朝ごはんやおやつに重宝する「バナナ」を常備しているおうちも多いのではないでしょうか。しかし、気温が高くなる夏は、いつもより傷みやすいですよね。この記事では、夏にバナナを常温や冷蔵、冷凍で保存するときのポイントを詳しく解説します。バナナを使ったおすすめレシピもご紹介するので、ぜひご覧くださいね。
バナナの夏の保存方法|常温・冷蔵・冷凍のポイントと長持ちのコツ
- 目次
- 夏にバナナを保存するポイント
- 涼しい場所に保管する
- 置き方に注意する
- 1本ずつ分けて保存する
- 冷蔵・冷凍するのは食べごろになってから
- 【冷蔵】1本ずつ、野菜室で保存する方法
- 【冷凍】形状別に使いやすく保存する方法
- バナナのおいしい食べ方
- バナナを使ったレシピをご紹介
- 暑い季節もバナナを上手に保存しよう!
夏にバナナを保存するポイント
甘くて食べごたえがあり、手で皮を剥くだけで手軽に食べられる「バナナ」。夏は室温も高くなるので、気付いたら傷んでいたという経験がある方も多いかもしれません。そこで、夏にバナナを保存するポイントを、以下で確認してみましょう。
涼しい場所に保管する
バナナは亜熱帯地域で育つ果物なので、低温での保存にはあまり適さず、15~20℃程度での保存が最適です。そのため、一般的には冷蔵庫より常温での保存に向いていますが、気温が高すぎると追熟が進みすぎてしまいます。直射日光の当たらない、風通しのよい涼しい場所に保管するようにしましょう。
置き方に注意する
バナナは一本一本がカーブした形をしていますが、そのままテーブルやカゴに谷型に置くと、接地面に重みで負荷がかかり、傷みやすくなります。そのため、バナナが山型になるよう、伏せて置くのがおすすめです。バナナスタンドを活用すれば房の付け根を吊るして保存できるので、バナナ本体に負荷がかからなくなりますよ。
1本ずつ分けて保存する
バナナは保存中に自然にエチレンガスという植物ホルモンを発生させます。エチレンガスは、バナナ自身や一緒に保存している果物や野菜を追熟させる働きがあると同時に、傷みの進行も早めてしまいます。隣り合うバナナから発生するエチレンガスの影響を減らすためにも、バナナは房から一本ずつ切り離し、ラップに包む、もしくはビニール袋などに入れて保存しましょう。
冷蔵・冷凍するのは食べごろになってから
買ったばかりの青みが残っているバナナはまだ甘みが少なく、あっさりとした味わいです。室温で保存することで追熟が進み、果肉が甘くやわらかくなっていきます。この食べごろの目安が、皮に現れる「シュガースポット」と呼ばれる黒い斑点。バナナは13℃以下になると追熟しにくくなるので、冷蔵庫や冷凍庫に入れるのは、このシュガースポットが現れてからがおすすめです。
【冷蔵】1本ずつ、野菜室で保存する方法
バナナにシュガースポットが出て十分に熟成したときや、お好みの熟度で保存したいときは、冷蔵庫で保存するするのがおすすめです。熟成の進行を遅らせることができ、常温で保存するよりも日持ちが少し長くなります。
①1本ずつビニール袋や新聞紙、ラップに包む
特に新聞紙で包むと適度な湿気を保つほか、冷気が直接あたるのを防ぐこともできますよ。
②野菜室に保存する
低温障害を防ぐために、冷気のあたりにくい野菜室での保存がおすすめです。
また、バナナを冷蔵庫で保存すると、皮全体が黒っぽくなりますが、中の果肉が傷んでいなければ問題なく食べることができます。
💡クラシルシェフからのコメント💡
冷蔵庫で保存しても追熟が完全に止まるわけではなくゆるやかに熟成し続けるので、状態を確認しながら傷む前に食べ切るようにしましょう。
【冷凍】形状別に使いやすく保存する方法
バナナは冷凍庫で保存することもできるんですよ。皮ごと冷凍すると、皮を剥く前に解凍する必要があったり、きれいに皮を剥くのが難しくなったりするので、皮を剥いてから冷凍するのがおすすめです。冷凍することで、冷蔵での保管よりももう少し長く日持ちします。以下で、バナナを冷凍保存する方法を3つご紹介します。
一口サイズに切ってから冷凍
皮を剥いたバナナを包丁で一口サイズに切り、保存容器や保存袋の中に重ならないように入れ、冷凍します。凍ったバナナはカチカチに固まるわけではないので、アイスキャンディのようにそのまま食べてもおいしいですよ。溶かしたチョコレートをかけるとすぐに固まるので、簡単にバナナチョコを作ることもできます。
ペースト状にして冷凍
バナナはフォークの背の部分で潰すか、保存袋などに入れて手で潰すことで簡単にペースト状にすることができます。ペースト状にしてから冷凍保存すると、ケーキやスムージー作りなどに簡単に活用できますよ。薄く伸ばしてからラップや保存袋に包んで冷凍すると、使いたい分だけポキッと折って取り出しやすいですよ。
