秋が旬の魚「さんま」。シンプルに塩焼きで食べるのが好きだという方も多いですよね。ところで、ほかの魚は内臓を取り除いてから調理するものが多いのに、なぜさんまは内臓も食べられるのでしょうか。今回はその理由について解説します。後半ではさんまを使った絶品レシピもご紹介!ぜひ最後までご覧ください。
“さんま”はどうして肝もおいしく食べられるの?内臓まで食べられる理由を解説!
- 目次
- なぜサンマは内臓まで食べられるの?
- サンマは「無胃魚」
- サンマの漁の時間も関係がある
- おいしいサンマの見分け方
- 旬のサンマを使った絶品レシピをご紹介!
- 旬のサンマを楽しもう
なぜサンマは内臓まで食べられるの?
サンマはなぜ内臓まで食べられるのでしょうか?その理由は、「サンマの体の構造」にあります。一体どういうことなのか、詳しく見ていきましょう!
サンマは「無胃魚」
実は、サンマの体には胃がありません。一般的な「胃」を持つ魚は、食べたものがしばらく体内にとどまりますが、胃を持たないサンマなどの無胃魚は、数十分で食べたものを消化してしまいます。
食べたものが食道を通ってすぐに消化・排泄されるので、体の中に排泄物がほとんどたまらない、という構造になっているのです。
サンマの漁の時間も関係がある
サンマの体内に排泄物がほとんど残っていない理由には「サンマの漁の時間」も関係しています。基本的に、サンマは日中の時間帯に動物プランクトンなどを捕食しています。一方、サンマ漁がおこなわれるのは通常「夜間」の時間帯のため、捕れた時点でサンマの胃にはもうほとんど餌が入っていない状態なんです。
「胃がないこと」と「捕れた時点で体内に餌が残っていないこと」。この2つの理由により、サンマは内臓までおいしく食べられるんですね!
おいしいサンマの見分け方
サンマを含め、魚は内臓が一番傷みやすい部位なので、内蔵ごといただく場合は新鮮なものを選ぶのも大切なポイントになります。ここからは新鮮でおいしいサンマの見分け方をご紹介します。
お腹にハリがある
まずはお腹をチェックしましょう!お腹にハリがあれば、内臓が傷んでいない新鮮なサンマといえます。
黒目の周りが透明
黒目の周りが透き通っていて濁っていないのも、新鮮な証拠です。これはサンマに限らず、ほかの魚の新鮮さを見極めるのにも使えるポイントですよ。
くちばしが黄色い
「くちばし」と呼ばれるサンマの下あごの先は、新鮮なものほど黄色です。鮮度が落ちてくると茶色っぽく変色してくるので、しっかりチェックしてくださいね。
頭から背中が盛り上がっている
頭から背中にかけて盛り上がっていて、全体的にハリのあるサンマは脂がのっているといわれています。
お店でサンマを買うときは、ぜひ上記のポイントをチェックしながら、おいしくて新鮮なものを見極めてくださいね。
旬のサンマを使った絶品レシピをご紹介!
サンマが丸ごと食べられる理由がわかったところで、ここからは旬のサンマを使った絶品レシピをご紹介します。オーブントースターで簡単にできるサンマの塩焼きや、おもてなしにぴったりな焼きサンマの押し寿司など、旬のサンマのおいしさを堪能できる絶品ばかりです。ぜひチェックしてみてくださいね。
トースターで楽チン さんまの塩焼き
オーブントースターで簡単に作れる、さんまの塩焼きです。サンマと言えばこれ!というほど王道のレシピですが、トースターを使うと皮はパリッと、身はふっくらと仕上がり、ジューシーに仕上がりますよ。大根おろしとすだちを添えれば、脂ののったサンマもさっぱりと召し上がれます。ぜひお試しくださいね。
ふわっと上品な香り 秋刀魚の竜田揚げ
山椒がふわっと香る、秋刀魚の竜田揚げはいかがでしょうか。脂がのった旨みたっぷりのサンマに片栗粉をまぶして、カリッと揚げました。粉山椒の爽やかな辛みやすだちの酸味により、上品な香りや風味を楽しめます。お酒のおつまみにも最適な一品です!辛いものが苦手な方は、粉山椒の量を調節して作ってみてくださいね。
焼き秋刀魚の押し寿司
刺身用のサンマで作る、焼き秋刀魚の押し寿司のレシピをご紹介します。脂ののったサンマをオーブンで焼き、さっぱりとした酢飯と合わせました。焼いたサンマの香ばしい風味と酢飯の酸味に、大葉のさわやかな香りがよいアクセントになって絶品!おもてなしにもぴったりなので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
旬のサンマを楽しもう
いかがでしたか?今回はサンマが内蔵まで食べられる理由と、旬のサンマを使った絶品レシピをご紹介しました。旬のサンマは脂がのっていておいしいですよね。今回ご紹介したおいしいサンマの見分け方も参考にしながら、ぜひ今だけのおいしさを楽しんでくださいね。

