メキシコ発祥のアボカドを使ったディップソース「ワカモレ」。タコスやナチョスのほか、料理の添え物など、メキシコでは日常的に食べられているソースです。今回は、そんなワカモレの特徴や名前の由来、作り方について解説!さらに、定番の食べ方やアレンジ方法、おうちで作れるメキシコ料理のおすすめレシピをご紹介します。
「ワカモレ」ってどんな料理?作り方や由来、おすすめの食べ方を紹介!

- 目次
- 「ワカモレ」とは?
- ワカモレはどんな味?
- ワカモレという名前の由来
- ワカモレの作り方
- 【定番】ワカモレのおいしい食べ方
- 【アレンジ】ワカモレのおいしい食べ方
- お家で作れる簡単メキシコ料理レシピ
- いろいろな料理にアレンジできる、ワカモレを作ってみよう!
「ワカモレ」とは?
「ワカモレ」とは、アボカドを使って作られるメキシコ発祥のディップソースのことです。「ワカモーレ」や「グァカモレ」と呼ばれることもあります。日本では英語に由来する「アボカドディップ」と呼ぶことも多いですが、最近はタコス専門店なども増えてきていて、アボカドディップのことを「ワカモレ」と表記するお店も増えてきていますよね。
ワカモレはタコスやケサディーヤ、ナチョスなどと一緒に食べるのが定番ですが、それ以外にも肉料理や魚料理などに添えられることもあります。日本でいうところのみそ汁のように、メキシコでは日常的に作られ、親しまれているんですよ。
ワカモレはどんな味?
濃厚そうな見た目をしていますが、つぶしたアボカドに爽やかなライム果汁を絞り、玉ねぎやトマトのみじん切りなどを混ぜ合わせているので、意外にもさっぱりとした味わいをしています。
クラシックなワカモレは潰したアボカドにサルサソースとライム果汁を加えるだけととってもシンプル!辛味がほしい時はハラペーニョを加えたり、風味豊かに仕上げたい時はパクチーを加えるなど、さまざまなスタイルで楽しめるのもワカモレの魅力です。
ワカモレという名前の由来
ワカモレはスペイン語ですが、実際はメキシコの先住民が使っていたナワトル語(ナウアトル語)の「Ahuacatlmolli(アウアカムオリ)」が語源となっているのだそうです。ナワトル語で「Ahuacatl」はアボカドを意味し、「molli(mulli)」はソースを意味します。この2つの単語を組み合わせてアボカドソースという意味になる「Ahuacatlmolli」と呼ばれていました。
その後、ナワトル語でアボカドを意味する「Ahuacatl」がスペイン語で「Aguacate(アワカテ・アグァカテ)」に変化し、ソースを意味する「molli」がメキシコで「mole(モレ)」に変化して、
Aguacate + mole = Guacamole(ワカモレ)
となったのだそうです。
ちなみに、メキシコ料理といえば、タコスやケサディーヤなどもよく知られていますが、これらも先住民が使っていた言葉が由来となっているのだそうですよ!
💡ワンポイント豆知識
スペイン語でアボカドソースを直訳すると「SALSADE AGUACATE(サルサデ アワカテ)」となりますが、ワカモレとは異なるものなのだそう。ワカモレはアボカドをマッシュして食感が残るように作りますが、サルサデアワカテはブレンダーにかけてなめらかに仕上げるのだそうです。
ワカモレの作り方
ワカモレは、アボカドのほかにライムや塩、玉ねぎ、トマトなどを使って作ります。簡単に作れるので、作り方やおいしく作るポイントなどを見てみましょう。
【作り方】
① 種や皮を取り除いたアボカドの実をボウルに入れ、フォークなどで粗く潰す
② ①にライムの絞り汁と塩を加えて混ぜる
③ 湯むきして種を取り除いたトマトを粗く刻む
④ 玉ねぎをみじん切りにし、水にさらしてから水気を切る
⑤ ②に③と④、お好みでパクチーやおろしニンニク、タバスコを加えて混ぜたらできあがり
【ポイント】
- 切ったアボカドは、空気に触れると酸化して茶色く変色してしまいますが、レモンやライムの絞り汁をかけることで変色を防げます。
- お好みのスパイスやハーブなどを加えてると、より風味豊かに仕上がりますよ。
☝️ワンポイントアドバイス
ワカモレ作りには、熟したアボカドが最適です。皮が黒っぽく、やわらかめのものを選んでみてくださいね。
【定番】ワカモレのおいしい食べ方
ワカモレの特徴や作り方についてわかったところで、ワカモレのおいしい食べ方についてもチェックしてみましょう。まずは、定番の食べ方をご紹介します。
トルティーヤチップスに添える
ワカモレといえば、トルティーヤチップスと一緒に提供されることが多いですよね。トルティーヤチップスは、とうもろこしの粉から作ったトルティーヤを食べやすい大きさにカットして揚げたものです。
サクサクとした食感とクリーミーなワカモレが相性抜群!お酒にもよく合います。チリコンカンやタコミート、チーズなどをのせてナチョス風にするのもおすすめです。
タコス
タコスとは、とうもろこしで作られたトルティーヤにタコミートや野菜などの具材を挟んで食べる料理です。
スパイシーな味わいのタコミートに、濃厚でありながらもさわやかな風味のワカモレがよく合いますよ。
ブリトー
ブリトーもメキシコでよく食べられている料理の一つです。ソーセージやお肉、チーズ、サワークリームなどの具材を小麦粉から作られたトルティーヤに包んで食べます。
具材それぞれの主張が強いですが、なめらかでクリーミーな味わいのワカモレをプラスすることで、バランスのよい味わいに仕上がります。
【アレンジ】ワカモレのおいしい食べ方
上記でご紹介したメキシコの定番料理以外でも、ワカモレをおいしく食べる方法はたくさんあります。以下でワカモレのアレンジ方法を見てみましょう。
サンドイッチのソース
ワカモレは、サンドイッチのソースにもおすすめです。ベーコンやサラダチキン、レタス、トマトなど、いつもの具材を使ったサンドイッチにワカモレをプラスすることで、また違ったおいしさを楽しめます。
トーストしたパンにワカモレだけのせたり、そのうえにエビなどの具材をのせて、オープンサンドのように食べるのもおすすめですよ!
