秋の味覚の代表格であるさんま(秋刀魚)。刺身や塩焼きにすると絶品ですが、食べきれないときは保存方法に困ることもありますよね。そこで今回は、さんまの冷蔵・冷凍方法や、冷凍したさんまの解凍方法など、さんまの正しい保存方法を徹底解説いたします。記事後半でご紹介する、バラエティ豊富なさんまレシピは必見です!
さんまの正しい保存方法を知りたい!冷蔵や冷凍、解凍方法まで徹底解説!
- 目次
- 【冷蔵】内臓を残したサンマの保存方法
- ①サンマの表面を冷水で洗い流す
- ②水気をキッチンペーパーで拭き取る
- ③1本ずつラップでぴったりと包む
- ④ジッパー付保存袋に入れ、チルド室で保存する
- 【冷蔵】内臓を取り除いたサンマの保存方法
- 【冷凍】サンマの保存方法
- 【解凍】冷凍したサンマの解凍方法
- 和食から洋食まで!サンマのアレンジレシピ
- 正しい保存方法でおいしさを長持ちさせよう!
【冷蔵】内臓を残したサンマの保存方法
サンマは鮮度が落ちるのが早いので、正しく保存しないとすぐに臭みが出てしまいます。購入の際はできる限り新鮮なものを選び、その日のうちに保存することが何よりも大切です。まずは、サンマの正しい冷蔵方法と、おいしさを長持ちさせるためのポイントを見てみましょう!
サンマを塩焼きにする場合は、内臓を取り除かずに冷蔵保存することができます。
①サンマの表面を冷水で洗い流す
細かいうろこが残っていることもあるので、まずはサンマの表面を冷水で洗い流します。このとき、手でやさしくなでながら洗いましょう。
②水気をキッチンペーパーで拭き取る
サンマに付いた水気をキッチンペーパーでよく拭き取りましょう。ここでしっかりと水分を拭き取ることで、臭みも取れます。
③1本ずつラップでぴったりと包む
水分を拭き取ったら、1本ずつラップでぴったりと包みます。サンマをラップで包むときは、できる限り空気を抜いて保存中の乾燥を防ぎましょう。
④ジッパー付保存袋に入れ、チルド室で保存する
サンマを冷蔵保存する場合は、冷蔵庫より温度の低いチルド室がおすすめ!サンマをラップで包んだらジッパー付き保存袋に入れ、冷蔵庫のチルド室で保存しましょう。ラップで包んだ後にジップ付き保存袋に入れると、冷蔵庫に臭いが付くのを防ぐことができますよ。
【冷蔵】内臓を取り除いたサンマの保存方法
サンマを煮付けや唐揚げにする場合は、内臓を取り除いてから冷蔵保存すると便利です。サンマの内臓は頭にくっついているので、頭と腹に切り込みを入れると簡単に抜き取ることができますよ。
①お腹にある穴に1cm程切り込みを入れる
サンマのお腹にある穴(肛門部分)に、包丁の先で1cm程切り込みを入れましょう。
②背側から包丁を入れて背骨を切る
サンマのエラの上あたりに、背側から包丁を入れて背骨を切ります。エラの上に包丁を入れる場合は、頭まで切り落とさないように注意しましょう。
③頭を引っ張って内臓を抜き取る
頭をゆっくりと引っ張って、内臓をそのまま抜き取ります。
④サンマを冷水で洗い、血合いを洗い落とす
身の中に血合いが残っていると臭みが出やすくなるので、冷水でていねいに洗い流すことが大切です。
⑤キッチンペーパーで水気をよく拭き取る
丸ごと保存するときと同じように臭みを取るためにも、しっかりと水分を拭き取りましょう。
⑥1本ずつキッチンペーパーとラップで包む
キッチンペーパーで包んでからラップで包むと、余分な水分を取り除いて鮮度を保つことができます。1本ずつキッチンペーパーで包み、さらにラップでぴったりと包みましょう。
⑦ジッパー付保存袋に入れ、チルド室で保存する
ラップで包んださんまは、ジッパー付き保存袋に入れて冷蔵庫のチルド室で保存してくださいね。
動画でも内臓の取り除き方をご紹介しているので、手順を確認してみてくださいね。
【動画でチェック】さんまのワタを取る
【冷凍】サンマの保存方法
生サンマを翌日までに食べきれない場合は、冷凍保存するとおいしさを長持ちさせることができます。この場合も、やはり鮮度のいいものを選び、その日のうちに冷凍保存することが大切ですよ。
①サンマの表面を冷水で洗い流す
冷蔵保存と同じく、まずは冷水でやさしくサンマを洗いましょう。
②水気をキッチンペーパーでよく拭き取る
サンマを洗ったら、キッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取ります。臭みを取り除くことはもちろん、冷凍保存する場合は霜がつく原因にもなってしまうので必ず水分を拭き取ってくださいね。
