最終更新日 2023.12.30

毎年恒例のおせち!そもそもなんで“重箱”に詰めるの?親戚に話したいお正月の豆知識

毎年恒例のおせち!そもそもなんで“重箱”に詰めるの?親戚に話したいお正月の豆知識

お正月にかかせない「おせち料理」。お重にぎっしり詰まった色とりどりの料理が華やかで、おめでたいですよね。エビや数の子、黒豆など、たくさん種類があるおせち料理ですが、ひとつひとつに意味がこめられているのは知っていますか?

今回はお正月を迎える前に知っておきたい、おせち料理についての豆知識をご紹介します。重箱に詰められるようになった理由や料理にこめられた意味など、知ればおせちがもっと好きになること間違いなし!おすすめレシピもご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。

なぜ重箱に詰められるようになった?

3段の重箱に並んだ色とりどりの料理。今ではなじみ深いおせちのイメージですが、どのようなきっかけで重箱に詰められるようになったのでしょうか。

もともとおせち料理の盛り付け方には地方ごとに特色がありました。実は重箱に詰めるのは東海や近畿地方の習慣。限られた地域のものだったんです。全国的には大皿盛りや銘々のお膳に並べるのが多数派でした。なぜ重箱に詰めるスタイルが広まったかというと、昭和の中ごろにデパートや料亭が重箱に詰めたおせちの販売を始め、それが雑誌などで紹介されたことがきっかけだそうですよ。

家族や親戚に自慢できる?!おせちの種類と意味

ひとつひとつの料理に意味がこめられた「おせち料理」。豪華にお祝いするためだけでなく、願いごとや縁起などが結びついています。ここからは代表的なおせち料理とそれぞれの意味をご紹介します。さっそく見ていきましょう。

  • 紅白なます
    紅白の色が祝袋の水引に見えることから、おめでたいことを連想させます。大根やにんじんは土中に根を張ることから、家族の土台を築くことを願うともいわれます。
  • 黒豆
    丈夫で健康に「まめまめしく」暮らせるようにという、健康長寿の願いがこめられています。黒い色は魔除けの色とされています。
  • 田作り
    イワシを刻んだものを田んぼの肥料にしていたことから、この名がつけられました。豊作を祈願する料理です。
  • 数の子
    数多くの卵がついていることから、子孫繁栄や子宝を願う縁起物です。
  • きんとん
    漢字で書くと「金団」であることから、金銀財宝を連想させます。黄色を黄金に、栗を小判に見立てています。
  • 伊達巻
    伊達者から、洒落た・見栄えのいい・派手なという意味を持ちます。巻物に似ていることから、学問成就や文化の繁栄を願うともいわれます。
  • 焼き魚
    出世魚のぶりや、「めでたい」とかけた鯛を焼いたものを入れます。
  • エビ
    丸く曲がった姿から、腰が曲がるまで長生きできるようにという願いがこめられています。赤い色には縁起物や魔除けの意味もあるそうです。
  • 昆布巻き
    「よろこぶ」の語呂と合わせた縁起物です。昆布に「子生」の字が当てられることから、子宝を願う意味もあります。
  • 紅白かまぼこ
    半円状の形が日の出に似ていることから、新年に相応しいとされています。紅白の紅は魔除けや喜び、白は神聖さを表しているともいわれます。

手づくりしたい!王道おせちのレシピをご紹介

ここからは、先ほど紹介したおせち料理の中から、作りやすい3品をご紹介します。柚子を丸ごと使った華やかな紅白なますや、ひとつの鍋で具材を煮込んだ煮しめ、蒸し黒豆で手軽に作れる黒豆など、真似してみたくなるレシピをピックアップしました。

1.柚子入り 紅白なます

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ゆずが香る、紅白なますを作ってみましょう。紅白の色合いが鮮やかで、パッと食卓が華やぎます。大根とにんじんのシャキッとした食感が心地よく、やみつきになるおいしさ!くり抜いたゆずの果肉を絞って果汁も余すことなく使用するので、ゆずの風味が存分に味わえる一品です。おせち料理にはもちろん和食の副菜にもぴったりです。ぜひ作ってみてくださいね。

材料(2人前)

  • ゆず・・・1個
  • 大根・・・150g
  • にんじん・・・50g
  • 塩 (塩もみ用)・・・ふたつまみ
  • (A)酢・・・大さじ1.5
  • (A)砂糖・・・大さじ1

作り方

1.大根、にんじんは皮をむき、千切りにします。
2.ボウルに1、塩を入れて手で揉み、10分程置きます。
3.ゆずはヘタを横にして半分に切り、置いたときに安定するように、底を薄く切り落とします。切り落とした底の皮は薄く削いで千切りにします。ゆずは中身をくり抜き、種を取り除いて果汁を絞ります。
4.別のボウルに(A)、3の果汁を入れて混ぜ合わせます。
5.2の水気を絞り、4に入れて混ぜ合わせ、10分程置いて味をなじませます。
6.3のゆずに盛り付け、3のゆずの皮をのせてできあがりです。