グリルチキンのトッピング
グリルチキンのトッピングにワカモレを使ってみてはいかがでしょうか。香ばしく焼けたジューシーなチキンにワカモレのフレッシュな風味がマッチしてとてもおいしいですよ。
チキンだけでなく、豚肉や白身魚のソテーなどにもよく合います。ぜひ試してみてくださいね。
パスタ
ワカモレはパスタにも使えるんです!森のバターとも呼ばれるアボカドの濃厚な味わいのソースがコシのあるパスタに絡み、満足感のある仕上がりに!
エビやタコ、ベーコンなどの具材をプラスしたりとアレンジ自在!温かいパスタはもちろん冷製パスタにしてもおいしいので、ぜひチャレンジしてみてください。
マグロの和え物
ワカモレを使って、ハワイのポキのような和え物を作ってみましょう。小さくカットしたマグロとワカモレを和えるだけなので、とても簡単に作れます。
よりポキ風にしたいときは、わさびやしょうゆで味つけするのもおすすめです。そのまま食べたり、海苔で巻いて食べるなど、お好みの食べ方でお楽しみください。
お家で作れる簡単メキシコ料理レシピ
さてここからは、おうちで作れる簡単なメキシコ料理のレシピをご紹介します。今回テーマとなっているワカモレだけではなく、いろいろな料理に使えるサルサソースや生地から手作りするブリトーなど、バラエティ豊かなレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
お手軽 ワカモレ
鮮やかなグリーンの見た目がきれいなワカモレを作ってみましょう。フォークで潰したアボカドとミニトマト、玉ねぎ、調味料を混ぜるだけで作れるので、とても簡単ですよ!いろいろな料理に応用できるので、ぜひ覚えてみてくださいね。
お手軽 サルサソース
さわやかな辛味がたまらない、サルサソースのご紹介です。刻んだ野菜や調味料を混ぜ合わせるだけで簡単に作れますよ。レシピ通りのシンプルな材料で作ってももちろんおいしいですが、お好みでパクチーやレモン汁などをプラスするとより本格的な味わいに。ぜひお試しくださいね。
カレー風味タコミートのタコス
食欲をそそる、カレー風味のミートタコスはいかがでしょうか。カレー粉やチリパウダーで味つけをしたスパイシーなタコミートに、ワカモレが相性抜群!いくつも食べたくなるおいしさですよ。
手が止まらない チリコンカンとアボカドのナチョス
パーティーメニューにもおすすめ!チリコンカンとアボカドのナチョスをご紹介します。パリッと食感のよいタコスチップスとスパイシーなチリコンカン、チーズ、野菜を合わせた、彩りもよく最後まで飽きのこない一品です。ぜひ作ってみてくださいね。
生地も手作り お手軽ブリトー
ブリトーを生地から手作りしてみませんか?生地は、薄力粉とオリーブオイル、塩、水を混ぜ合わせ、フライパンに薄く広げて焼くだけなのでとても簡単ですよ。モチッとした生地に、ハムとチーズがよく合い、間違いないおいしいさ。パパッと作れるので、朝食やおやつにもぴったりですよ。
いろいろな料理にアレンジできる、ワカモレを作ってみよう!
今回は、ワカモレの特徴や作り方、おいしい食べ方を解説し、おうちで作れるメキシコ料理のレシピをご紹介しました。アボカドのクリーミーな味わいを楽しめるワカモレは、スパイシーなメキシコ料理はもちろん、いろいろな料理のアレンジに使うことができます。今回ご紹介したレシピも参考に、ぜひおうちでワカモレを作って食べてみてくださいね。
