリームチーズ、砂糖、卵、生クリームといったように、水分の少ないものから順に加えていくと均一に混ざりやすくなります。

アパレイユを使ったレシピをご紹介!

さてここからは、アパレイユを使ったレシピをご紹介します。プリンやフレンチトースト、キッシュなど、どれも手軽に作れておいしいレシピばかりですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

材料3つ 簡単プリン

3つの材料で簡単に作れる、やさしい味わいのプリンです。アパレイユは卵、牛乳、砂糖のみとシンプルですが、茶漉しで漉すひと手間でなめらかな舌触りに仕上げることができます。お好みでキャラメルソースやフルーツをトッピングしてお召し上がりくださいね。

濃厚 大学芋風さつまいもプリン

さつまいもプリンに甘じょっぱいタレをかけて、まるで大学芋のような味わいに仕上げました。アパレイユはゼラチンを使っているので、蒸し焼きにする手間がなく手軽にお作りいただけます。ぷるんっとした食感と濃厚な味わいは、一度食べたらやみつきになること間違いありませんよ!

焼きプリンタルト

ティータイムのおやつに、一口サイズの焼きプリンタルトはいかがでしょうか。一見手が込んでいるように見えますが、市販のミニタルト台にアパレイユを流してオーブンで焼くだけで完成する簡単レシピです!アパレイユは卵黄と生クリームを使っているので、濃厚でコクのある甘味をお楽しみいただけますよ。

イングリッシュマフィンで作る フレンチトースト

卵、牛乳、砂糖のみのシンプルなアパレイユに、イングリッシュマフィンを浸してもちもちとした食感に仕上げました。グラニュー糖をまぶして焼くことで、カリッと香ばしい風味をお楽しみいただけますよ。おしゃれな朝食にぴったりですので、ぜひお試しくださいね。

麩菓子でしっとり フレンチトースト

フレンチトーストは、麩菓子で作ることもできます!麩菓子は黒糖がついているので、アパレイユには砂糖を入れずに、卵と牛乳のみでも十分なおいしさに仕上げることができます。黒糖の風味が効いたしっとりとした食感は、手軽なおやつにぴったりですよ。

定番 ほうれん草とベーコンのキッシュ

冷凍パイシートで手軽に作れる、ほうれん草とベーコンのキッシュです。アパレイユにピザ用チーズを加えて、とろりとコクのある味わいに仕上げました。作り方を覚えればお好みの具材でアレンジすることができますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

アパレイユを使った料理を作ってみよう!

いかがでしたか?アパレイユの意味や由来をはじめ、基本の作り方やおすすめの活用レシピなどをご紹介しました。アパレイユとは、卵や牛乳を混ぜ合わせて作る液体状の生地のことです。料理やお菓子に幅広く使われており、特にフランス料理を作るうえでは欠かせません。作り方は材料を均一に混ぜ合わせるだけと簡単なので、ぜひこの機会にアパレイユを使った料理にチャレンジしてみてくださいね。

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