2.ひとつの鍋で お手軽煮しめ

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煮しめは具材を別々に下ごしらえするのが一般的ですが、ひとつの鍋で一緒に煮込むことで手軽に作れますよ!風味の良い昆布とかつおの合わせだしが具材によく染みて、味わい深い一品になります。レンコンやにんじんを飾り切りにすれば、お正月にぴったり!華やかに仕上がりますよ。お正月らしい煮しめをぜひおいしく味わってくださいね。

材料(4人前)

  • 里芋・・・4個
  • お湯 (里芋用)・・・適量
  • レンコン・・・100g
  • 水 (レンコン用)・・・500ml
  • 酢 (レンコン用)・・・大さじ1
  • こんにゃく・・・100g
  • タケノコの水煮・・・50g
  • ごぼう・・・1/2本
  • 水 (ごぼう用)・・・適量
  • 金時人参・・・1/2本
  • 絹さや・・・8枚
  • しいたけ・・・4個
  • 銀杏の水煮・・・4粒

-----煮汁-----

  • 水・・・600ml
  • かつお節・・・15g
  • 昆布・・・5g
  • (A)薄口しょうゆ・・・大さじ3
  • (A)砂糖・・・大さじ2
  • (A)みりん・・・大さじ2
  • (A)塩・・・小さじ1/2

作り方

準備.レンコンは皮を剥いておきます。 タケノコの水煮と銀杏の水煮は水気を切っておきます。 ごぼうは皮をこそげ落としておきます。 絹さやは筋を取り、お湯500mlを沸かした鍋に塩小さじ1/2を入れて30秒程さっとゆで、湯切りしておきます。 しいたけは軸を切り落としておきます。
1.鍋に煮汁の水と昆布を入れて30分程浸けます。中火で加熱し、沸騰直前で昆布を取り出します。沸騰したら火を止め、かつお節をいれて2分程置き、かつお節が沈んだらキッチンペーパーを敷いたザルで濾します。
2.里芋は端を切り落とし、6角形になるように皮を剥き、半分に切ります。沸かしたお湯に入れて中火で加熱し、お湯が白く濁ってきたら火から下ろし、流水でぬめりを取ります。
3.レンコンは1cm幅の輪切りにし、花形に飾り切りにします。ボウルに入れ、レンコン用の水と酢を入れて10分程おきます。
4.こんにゃくは5mm幅に切り、端1cmを残して切り込みを入れ、ねじります。
5.たけのこの水煮は一口大に切ります。しいたけは6角形に切り落とします。金時人参は1cm幅に切り花型でくり抜き、ねじり梅に飾り切りをします。
6.ごぼうは長さ5cmに切り、縦半分に切ります。ボウルに入れ、ごぼう用の水を入れて5分程さらします。
7.別の鍋に水気を切った3、4、5、水気を切った6、2、1を入れ、中火で5分程加熱します。
8.(A)を加えて弱火にし、落し蓋をして40分程じっくりと煮込みます。
9.具材が柔らかくなり、汁気がなくなったら火から下ろします。8、絹さや、松葉に刺した銀杏の水煮を、共に器に盛り付けて完成です。

3.蒸し黒豆で簡単 黒豆煮

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市販の蒸し黒豆を使えば、難しい黒豆煮もとっても簡単!短い時間で手軽に作れます。ホクホクの食感がたまらないおいしさ。やさしい甘味でお箸がとまらなくなること間違いなしです。蒸し黒豆の他に水煮黒豆を使ってもおいしくお作りいただけますよ。煮ている間に薄皮がはがれやすいので、弱火でゆっくり、落し蓋をしてやさしく煮てくださいね。

材料(2人前)

  • 黒豆 (蒸し)・・・100g
  • 砂糖・・・50g
  • 水・・・250ml
  • (A)しょうゆ・・・小さじ1
  • (A)塩・・・ひとつまみ

作り方

1.鍋に黒豆、砂糖、水、(A)を入れて中火で熱し、ひと煮立ちさせ、アクを取り除きます。
2.クッキングシートで落し蓋をして、弱火で5分程煮こみます。
3.火から下ろし、そのまま粗熱を取り、味をなじませます。器に盛り付けて出来上がりです。

1年に1度のおせちを存分に味わおう!

いかがでしたか。今回は、おせちについての豆知識と、おすすめレシピをご紹介しました。一品一品にこめられた意味を知ると、おせちのおいしさもいっそう増しそうですよね。お正月の団欒で話題にしてみてはいかがでしょうか。ご紹介したレシピはどれも簡単なものばかりです。いつもおせちは買うという方も、1、2品手作りしてみるのも楽しいですよ。ぜひ参考にしてくださいね。

※こちらの記事は2021.12.28に初公開した内容を再投稿したものです。

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