イタリア料理やフランス料理などで使うことの多い「ワインビネガー」。日本の家庭料理では頻繁に使わないため、常備していないご家庭も多いですよね。そこで今回は、身近な調味料や食材を使ったワインビネガーの代用方法をご紹介します。記事後半ではワインビネガーを使ったおいしいレシピも!ぜひ参考にしてくださいね。
【ワインビネガー】は代用できる?特徴や代用方法をご紹介

- 目次
- ワインビネガーってどんなもの?
- 白ワインビネガーと赤ワインビネガーの使い分け
- ワインビネガーの代用方法をチェック!
- 白ワインビネガーを使ったおいしいレシピ2選
- 赤ワインビネガーを使ったおいしいレシピ2選
- ワインビネガーを活用して、料理にさわやかさとコクをプラス!
ワインビネガーってどんなもの?
ワインビネガーとは、ぶどう果汁をアルコール発酵させた後に、さらに酢酸菌で発酵させた果実酢です。「ぶどう酢」や「ワイン酢」とも呼ばれます。もともとは古くなり酸っぱくなったワインを調味料として活用していたものが、後にワインビネガーとして世に広まったそうです。
白ワインビネガーと赤ワインビネガーの使い分け
そんなワインビネガーにはワインと同様、白と赤があります。以下でそれぞれの特徴を見てみましょう。
白ワインビネガー
白ぶどうから作られる白ワインビネガーは、フルーティーな香りが特徴。さわやかでありながら強い酸味を持っているので、さっぱりと仕上げたいドレッシングやマリネに使われることが多いです。
赤ワインビネガー
赤ぶどうから作られる赤ワインビネガーは、白ワインビネガーより果実感が強く、渋みがあるのが特徴です。煮詰めてソースにしたり、煮込み料理に使われます。少量入れるだけでも料理に深みが増すため、肉料理や野菜料理など、さまざまな場面でコクを出したいときや、隠し味として使われています。
ワインビネガーの代用方法をチェック!
料理のアクセントにもなるワインビネガーですが、常備していないご家庭も多いですよね。そんなときは身近な調味料で代用しましょう!以下でワインビネガーの代用調味料をご紹介します。
穀物酢
とうもろこしや小麦から作られる穀物酢。酸味が強いので、少量であればワインビネガーとして代用することができます。また、穀物酢は油との相性もよいため、炒め物などにも最適です。ワインビネガーを使ったソテーなどの代用として使うのがおすすめですよ。
米酢
米のみを原料として作られる、すっきりとした酸味とやわらかい香りが特徴の米酢もワインビネガーの代用としてお使いいただけます。ワインビネガーと同じように使えるので、レシピ通りの分量で調整の必要がありません。常備しているご家庭も多いので、一番手軽に代用できる方法かもしれませんね。
ワイン+酢
その名の通り、ワインとビネガー(酢)を合わせれば、自宅で簡単にワインビネガー風の調味料が作れます。穀物酢や米酢のみで代用するのに比べ、ワインビネガーの特徴である甘味・酸味・苦味をより再現することができますよ。大さじ1杯の酢に対し、少量のワインを加えて代用してください。
白ワイン+レモン
白ワインビネガーがないときは、白ワインとレモンで代用が可能です。レモンを使うことで、酢にはないフルーティーな味わいも感じられます。酢が苦手な方などにぴったりの代用方法です。
穀物酢+ウスターソース
まろやかな酸味とコクのある味わいの赤ワインビネガーは、穀物酢とウスターソースで代用が可能です。ウスターソースは、野菜や果物の旨みが凝縮されているため、赤ワインビネガーの特徴である深みのある味わいを再現してくれます。1:1の割合で混ぜ、代用してください。
ぶどうジュース+酢
ご家庭にワインがない場合は、ぶどうジュースを使って代用することもできます。ぶどうジュースには赤ぶどうが使われていることが多いため、赤ワインビネガーの代用として使うのがおすすめです。ワイン特有の渋みや苦味が苦手な方でも、深みのある味わいが楽しめますよ。
白ワインビネガーを使ったおいしいレシピ2選
ワインビネガーの特徴や代用方法について知ったところで、ここからはワインビネガーを活用したレシピを見てみましょう。まずは白ワインビネガーを使ったレシピから!おもてなしにもぴったりのレシピをピックアップしているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
オレガノが決め手 イタリアンサラダ
白ワインビネガーの酸味が効いたイタリアンサラダです。調味料を混ぜ合わせるだけで作れるドレッシングは、さまざまな野菜と相性抜群!白ワインビネガーの酸味とオレガノの風味でさわやかな味わいをお楽しみいただけますよ。お酒のお供にもぴったりの一品です。
奇跡の組み合わせ 桃モッツァレラ
桃がおつまみになる、意外な組み合わせのレシピです。白ワインビネガーを使った酸味のあるドレッシングが、桃の甘味を引き立てます。桃の缶詰でもお作りいただけますが、フレッシュな桃の方がおいしいので、桃が手に入ったらぜひ作ってみてくださいね。
※チーズは加熱を行わなくても食べられるものを使用しています。ご使用のチーズによっては加熱をしないと食べられないものもございますのでご注意ください。
赤ワインビネガーを使ったおいしいレシピ2選
続いては、赤ワインビネガーを使ったレシピをご紹介します。赤ワインビネガーを加えることで、コクのある奥深い味わいに仕上がりますよ。
ビーツを使って本格ボルシチ
ロシアの定番料理でもあるボルシチが、ご家庭でも味わえるんです!こちらのレシピでは生のビーツを使っていますが、缶詰や水煮で作ってもきれいな色合いに仕上がりますよ。野菜と牛肉を煮込んで食材のうまみが溶けだしたスープは、赤ワインビネガーを加えることでコクが増し、深みのある味わいに。特別な日にぜひ作ってみてくださいね。
彩り野菜のカポナータトルティーヤ
色とりどりの野菜で作るカポナータをトルティーヤで包みました。野菜の旨みたっぷりのカポナータは、赤ワインビネガーを加えることでコクをプラスし、さわやかな味わいに仕上がります。華やかな見た目で、おもてなしにも最適ですよ!
ワインビネガーを活用して、料理にさわやかさとコクをプラス!
今回は、ワインビネガーの特徴や代用方法についてご紹介しました。ドレッシングやマリネ液だけでなく、スープなどの煮込み料理にも幅広く使うことができるワインビネガー。穀物酢や米酢など、家庭にある身近な調味料で手軽に代用が可能です。白ワインビネガー、赤ワインビネガーを使い分けて、ぜひ味の違いを楽しんでみてくださいね。
クラシルでは、今回ご紹介した以外にもワインビネガーを使ったレシピを掲載しています。ぜひご参考にしていただき、日々の献立にお役立てくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。