中華料理や和食のレシピに登場する「お酢」にはさまざまな種類がありますが、今回はキリッとした酸味が特徴の「穀物酢」をご紹介します。原材料や米酢との違いを解説しました。甘酢あんかけや春雨スープなど、穀物酢を使ったレシピもピックアップしたので、ぜひチェックしてみてくださいね。
穀物酢ってどんなお酢?米酢との違いや使い分けについても解説!
- 目次
- 穀物酢とは?何からできている?
- 穀物酢と米酢の違いと使い分け
- 穀物酢を使ったおすすめレシピ
- たっぷり野菜と甘酢あん肉団子
- 鶏と大根のさっぱり煮
- 豆腐と野菜の酸辣春雨スープ
- 調味料の特徴を知って食卓を豊かに
穀物酢とは?何からできている?
「穀物酢」とは小麦やとうもろこし、酒粕などの穀物を材料として作られる醸造酢です。
一般的にお酢といえば穀物酢とを指すことが多く、レシピに「酢」と書いてある場合は穀物酢を使用します。 さっぱりとした味わいとキリッとした酸味が特徴で、炒めものや煮物など加熱調理に適しているお酢です。
穀物酢は、米酢やフルーツ酢など他のお酢に比べて安価なのが嬉しいポイント。煮物など、お酢を大量に入れる料理にも気にせず使えるため、1本常備しておくと重宝しますよ。
穀物酢と米酢の違いと使い分け
穀物酢と同様に和食で使うことの多い「米酢」とは、その名の通りお米から作られる醸造酢のこと。
お米特有の甘みと旨味があり、角のないまろやかな酸味が特徴です。 加熱すると香りが飛んでしまうため、加熱が要らない酢の物や合わせ酢、ドレッシングなどの料理に適しています。
基本的には味の好みによって使い分けることができますが、穀物酢はシンプルな味わいなので、他の調味料と合わせて使う煮物や炒めものなどに適しています。一方、米酢は酢飯や酢の物など、酢の風味を活かした和食に向いています。
穀物酢を使ったおすすめレシピ
穀物酢の特徴を活かしたレシピをチェックしてみましょう。普段作ることの多い煮物やスープは、味つけがマンネリになりがち。そんなときはぜひお酢を活用してみてください。お酢の酸味がアクセントになって、いつものメニューがさっぱりとした味わいに仕上がりますよ。
たっぷり野菜と甘酢あん肉団子
たっぷりの野菜と肉団子を、穀物酢を加えた甘酢あんで絡めました。甘くこってりとした料理も、お酢を加えると酸味がアクセントになり、飽きのこない味わいに仕上がります。ごはんがどんどん進みますよ。
※料理酒(みりん)は、加熱を行いアルコールを飛ばし粗熱をとっておきます。
鶏と大根のさっぱり煮
お酢を加えてさっぱりと仕上げた鶏肉と大根の煮物です。大根に鶏肉の旨みとだし、お酢の風味が染み込んで何度も作りたくなる一品に仕上がりました。また、お酢を加えて煮込むことで、鶏肉がやわらかく仕上がりますよ。
※料理酒(みりん)は、加熱を行いアルコールを飛ばし粗熱をとっておきます。
豆腐と野菜の酸辣春雨スープ
穀物酢の風味と酸味がクセになる、酸辣春雨スープです。酸辣湯にはキリッとした酸味の穀物酢とピリッとした辛味のラー油が欠かせません。具だくさんで食べ応えのある一品です。
※料理酒(みりん)は、加熱を行いアルコールを飛ばし粗熱をとっておきます。
調味料の特徴を知って食卓を豊かに
今回は、日本の家庭では一般的な「穀物酢」の特徴についてご紹介しました。お酢は日本だけでなく、世界中で使われている発酵調味料です。スーパーに行くとさまざまな種類のお酢が並んでいます。それぞれの特徴を知ることで、料理に適した使い分けができ、毎日の食卓がより豊かなものになりますよ。
今回ご紹介した穀物酢やそのほかのお酢を上手に取り入れて、レパートリーを広げてみてくださいね。