ラップで包んでつぶしてから冷凍
手軽にバナナを潰して冷凍するアイデアもご紹介します。皮を剥いたバナナを大きめに切ったラップの上にのせ、バナナの周囲に1cmほどの余裕を持たせて包みます。そのまま厚さ1cmほどになるよう手の平を使って潰し、冷凍保存してみましょう。ラップから出してそのまま食べたり、アイスやスムージー作りに使ったりと、いろいろな活用方法がありますよ。
バナナのおいしい食べ方
暑い季節におすすめのバナナの楽しみ方をご紹介します。冷たいデザート系はもちろん、朝食やおやつにもぴったりですよ。
ジュース、スムージー
バナナはスムージーにぴったりの食材。やわらかく自然な甘みがあり、冷凍しておけば氷代わりにも使えます。ヨーグルトやミルクと合わせるだけで手軽に濃厚な1杯にないrます。手もみで作れるレシピもあるので、ミキサーがなくても楽しめます。
ヨーグルトのトッピング
冷凍したバナナをのせれば、冷たさがプラスされて夏にぴったりのトッピングになりますよ。ナッツやはちみつ、シリアルを加えてアレンジしても栄養バランスが良く、見た目も華やかになります。
アイス、ジェラート
冷凍バナナをミキサーにかけるだけで、まるでジェラートのような食感に!甘味料を加えず、素材の甘みだけで楽しめるスイーツです。バニラアイスにトッピングするのもおすすめです。濃厚でクリーミーな味わいが、暑い日のおやつにぴったりです。
チョコバナナ
夏祭りでおなじみのチョコバナナは、実はおうちでも簡単に作れます。冷凍したバナナにチョコレートをかけて固めれば、溶けにくく手が汚れにくいスイーツに。トッピングにカラースプレーやナッツを加えると、見た目も楽しくなり、子どもと一緒に作るのもおすすめです。
パンケーキ、クレープ
バナナは、パンケーキやクレープとの相性も抜群!焼きたての生地にスライスバナナとアイスクリームを添えれば、カフェのような贅沢スイーツになります。冷たいアイスと温かい生地の組み合わせが夏でも大人気です。
キャラメリゼ
輪切りにしたバナナを砂糖と一緒にフライパンで焼き上げ、香りも甘みもぐっと深いキャラメリゼに!冷たいアイスや生クリームと合わせると、夏でも贅沢なデザートになりますよ。
バナナを使ったレシピをご紹介
さてここからは、バナナを使ったおすすめレシピをご紹介します。特別な道具がなくても作れるいちごとバナナのヨーグルトジェラートや、バナナの甘みが引き立つキャラメリゼなど、絶品レシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
バナナとはちみつの豆乳スムージー
バナナと豆乳、はちみつをミキサーで混ぜるだけで作れるスムージーのレシピです。バナナやはちみつの甘みともったりとした口当たりで、ホッと心が落ち着くような味わいの一品。冷凍バナナを使うとひんやりと仕上がり、暑い日にもぴったりですよ。
ごろごろいちごとバナナのヨーグルトジェラート
いちごとバナナのヨーグルトジェラートを作ってみましょう。砂糖不使用で、フルーツの甘みを活かしたやさしい味わいに仕上げました。ミキサーなども使わず、バナナもいちごもフォークの背で潰してほかの材料と混ぜ合わせて凍らせるだけなので、とても簡単に作れますよ。
チョコバナナアイス
甘くてひんやり!チョコバナナアイスはいかがでしょうか。冷凍庫で冷やすので、お祭りのチョコバナナとはまた違ったチョコのパリパリとした食感も楽しめます。アラザンのほかに、ナッツやカラースプレーなども使うと華やかに仕上がりますよ。
バナナのココナッツアイスクリーム
ココナッツの風味や食感がアクセント!バナナのココナッツアイスクリームをご紹介します。バナナや生クリームを使ったこっくりとした甘さが魅力の一品。フードプロセッサーで混ぜるだけで簡単に作れるので、おやつやデザートにぜひ作ってみてくださいね。
バナナのキャラメリゼ
バナナの甘みが引き立つ、キャラメリゼを作ってみましょう。バターとグラニュー糖と一緒に、バナナを焼きました。フライパンにグラニュー糖を入れバナナをのせたら、ほどよい焼き目がつくまで動かさずにじっくり焼くのがおいしく作るポイント。温かいバナナと冷たいバニラアイスがよく合い、とてもおいしいですよ。
暑い季節もバナナを上手に保存しよう!
今回は、夏のバナナの常温や冷蔵、冷凍での保存方法やおいしい食べ方について解説し、バナナを使ったおすすめレシピをご紹介しました。常温保存に向いているバナナですが、気温が高くなる夏は、冷蔵保存や冷凍保存を上手に利用しましょう。冷凍バナナだからこその魅力もあるので、ご紹介したレシピも参考に、ぜひおうちでバナナを使った料理を作ってみてくださいね。
