インゲンにはいろいろな種類がありますが、その中でも大きいサイズの「モロッコインゲン」はどんな野菜なのでしょうか。この記事では、モロッコインゲンの特徴や旬の時期、ほかの種類のインゲンとの違いについて解説します。モロッコインゲンの下処理やおいしい食べ方についてもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
モロッコインゲンとは?旬や特徴、おいしい食べ方についても解説!

- 目次
- モロッコインゲンとは?
- 旬の時期
- 主な生産地
- モロッコインゲンの特徴やほかのインゲンとの違いは?
- モロッコインゲンの下処理方法とは
- モロッコインゲンのおいしい食べ方
- モロッコいんげんのおすすめレシピをご紹介!
- モロッコインゲンを使った料理を作ってみよう!
モロッコインゲンとは?
「モロッコインゲン」とはマメ科インゲンマメ属の野菜で、サヤが幅広く平たい形をしている平さやインゲンの一種です。平さやインゲンのなかでも特に大きいことから、別名「ジャンボインゲン」とも呼ばれています。
名前にモロッコとついていますが、原産地ではモロッコではなく中央アメリカ。もともと地中海沿岸で作られていたこの平さや種のインゲンが日本に伝わってきたとき、ちょうどモロッコを舞台にした映画が流行っていたことから、育種メーカーが「モロッコインゲン」と名づけて発売したのだとか。
旬の時期
モロッコインゲンの旬の時期は7~9月。農作物を植えた畝(うね)に防寒シートをかけて栽培するトンネル栽培では少し早い5~7月、ハウス栽培では1~2月といった冬にも収穫することができます。
主な生産地
いんげんは品種ごとに収穫量の統計がないため、モロッコインゲンの生産量が多い都道府県がどこかはわかっていないようですが、栽培は日本全国でされています。インゲンだけで見ると特に北海道や長野県、千葉県、鹿児島県などで盛んに栽培が行われているようです。
モロッコインゲンの特徴やほかのインゲンとの違いは?
先ほども触れましたが、モロッコインゲンはサイズが大きいのが特徴で、長さ約15~20cm、幅約1.8cmほどです。インゲンのなかには、さやは食べずに豆だけ食べる種類もありますが、サヤインゲンと同じようにモロッコインゲンはさやごと食べます。
明るい緑色をしたさやは平たい形をしていますが肉厚で、シャキシャキとした食感とやさしい甘みがあります。筋がなく、採り遅れてしまってもかたくなりにくいのも魅力です。
モロッコいんげんと比較するために、ほかのインゲンにはどのような特徴があるのか以下で見てみましょう。
どじょうインゲン
インゲンは大きく分けると丸さや系と平さや系に分けられ、どじょうインゲンは丸さや系のインゲンに分類されます。スーパーなどで、サヤインゲンとして出回っているのは一般的にこのタイプのものが多いようです。丸さや系のインゲンは、みずみずしくやわらかな食感があるのが特徴。どじょうインゲンの中でも「ケンタッキー・ワンダー」や「さつきみどり」などといったさまざまな品種があります。
紫インゲン
紫インゲンも丸さや系のインゲンです。さやは紫色ですが、中は緑色という特徴があります。ゆでると紫色の色素が流出して濃い緑色になりますが、水に塩を加えて沸騰させ、さっとゆでて氷水に取って冷ませば、ある程度色を残すことができるようです。見た目の印象とは異なり、緑色のサヤインゲンとほぼ同じような味わいと食感で、筋もなく食べやすいですよ。色を残してゆでたら、サラダなどのトッピングなどにすると彩りがよくなるのでおすすめです。
黄色インゲン
さやが黄色いインゲンです。紫インゲンとは違い、中まで黄色く、ゆでても色は落ちません。別名バターインゲンと呼ばれることもあり、青臭さが少なくほんのり甘みがあるのが特徴です。
モロッコインゲンの下処理方法とは
モロッコインゲンには筋がほとんどないので、筋取りの必要がない場合が多いです。もし気になる筋があるようなら、先端を手で折って下にひくと、簡単に筋をとることができますよ。
筋取りをせず、シンプルに茹でてからさまざまな料理に使うことができます。茹でることで色が鮮やかになり、食感もよくなるので、茹でてから調理するのが基本となります。とても扱いやすい野菜なので、ぜひ日々の料理に取り入れてみてくださいね。おいしい調理方法についてはこの後ご説明します。
モロッコインゲンのおいしい食べ方
それでは、モロッコインゲンのおいしい食べ方を以下で確認してみましょう。
和え物
ごま和えをはじめとした和え物は、インゲンの定番の食べ方。モロッコインゲンでももちろんおいしくお作りいただけます。平たい形をしていて火が通りやすいので、短時間でサッと塩ゆですることで、食感を残すことができますよ。加熱することでより鮮やかな緑色になります。
炒め物
モロッコインゲンは、炒め物にもぴったり!ほかの野菜やお肉、魚介類の具材を加えて、ボリュームたっぷりの炒め物を作ってみましょう。炒めるときは、下ゆで不要です。
揚げ物
モロッコインゲンの天ぷらもおすすめです!カットせずに、その大きさを活かした迫力満点の天ぷらを作ってみてはいかがでしょうか。サクサクの衣とモロッコインゲンのやさしい甘みがよく合い、とてもおいしいですよ。
汁物
モロッコインゲンは、汁物の具材にも使えます。和食のみそ汁はもちろん、コンソメスープや中華スープ、ポタージュスープなど、さまざまな味つけによく合いますよ。
モロッコいんげんのおすすめレシピをご紹介!
さてここからは、モロッコいんげんを使ったおすすめレシピをご紹介します。パパッと作れるごま和えや、ごはんが進む味わいの中華炒めなど、絶品レシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
モロッコいんげんのガーリックソテー
ニンニクの香りがたまらない、モロッコいんげんのガーリックソテーを作ってみましょう。モロッコいんげんのシャキシャキとした食感とニンニクの風味で、箸がとまらないおいしさ!仕上げに粉チーズをかければ、コクのある味わいに仕上がります。ぜひ作ってみてくださいね。
厚揚げとモロッコいんげんのさっと煮
ホッとする味わいに癒やされる、厚揚げとモロッコいんげんのサッと煮をご紹介します。カットした具材をごま油で炒めて、サッと煮るだけなのでとても簡単!手軽に一品作りたいときにおすすめのレシピです。
モロッコいんげんのごま和え
定番のごま和えをモロッコいんげんを使って作ってみませんか?シャキシャキと歯ごたえのよいモロッコいんげんに、ごまの香ばしい香りと甘じょっぱい味つけが相性抜群!ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
モロッコいんげんと豚肉の中華炒め
ごはんのおかずにぴったり!モロッコいんげんと豚肉の中華炒めはいかがでしょうか。旨味たっぷりの豚肉とコクのあるピリ辛ダレがモロッコいんげんによく合い、クセになるおいしさです。ぜひお試しくださいね。
モロッコインゲンを使った料理を作ってみよう!
今回は、モロッコいんげんの特徴や旬の時期、おいしい食べ方などを解説しました。モロッコいんげんは、筋がなく火の通りも早いので、さっそく料理に使ってみたくなった方も多いのではないでしょうか。今回ご紹介したレシピも参考に、ぜひおうちでモロッコいんげんを使った料理を楽しんでみてくださいね。