③1本ずつラップでぴったりと包む
空気が入らないようにしっかりとラップで包みましょう。
④冷凍用保存袋に入れ、冷凍室で保存する
冷凍用保存袋にサンマを重ならないように入れて、冷凍室で保存してください。魚を冷凍する場合は、短時間で冷凍すると鮮度を保つことができます。急速冷凍室がある場合は、そちらを利用するとよいでしょう。
【解凍】冷凍したサンマの解凍方法
冷凍したサンマを解凍する場合は、流水か冷蔵庫で半解凍しましょう。サンマを冷蔵庫で解凍する場合は、トレイなどを敷くと臭いが付くのを防ぐことができます。
①冷凍したサンマをポリ袋に入れる
冷凍したサンマをラップに包んだままポリ袋に入れて口を閉じます。
②流水に当てて半解凍する
表面がやわらかくなる程度まで、15〜20分ほど流水に当ててください。サンマを完全に解凍するとドリップと一緒に旨味が流れ出てしまうので半解凍にするのがおいしく食べるコツです。
③キッチンペーパーで水気をよく拭き取る
半解凍できたらサンマからラップを取り外し、キッチンペーパーで水気をよく拭き取ってから調理しましょう。
💬管理栄養士からのコメント
一度冷凍したサンマは、生で食べることはできません。半解凍したあとは、中心までしっかりと加熱調理しましょう。
和食から洋食まで!サンマのアレンジレシピ
サンマは和食のイメージが強いですが、洋食にしてもおいしいですよ!蒲焼や煮付け、パン粉焼き、パエリアなど幅広いレシピをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
手作りタレでさんまの蒲焼
こってりと香ばしい味わいが食欲をそそる、サンマの蒲焼です。隠し味に黒糖を加えると、コクがグンと増して奥深い味わいに仕上げることができますよ。ぜひお試しください。
ごはんが進む サンマの味噌煮
脂ののったサンマを、少し甘めの味噌煮にしました。少し手が込んでいるよそうに見えますが、調味料を合わせてサンマを煮込むだけで完成する簡単レシピです!ほんのりと生姜が香るこっくりとした味わいは、ごはんのおかずにぴったりですよ。
さんまの梅しそ巻き揚げ
お酒のおつまみに、サンマの梅しそ巻き揚げはいかがでしょうか。梅干しや大葉の爽やかな風味がいいアクセントになり、ジューシーなサンマをさっぱりといただくことができますよ。普段とはひと味違うサンマ料理を楽しみたいときにおすすめです。
サンマの揚げ甘辛煮
香ばしく揚げたサンマを、甘じょっぱいタレでサッと煮込みました。少し濃いめの味つけで、白いごはんがどんどん進んでしまうこと間違いなし!もちろん、お酒のおつまみにもぴったりですよ。
サンマの南蛮漬け
色とりどりの野菜を使った、サンマの南蛮漬けです。甘酸っぱい南蛮ダレが染み込んだサンマに、野菜のシャキシャキとした食感がアクセントになって絶品!ひと口食べたらお箸が止まらなくなるおいしさですよ。
秋刀魚のパン粉焼き トマトバジルソースがけ
サンマは和食のイメージが強いですが、洋食にしてもおいしいですよ!こちらのレシピでは、サンマのパン粉焼きにトマトバジルソースをかけて爽やかな風味に仕上げました。トマトの真っ赤な彩りがよく、おもてなしのひと品としてもおすすめです。
お手軽タルタルの照り焼きさんまステーキ
くるくると巻いたサンマの照り焼きに、らっきょう入りのタルタルソースを合わせました。こってりとした味つけに、らっきょうのカリカリとした食感がアクセントになってたまらないおいしさですよ。
梅ダレでいただく サンマの春巻き
サンマの春巻きに梅ダレを合わせて、さっぱりとした風味に仕上げました。サンマを春巻きにするとは驚きですが、外はカリッ中はふっくらとした食感に驚くこと間違いありませんよ!普通の春巻きより簡単に作ることができますので、ぜひお試しください。
フライパン一つで 秋刀魚とキノコの和風パエリア
サンマときのこをふんだんに加えた、和風パエリアです。サンマの旨味が染み込んだごはんに、きのこのシャキシャキとした食感がよく合う、秋らしい味わいのひと品です。フライパンひとつで作ることができますので、ぜひお試しくださいね。
正しい保存方法でおいしさを長持ちさせよう!
今回は、サンマの正しい保存方法や長持ちさせるためのコツ、和食から洋食までサンマのアレンジレシピをご紹介しました。サンマは鮮度が落ちるのが早いので、正しい保存方法でおいしさを長持ちさせることが大切です。ぜひ今回ご紹介した保存方法を参考にして、旬のおいしさを堪能してみてくださいね。

