ナッツの女王とも呼ばれている「ピスタチオ」。日本では主にイラン産やアメリカ産のものが多く出回っています。鮮やかな緑色が映え、風味も豊かなのでスイーツにもよく使われている人気の食材です。今回は、そんなピスタチオの特徴や食べ方、ピスタチオを使ったスイーツのレシピをご紹介します。ぜひ最後までご覧くださいね。
ピスタチオってどんなナッツ?活用レシピもご紹介!

- 目次
- ピスタチオとは?
- ピスタチオの品種は100種類以上!
- ピスタチオはどうやって食べるの?
- ピスタチオの保存方法
- ピスタチオを使ったおすすめスイーツレシピ
- 材料2つで簡単ピスタチオクリーム
- ピスタチオティラミス
- ピスタチオとチョコレートのクッキー
ピスタチオとは?
ピスタチオとは、高さ10mほどまで育つウルシ科ピスタキア属の落葉樹のこと。またはその木になる実のことを指します。銀杏のような固い殻に包まれており、その実は鮮やかな緑色をしているのが特徴です。この色から「緑の宝石」と呼ばれることもあり、緑色が濃いものほど良質なピスタチオとされているんですよ。
木の実であることから、カリッとした食感をイメージする方が多いかもしれませんが、意外にもアボカドのようなねっとりとした食感をしています。ほんのりと甘味があり、コクのある味わいが特徴で、ピーナッツや枝豆に似ていると言われることも。緑色の見た目のわりに青臭さなどのクセは少なく、とっても食べやすいナッツなのです。
ちなみにピスタチオは殻つきで販売されていることが多いですよね。その殻に割れ目が入っているものをよく見かけますが、これは完熟すると自然と縦に殻が割れるためで、人工的に割っているわけではないんですよ。
ピスタチオの品種は100種類以上!
ピスタチオには、標準的な丸い形をした「ラウンドタイプ」から大ぶりな「ジャンボタイプ」、細長い「ロングタイプ」など、サイズや形の異なるさまざまな品種があります。主産地であるイランでは、なんと100種類ものピスタチオがあるのだとか!ここではピスタチオの代表的な種類について確認していきましょう。
■ファンドギ(ラウンドタイプ)
イランでもっとも栽培されている品種です。全体の50%を占めるといわれ高い人気を誇ります。丸みを帯びた短い形が特徴です。
■カレグチ(ジャンボタイプ)
4000年以上前から栽培されてきた、古くからある品種です。牡羊の頭の部分に形が似ていることから名づけられたといわれています。ファンドギに比べて大きく、長い形が特徴です。
■アアマッド・アガエイ(ロングタイプ)
比較的新しい品種。外殻の色が白っぽいのが特徴で、細長い形をしています。ほかの品種に比べて収穫量が多いことから、近年、生産者に人気のある品種です。
■アクバリ(ロングタイプ)
イランの南東部で主に栽培されている品種で、細長い形で中身が大きいのが特徴です。殻の口が大きく開いているので、簡単に実を取り出すことができます。
■グリーンカーネル
最高級のピスタチオと呼ばれているのが、グリーンカーネルです。完熟前に収穫し殻と薄皮を取り除いているため、鮮やかな緑色と香りがしっかりと残っています。お菓子やアイスクリーム、チョコレートなどに使われる高級食材です。
ピスタチオはどうやって食べるの?
おつまみやおやつとして販売されているピスタチオの多くは、生ピスタチオや素焼きピスタチオで、殻がついています。殻には酸化を防いで風味を守る役割があるので、食べる直前に剥くのがおいしい食べ方です。
殻は少し硬いですが、割れ目が入っていることがほとんどなので、その割れ目のすき間に指を入れると簡単に剥くことができますよ。すき間が狭くて指が入らないときには、別のピスタチオの殻をすき間に差し込み、てこの原理のイメージで差し込んだ殻をひねると簡単に剥くことができます。
殻を剥くと内側には茶色の薄皮がありますが、この薄皮は食べることができるので剥く必要はありません。
ピスタチオは殻付きのもの以外に、粉状にした「ピスタチオパウダー」や細かくカットされた「ピスタチオダイス」などがあり、製菓用などに加工されて販売されています。クッキーやケーキといった焼き菓子に加えると香りと風味がグンとアップしますよ。
ピスタチオの保存方法
ピスタチオの最適な保存方法は常温保存です。冷蔵保存は湿気を吸いやすく、カビの原因にもなるのであまり適しません。
すぐに使い切れない場合は、少し風味が落ちる可能性があるものの、冷凍保存も可能です。1食分ずつ密閉袋などに入れ、空気を抜いてから冷凍庫に入れてくださいね。調理に使う場合は、凍ったまま刻んだり、加熱して加えるのがおすすめです。
開封後はパッケージに記載されている期限に従い、湿度の高い時期の保管は特に注意して、早めに食べ切るようにしましょう。
ピスタチオを使ったおすすめスイーツレシピ
ピスタチオについてわかったところで、お待ちかねのピスタチオを使ったスイーツレシピをご紹介します。どれも色鮮やかで風味豊か!おもてなしにも活躍するレシピばかりなので、ぜひチェックしてみてくださいね。
材料2つで簡単ピスタチオクリーム
材料を用意すればあっという間に作れる、ピスタチオクリームのレシピをご紹介します。フードプロセッサーで粉砕したピスタチオに練乳を加えたら、なめらかになるまで撹拌するだけ!パンやクラッカーに塗ったり、デザートのトッピングに使えてとっても便利ですよ。ぜひ試してみてくださいね。
ピスタチオティラミス
最初にご紹介したピスタチオクリームを活用して、濃厚な味わいのピスタチオティラミスを作ってみましょう!鮮やかな緑色のピスタチオクリームと白いチーズクリームが層になって、見た目もおしゃれに仕上がります。 ティータイムにはもちろん、おもてなしにもぴったりの一品です。
※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は、卵の生食を避けてください。
ピスタチオとチョコレートのクッキー
やみつき必至!ピスタチオとチョコレートのクッキーは、ぜひお試しいただきたい一品です。サクサク食感のチョコレートクッキーをビターチョコレートでコーティングしました。刻んだピスタチオをたっぷり加えているので、風味豊かに仕上がりますよ。リッチでちょっぴり大人な味わいをぜひお楽しみください。
ピスタチオアイスのビスケットサンド
手作りのピスタチオアイスをビスケットで挟みました。ピスタチオの風味を活かした濃厚なアイスが軽い食感のビスケットと相性抜群!このレシピではピスタチオをすり鉢ですりつぶして加えましたが、細かく刻んで食感楽しい一品に仕上げるのもおすすめです。時間は少々かかりますが、難しい手順はないので気軽にチャレンジしてみてくださいね。
※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は、卵の生食を避けてください。
ウィークエンド・シトロン
レモンの爽やかな風味がたまらない、ウィークエンド・シトロンをご紹介します。しっとりとした食感のレモンケーキに甘酸っぱい風味のグラスアローをかけ、さらにピスタチオをトッピングして見た目もさわやかに仕上げました。グラスアローのシャリシャリとした食感も楽しく、飽きのこないおいしさ!暑い季節におすすめのスイーツです。
ナッツザクザク バクラヴァ
トルコなどの中東の国で人気のスイーツ、バクラヴァのレシピをご紹介します。細かく砕いたくるみやピスタチオとパイシートを交互に重ねてオーブンで焼き、シロップをたっぷりかけていただきます。ザクザクした食感とスパイシーな香りに、甘いシロップがよく合いクセになるおいしさ!市販の冷凍パイシートで手軽にお作りいただけますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
※こちらのレシピは、はちみつを使用しております。 1歳未満(乳児)のお子様はお召し上がりにならないようご注意ください。 はちみつは、砂糖でも代用できます。それぞれ種類によって甘さが異なりますのでお好みで調整してください。
ピスタチオの濃厚な味わいを楽しんで
今回はピスタチオの特徴や種類、さらに絶品スイーツレシピをご紹介しました。そのまま食べてももちろんおいしいですが、豊かなコクや鮮やかな緑色など、ピスタチオのポテンシャルはスイーツに使うことでより発揮されます。ピスタチオを手に入れたら、ぜひ今回ご紹介したレシピにもチャレンジしてみてくださいね。
また、クラシルではピスタチオを使ったレシピをたくさんご紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。